予定表コネクタ サービスが終了し、イベント ID 5005 がログに記録される

 

トピックの最終更新日: 2009-04-24

ここでは、Microsoft Transporter Suite を使用して Microsoft Exchange Server 2007 と Lotus Notes 間の相互運用性を実現するときに発生する可能性のある問題について説明します。

Exchange 2007 を実行しているコンピュータに Microsoft Transporter Suite をインストールして構成した後、次の現象が発生する可能性があります。

  • 予定表コネクタ サービスが開始し、すぐに終了します。

  • 次のエラー メッセージが表示されます。

    <ServerName> 上の Microsoft Exchange Free Busy Connector for Lotus Domino サービスは起動して停止しました。サービスの中には、ほかのサービスやプログラムで使用されていない場合は自動的に停止するものがあります。

  • 次のエラー イベントがアプリケーション ログに記録されます。

    イベント ソース : MSExchangeCalCon

    イベント カテゴリ : 接続

    イベント ID : 5005

    説明 : MAPI エラー 80004005 のため、予定表コネクタは、パブリック インフォメーション ストアに接続できませんでした。予定表コネクタをシャットダウンしています。予定表コネクタを再開する前に、インフォメーション ストア サービスが実行され、予定表コネクタが Exchange サービス アカウントとパスワードを使用するようにサービス コントロール マネージャで構成されていることを確認してください。

    イベント ソース : MSExchangeCalCon

    イベント カテゴリ : 接続

    イベント ID : 5006

    説明 : 回復不能なエラーのため、予定表コネクタをシャットダウンしています。

原因

この問題は、次のいずれかの条件が当てはまる場合に発生します。

  • Microsoft Transporter Suite を実行している Exchange 2007 サーバーに Microsoft Office Outlook 2007 がインストールされています。
  • パブリック インフォメーション ストアが削除されたか、別の Exchange サーバーに移動されています。

Exchange 2007 を実行するコンピュータでは、Outlook 2007 がサポートされています。ただし、Outlook 2007 がインストールされている場合、Microsoft Transporter Suite は正しく機能しません。また、MAPI クライアントを別のパブリック インフォメーション ストアにリダイレクトすることは可能ですが、正常に初期化するためには、予定表コネクタ サービスがローカル Exchange サーバー上のパブリック インフォメーション ストアにアクセスする必要があります。

解決方法

この問題を解決するには、状況に応じて、次の方法のいずれかを使用します。

方法 1

Outlook 2007 を削除し、Microsoft Exchange Server MAPI Client および Collaboration Data Objects 1.2.1 プログラムをインストールします。そのためには、以下の手順を実行します。

  1. コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] ツールを使用して、Outlook 2007 を削除します。
  2. Microsoft ダウンロード センターから、Microsoft Exchange Server MAPI Client および Collaboration Data Objects 1.2.1 をインストールします。
  3. 予定表コネクタ サービスを開始します。それには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「services.msc」と入力し、[OK] をクリックします。次に、[サービス] スナップインで [Calendar Connector] を右クリックし、[開始] をクリックします。

方法 2

予定表コネクタ サービスがローカルのパブリック インフォメーション ストアを使用するように、メールボックス サーバーの設定を変更します。そのためには、以下の手順を実行します。

  1. Exchange 管理コンソールを起動します。
  2. [サーバーの構成] を展開し、[メールボックス] をクリックします。
  3. 中央のウィンドウで [データベースの管理] タブをクリックし、ストレージ グループを展開します。次に、[メールボックス データベース] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  4. [クライアントの設定] タブをクリックし、[既定のパブリック フォルダ データベース] ボックスに表示されるエントリを確認します。
  5. 既定のパブリック フォルダ データベースがローカル サーバーにない場合は、[参照] をクリックして、ローカル コンピュータでパブリック フォルダ データベースを検索し、[OK] をクリックします。
  6. [OK] をクリックします。
  7. 予定表コネクタ サービスを開始します。それには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「services.msc」と入力し、[OK] をクリックします。次に、[サービス] スナップインで [Calendar Connector] を右クリックし、[開始] をクリックします。

詳細情報

詳細については、Lotus Domino からの移行または相互運用性に関するリソースについてのページ を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。