Windows Server 2008 への IIS 7.0 のインストール

発行日 : 2007 年 10 月 26 日 (作業者 : pharr)

更新日 : 2008 年 3 月 12 日 (作業者 : pharr)

はじめに

Windows ServerR 2008 の新機能として、サーバー管理ツールには、以下で使用される単一のダッシュボードがあります。

  • サーバーの役割と機能のインストール/アンインストールを可能にします。
  • インストールされた役割の状態について、簡単なステータスを提供します。
  • 役割管理ツールに対するエントリ ポイントを提供します。

この記事では、Windows Server 2008 に IIS 7.0 をインストールするための手順について説明します。

前提条件

このチュートリアルは、Windows Server 2008 のすべてのエディションを対象としています。Windows Vista のサポートされているエディションのいずれかをインストールしていることを確認してから、作業を進めてください。

ローカル ユーザー管理者 (LUA) のセキュリティ

コンピューターの管理者特権があることを確認してください。既定では、ビルトイン Administrator アカウント以外のユーザーとしてログオンした場合、そのユーザーがコンピューターのローカルの Administrators グループに追加されていても、管理者特権はありません (これは、Windows Server 2008 の新しいセキュリティ機能で、LUA と呼ばれます。ただし、この記事では説明しません)。必ず、ビルトイン Administrator アカウントでログオンするか、必要に応じて "runas" コマンド ライン ツールを使用して、ビルトイン Administrator として明示的にアプリケーションを起動してください。

たとえば、notepad.exe を起動するには、"runas /user:administrator notepad.exe" というコマンドを実行します。Administrator アカウントのパスワードが要求されます。"runas /user:administrator cmd.exe" を実行して、既に管理者特権を持っているコマンド ボックス シェルを使用すると便利です。そのコマンド ボックスから実行する各アプリケーションでも管理者特権が与えられるので、そのコマンド ボックスで "runas" 構文を使用する必要がなくなります。

Windows セキュリティ ダイアログ

ビルトイン ローカル管理者アカウント以外のアカウントでログオンした場合、次のようなセキュリティの警告ダイアログが表示されることがあります。

Dd647599.WindowsSecurity(ja-jp,TechNet.10).jpg

図 1 : Windows セキュリティ (ユーザー アカウント制御)

手順  

手順 1 : サーバー マネージャーを起動する

サーバー マネージャーを起動するには、[スタート] メニューをクリックし、[すべてのプログラム]、[管理ツール] の順にポイントして、[サーバー マネージャ] をクリックします。[サーバー マネージャ] ウィンドウが開きます。

Dd647599.Servermanager(ja-jp,TechNet.10).gif

図 2 : サーバー マネージャー

手順 2 : サーバーの役割を追加する

  • [サーバー マネージャ] で [役割] を選択します。
  • [Role Summary View] が表示されます。

Dd647599.startaddroles(ja-jp,TechNet.10).gif

図 3 : [役割の追加ウィザード] の起動

手順 3 : 役割の追加ウィザードを開始する

  • [役割の追加] をクリックします。
  • [役割の追加ウィザード] が開きます。
  • [次へ] をクリックしてインストールする役割を選択します。

Dd647599.Addroleswizard(ja-jp,TechNet.10).gif

図 4 : 役割の追加ウィザードの概要

手順 4 : インストールする Web サーバー (IIS) の役割を選択する

  • [Web サーバー (IIS)] をオンにします。

Dd647599.chechwebserver(ja-jp,TechNet.10).gif 

図 5 : [役割の追加ウィザード] で [Web サーバー (IIS)] をオンにする

手順 5 : Web サーバーの役割は WAS に依存する

[役割の追加ウィザード] では、必要な依存関係が通知されます。IIS は Windows プロセス アクティブ化サービス (WAS) 機能に依存するため、次の情報ダイアログが表示されます。

  • [必要な役割サービスを追加] をクリックして次に進みます。 

Dd647599.adddependencies(ja-jp,TechNet.10).gif 

図 6 : 依存関係を追加する

インストールする Web サーバーを選択します。[サーバーの役割の選択] ダイアログ ボックスが開きます。

Dd647599.Selectedwebserver(ja-jp,TechNet.10).gif 

  図 7 : 選択された Web サーバー (IIS)

  • [次へ] をクリックして次に進みます。

手順 6 : 追加情報

次のダイアログ ボックスと情報が表示されます。

 Dd647599.Introtowebserver(ja-jp,TechNet.10).gif

  図 8 : Web サーバー ダイアログの概要

  • [次へ] をクリックして次に進みます。

手順 7 : IIS 7.0 の機能を表示する

[役割の追加ウィザード] には、以下に示すように、インストールできる IIS 7.0 のすべての機能の一覧が表示されます。既定のインストールを構成する機能は、あらかじめ選択されています。

Dd647599.webserverfeatures(ja-jp,TechNet.10).gif 

図 9 : Web サーバー機能の一覧

注 : IIS 7.0 の既定の機能のみをインストールするには、[インストール] ボタンをクリックして、以下の手順 10 に進みます。追加の機能をインストールする必要がある場合は、手順 8 に進みます。

手順 8 : インストールする追加の IIS 機能を選択する

この例では、追加の IIS 機能をインストールします。

  • [ASP.NET] ボックスをオンにして開始します。次のダイアログが表示されます。
  • ウィザードでは、IIS 機能を追加すると、別の機能もインストールされることが警告されます。

Dd647599.DependencyInformation(ja-jp,TechNet.10).gif 

図 10 : 依存関係の情報

  • [必要な役割サービスを追加] をクリックして次に進みます。

手順 9 : インストールする追加の IIS 機能を選択する

続けて追加の IIS の役割サービス機能を選択してインストールします。

  • 必要な機能をオンにします。

Dd647599.Addfeatures(ja-jp,TechNet.10).gif 

図 11 : Web サーバーに機能を追加する

  • 必要な機能をすべて選択したら、[次へ] をクリックして次に進みます。

手順 10 : インストールする機能の概要

  • 以下に示すように、ウィザードには、インストールする機能の概要が表示されます。

 Dd647599.Summaryoffeatures(ja-jp,TechNet.10).gif

  図 12 : 機能の概要

  • [インストール] をクリックして次に進みます。

手順 11 : インストールの進行状況

[インストール] をクリックすると、インストールの進行状況のダイアログが開きます。

Dd647599.Installprogress(ja-jp,TechNet.10).gif 

  図 13 : インストールの進行状況

手順 12 : インストール完了

When IIS 7.0 のインストールが完了すると、次のダイアログが開きます。[閉じる] をクリックしてサーバー マネージャーに戻ります。

Dd647599.Installationsummary(ja-jp,TechNet.10).gif 

図 14 : インストールの概要

手順 13 : IIS 7.0 のインストールをチェックする

簡単なチェックを実行して、IIS 7.0 がインストールされていることを確認します。

  • Internet Explorer Web ブラウザーを起動し、アドレスとして「https://localhost」と入力します。
  • IIS の既定の [ようこそ] ページが表示されるはずです。

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