Outlook Web Access で Excel の添付ファイルを開けない

 

トピックの最終更新日: 2009-04-29

ここでは、Microsoft Office Outlook Web Access で添付ファイルを開こうとしたときに発生することがある問題の回避方法について説明します。

以下の条件に該当しているとします。

  • Office Excel 2007 添付ファイルを含む電子メール メッセージを受信します。
  • 2 バイト文字セット エンコードを使用して添付ファイルに名前を付けます。たとえば、ファイル名に韓国語、日本語、または中国語の文字セットの文字を使用します。
  • ファイル名は 13 文字以上です。

このシナリオでは、次のような問題が発生します。

  • Outlook Web Access で添付ファイルを開こうとすると、ファイルが開かない。
  • ファイルをハード ディスク ドライブに保存するときに、ファイルが元のファイル名で保存されない。代わりに、ファイルが長い文字列で保存される。たとえば、ファイルは次のような名前で保存される。
    %ed%95%9c%eb%91%98%ec%85%8b%eb%84%b7%eb%8b%a4%ec%97%ac%ec%9d%bc%ec%97%ac%ec%95%84%ec%97%b4%ed%95%98%eb%91%98(1).xlsx

原因

この問題は、Windows Internet Explorer 7 以前のバージョンの Internet Explorer を使用して Outlook Web Access にアクセスする場合に発生します。この問題は、Internet Explorer 7 および Internet Explorer の前のバージョンにおける制約のために発生します。

note注 :
この問題は、Internet Explorer 8 を使用して Outlook Web Access にアクセスする場合には発生しません。

2 バイト文字セットのファイル名が付いた添付ファイルを保存するか、開く場合、Outlook Web Access によってファイル名が UTF-8 (8-bit UCS/Unicode Transformation Format) に変換されます。これは、ファイル名の破損を防止するためです。

Excel ファイルの UTF-8 でエンコードされたファイル名が 76 文字を超えた場合、Internet Explorer によってファイル名の最初が切り捨てられます。そのため、Internet Explorer はファイルを見つけて開くことができなくなります。

note注 :
Excel は、他の Office プログラム (Office Word 2007 や Office PowerPoint 2007 など) よりもファイル名の長さの制限が大きくなっています。そのため、このトピックで説明するシナリオでは、UTF-8 でエンコードされた 76 文字を超える 2 バイト文字セットの名前を持つ Word 添付ファイルを開くことができる場合があります。たとえば、Internet Explorer では、UTF-8 でエンコードされている場合、最大 152 文字の 2 バイト文字セットの名前を持つ Word 添付ファイルを開けます。

回避方法

この問題を回避するには、次の方法のいずれかを使用します。

  • Internet Explorer 8 を使用して Outlook Web Access にアクセスします。Internet Explorer 8 では、UTF-8 でエンコードされた、最大 2,083 文字のファイル名を持つファイルを開くことができます。
  • 送信者に、Excel 添付ファイルの名前を短いファイル名に変更して再送信するように依頼します。たとえば、送信者に、13 文字未満の 2 バイト文字セットのファイル名を使用するように依頼します。

詳細情報

Office ファイル名の制約の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 325573 (Office ドキュメントを開こうとする際にエラー メッセージが表示されることについての説明) を参照してください。

Internet Explorer 8 の入手方法の詳細については、Internet Explorer 8 のホームページを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。