Exchange 2007 で CCR クラスタが予期せずにフェールオーバーした後に、電子メール メッセージまたは DSN メッセージをユーザーが重複して受信する

 

トピックの最終更新日: 2009-03-05

このトピックでは、Microsoft Exchange Server 2007 環境でクラスタ連続レプリケーション (CCR) クラスタが予期せずにフェールオーバーした後に、電子メール メッセージまたは配信状態通知 (DSN) をユーザーが重複して受信する問題を、Exchange シェルまたは Exchange 管理コンソールを使用して解決する方法について説明します。

この問題は、ハブ トランスポート サーバーのトランスポート収集機能に対して、MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータが 2 ギガバイト (GB) 以上に設定されている場合に発生することがあります。CCR クラスタがフェールオーバーすると、トランスポート収集機能により保持されていたメッセージがメール キューに直ちに配置されます。この大量のメールには、数時間を経過したメッセージが含まれている場合があります。既定では、ハブ トランスポート サーバーに対する DelayNotificationTimeOut 値は 4 時間に設定されています。4 時間を超えるメッセージがメール キューに配置されると、各メッセージの再送信時にカテゴライザーにより DSN が生成されます。メッセージがメールボックス ストアに移動したときに、メッセージが重複してしまう場合もあります。

この問題を解決するには、ハブ トランスポート サーバーに対する MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータ値を小さく設定します。推奨されるサイズは、送信可能なメッセージの最大サイズの 1.5 倍です。たとえば、メッセージの最大サイズが 10 MB の場合、MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータの値は、15 MB に構成します。ハブ トランスポート サーバーに対する MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータ値を設定するには、Exchange 管理シェルまたは Exchange 管理コンソールを使用します。

Exchange 管理シェルを使用してハブ トランスポート サーバーに対する MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータ値を構成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理シェルを開きます。

  2. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。<size> には適切な値を指定してください。

    Set-TransportConfig -MaxDumpsterSizePerStorageGroup <size>

Exchange 管理コンソールを使用してハブ トランスポート サーバーに対する MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータを構成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) を実行している管理ワークステーションで Exchange 管理コンソールを開きます。

  2. [組織の構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。

  3. [グローバル設定] タブで、[トランスポート設定] をダブルクリックします。

  4. [トランスポート収集] で、[ストレージ グループあたりの最大サイズ (MB)] ボックスに適切な値を入力し、[OK] をクリックします。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。