付録 C: ディレクトリ対応アプリケーションで使用されている属性を復元するときに発生する可能性のある問題

発行: 2009年1月

更新日: 2009年5月

適用対象: Windows Server 2008 R2

ディレクトリ対応アプリケーションは、オブジェクトの属性にデータを格納することによって、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) をディレクトリ ストアとして使用します。ディレクトリ対応アプリケーションは、既定の Active Directory スキーマによって提供される属性を使用する場合があります。それ以外の場合、ディレクトリ対応アプリケーションは、新しい属性を導入することによって既定の Active Directory スキーマを拡張します。これらの属性の中には、その値がディレクトリ対応アプリケーションで一意であることが必要なものがあります。ただし、アプリケーションがデータを格納するために使用する属性が既定のスキーマに含まれているか、またはディレクトリ対応アプリケーションによって既定のスキーマに導入されたかどうかに関係なく、AD DS では、それらの属性の一意性は保証も強制もされません。

次に例を示します。管理者が構造化照会言語 (SQL) サービス アカウント ServiceAccount1 をインストールし、servicePrincipalName 属性を使用して AD DS でサービス プリンシパル名 (SPN) を登録するとします。

noteメモ
SPN は、クライアント コンピューターがサービスのインスタンスを一意に識別するために使用する名前です。フォレスト全体のコンピューターにサービスの複数のインスタンスをインストールする場合は、各サービス インスタンスが独自の SPN を持っている必要があります。

後で、管理者が ServiceAccount1 を削除し、ServiceAccount2 を作成します。その管理者は、ServiceAccount2 にも ServiceAccount1 の元の SPN を割り当てます。しばらく経ってから、管理者が Active Directory のごみ箱を使用して ServiceAccount1 を復元します。この時点で、ServiceAccount1 と ServiceAccount2 の両方のライブ オブジェクトが同じ SPN を持っているため、認証に関する問題が発生します。

データを格納するためにディレクトリ対応アプリケーションでよく使用される、既定の Active Directory スキーマにある属性の例を次に示します。AD DS では、次の属性の一意性は強制されません。

  • userPrincipalName

  • servicePrincipalName

  • uid

  • uidNumber

  • employeeID

  • employeeNumber

  • legacyExchangeDN

  • proxyAddresses

  • mail

  • textencodedORAddress

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