User State Migration Tool 4.0 ユーザー ガイド
発行: 2009年6月
適用対象: Windows 7
Windows® ユーザー状態移行ツール (USMT) 4.0 は、スクリプト可能なコマンドライン ツールで、高度にカスタマイズ可能なユーザー プロファイルの移行エクスペリエンスを IT 担当者に提供します。USMT には ScanState および LoadState という 2 つのコンポーネントと、変更可能な一連の .xml ファイル (MigApp.xml、MigUser.xml、および MigDocs.xml) があります。また、移行のニーズに対応するためのカスタム .xml ファイルを作成することができます。Config.xml ファイルを作成して、移行から除外するファイルや設定を指定することもできます。
USMT 4.0 には、Windows® オペレーティング システムを展開している企業にとって、次のような利点があります。
ユーザー アカウント、オペレーティング システム、およびアプリケーション設定を安全に移行します。
ユーザー状態を維持することで、Windows® の展開コストを下げます。
デスクトップのカスタマイズおよび見つからないファイルの検索に必要なエンド ユーザーのダウンタイムが減少します。
ヘルプデスク コールが減少します。
ユーザーが新しいオペレーティング システムに慣れるまでに必要な時間が減少します。
移行エクスペリエンスに対する従業員の満足度が向上します。
USMT は、大規模な自動展開を実行する管理者を対象としています。少ない台数のコンピューターのユーザー状態を移行するだけであれば、Windows Vista® または Windows® 7 を実行するコンピュータに対して Windows 転送ツールを使用できます。
USMT 4.0 の使用が推奨されない場合もあります。たとえば次のような場合です。
エンド ユーザーによる操作が必要な移行。
コンピューターごとのカスタマイズが必要な移行。
構文およびコマンド ライン オプションについては、「USMT コンポーネント」を参照してください。
このバージョンの USMT で変更された内容については、「USMT 4.0 の新機能」を参照してください。
一般的な質問に対する答については、「よく寄せられる質問」を参照してください。
USMT の .xml ファイルのカスタマイズについては、「USMT の XML ファイルのカスタマイズ」を参照してください。
移行の規定の動作を変更する手順については、「USMT の使用」を参照してください。
USMT 固有の XML 要素の詳細については、「USMT 4.0 XML リファレンス」を参照してください。