役割グループにメンバーを追加する
適用先 : Exchange Server 2010
役割グループによって提供されるアクセス許可をユーザーに付与するには、ユーザーのメールボックスを役割グループのメンバーとして追加する必要があります。Microsoft Exchange Server 2010 の役割グループの詳細については、「管理役割グループについて」を参照してください。
管理およびスペシャリスト ユーザーに関連する他の管理タスクについては、「管理者および専門家ユーザーの管理」を参照してください。
前提条件
このトピックでは、パイプライン処理、変数、受信者フィルター、および ForEach ステートメントを利用します。これらの概念の詳細については、以下のトピックを参照してください。
実行内容
- シェルを使用して、メールボックスを役割グループのメンバーとして追加する
- シェルを使用して、同類ユーザーのグループをフィルターして役割グループのメンバーとして追加する
シェルを使用して、メールボックスを役割グループのメンバーとして追加する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割グループ」。
注 : |
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EMC を使用してメールボックスを役割グループのメンバーとして追加することはできません。 |
メールボックスを役割グループのメンバーとして追加するには、次のコマンド構文を使用します
Add-RoleGroupMember <role group name> -Member <member>
次の例では、メールボックス Robert を "Seattle Administrators/Seattle の管理者" 役割グループに追加します。
Add-RoleGroupMember "Seattle Administrators" -Member Robert
構文およびパラメーターの詳細については、「Add-RoleGroupMember」を参照してください。
シェルを使用して、同類ユーザーのグループをフィルターして役割グループのメンバーとして追加する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割グループ」。
注 : |
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EMC は、同類ユーザーのグループをフィルターして役割グループのメンバーとして追加する用途には対応していません。 |
Get-User コマンドレットを使用して、メールボックスがフィルターに指定された基準と一致する場合にメンバーを役割グループに追加できます。Add-RoleGroupMembers コマンドレットは、Get-User コマンドレットで指定されたオブジェクト タイプを受け入れません。そのため、事前に ForEach ステートメントを介してデータを渡す必要があります。
指定した基準を満たすメールボックスを役割グループのメンバーとして追加するには、以下の手順を実行します。
Get-User コマンドを Filter パラメーター付きで使用して、指定した基準に一致するメールボックスを収集して変数に格納します。
$Mailboxes = Get-User -Filter { RecipientType -Eq "UserMailbox" -and <filter criteria> }
この手順は省略可能です。
$Mailboxes
変数に格納されたメールボックスのリストを表示します。$Mailboxes
$Mailbox
変数に格納されたメールボックスを、ForEach ステートメントで実行される Add-RoleGroupMember コマンドレットに渡します。$Mailboxes | ForEach { Add-RoleGroupMember <role group name> -Member $_.Name }
この例では、"Sales IT Staff/営業 IT スタッフ" 部門にあるすべてのメールボックスを、営業ヘルプ デスク役割グループに追加します。
$Mailboxes = Get-User -Filter { RecipientType -Eq "UserMailbox" -and Department -Eq "Sales IT Staff" }
$Mailboxes | ForEach { Add-RoleGroupMember "Sales Help Desk" -Member $_.Name }
構文およびパラメーターの詳細については、「Add-RoleGroupMember」を参照してください。
その他のタスク
役割グループにメンバーを追加した後、必要に応じて次の操作も実行してください。