カスタム メタデータのキーのプロパティ <property>

  • 概要
  • 互換性
  • セットアップ
  • 方法
  • 構成
  • サンプル コード

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概要

<key> 要素の <property> 要素は、メタベース プロパティのコレクションにメタベース プロパティを追加します。

重要 : 構成の <customMetadata> セクションは直接変更しないでください。このセクション内のメタベースを設定する場合は、メタベース API を使用します。

IIS 6.0 では、IIS のすべての設定はメタベースに保持されていました。また、アプリケーションが必要とするカスタム設定もメタベースに格納されていました。IIS 7.0 では、IIS のすべての設定は ApplicationHost.config ファイルと Web.config ファイルに保持されます。IIS 7.0 では、IIS 6 メタベース互換性機能を通して下位互換性を提供しています。この機能は、Admin Base オブジェクト (ABO) マッパー コンポーネントと呼ばれることもあります。この機能は、メタベースへの書き込みを試みるアプリケーションをリッスンし、すべての IIS 6.0 メタベース設定を IIS 7.0 の同等の設定にマップします。IIS 6.0 の設定の中で、IIS 7.0 に同等の設定がないものについては、<customMetadata> 要素に書き込まれます。

互換性

  IIS 7.0 IIS 6.0
説明 <key><property> は IIS 7.0 で新たに導入された要素です。 <customMetadata> 要素は、 IIS 7.0 構成要素に直接マップされない IIS 6.0 メタベース オブジェクトに代わるものです。

セットアップ

<customMetadata> 要素は、IIS 7.0 の既定のインストールには含まれていません。インストールするには、次の手順を実行します。

Windows Server 2008

  1. タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして [サーバー マネージャー] をクリックします。

  2. [サーバー マネージャー] のツリー表示で、[役割] を展開して [Web サーバー (IIS)] をクリックします。

  3. [Web サーバー (IIS)] ウィンドウで、[役割サービス] セクションまでスクロールして [役割サービスの追加] をクリックします。

  4. 役割サービスの追加ウィザードの [役割サービスの選択] ページで、[IIS 6 メタベース互換] を選択して、[次へ] をクリックします。

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  5. [インストール オプションの確認] ページで [インストール] をクリックします。

  6. [結果] ページで [閉じる] をクリックします。

Windows Vista

  1. タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。

  2. [コントロール パネル][プログラムと機能] をクリックして、[Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。

  3. [Internet Information Services] を展開し、[IIS メタベースおよび IIS 6 構成との互換性] を選択して [OK] をクリックします。

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方法

構成の <customMetadata> セクションは直接変更しないでください。したがって、ここでは例を提供しません。

構成

属性

属性 説明
id オプションの unit 属性。

メタベース エントリの一意の識別子を指定します。
dataType 必須の enum 属性。

取得するデータの型を指定します。

dataType 属性には、次のいずれかの値を指定できます。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------

値: DWord

説明:

  • 符号なしの 32 ビットの数。
  • 数値は 1 です。

値: String

説明:

  • ヌル終端の ASCII 文字列。
  • 数値は 2 です。

値: Binary

説明:

  • 任意の形式のバイナリ データ。
  • 数値は 3 です。

値: ExpandSZ

説明:

  • %PATH% などの環境変数を展開せずに含むヌル終端文字列。
  • 数値は 4 です。

値: MultiSZ

説明:

  • ヌル終端文字列の配列。最後に 2 つのヌル文字が付加されます。
  • 数値は 5 です。
userType オプションの unit 属性。

データのユーザー タイプを指定します。

既定値は 1 です。

Attributes オプションの flags 属性。

データの取得に使用する METADATA_RECORD(英語) 構造体のフラグを指定します。

attributes 属性には、次のいずれかの値を指定できます。

既定値は Inherit です。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------

値: None

説明:

  • フラグを設定しないように指定します。
  • 数値は 0 です。

値: Inherit

説明:

  • データが継承可能であることを指定します。
  • 数値は 1 です。

値: PartialPath

説明:

  • 完全なパスが存在しない場合でも、継承されたデータを返します。このフラグは、Inherit フラグも設定されている場合にのみ有効です。
  • 数値は 2 です。

値: Secure

説明:

  • データが安全に格納および転送されるように指定します。
  • 数値は 4 です。

値: Reference

説明:

  • データが参照によって取得されたことを指定します。
  • 数値は 8 です。

値: Volatile

説明:

  • データが固定記憶域に格納されないように指定します。
  • 数値は 16 です。

値: IsInherited

説明:

  • データ項目が継承されたことを示します。
  • 数値は 32 です。

値: InsertPath

説明:

  • MD_INSERT_PATH_STRINGW を、ハンドルに対応したデータ項目のパスに置き換えます。
  • 数値は 64 です。

値: LocalMachineOnly

説明:

  • Web クラスターのレプリケーション時にデータをレプリケートしないように指定します。
  • 数値は 128 です。

値: NonSecureOnly

説明:

  • すべてのデータを返すメタベース関数の使用時に、セキュリティで保護されたプロパティを取得しないように指定します。
  • 数値は 256 です。
Value 大文字小文字が区別されるオプションの文字列属性。

カスタム値を指定します。

子要素

なし。

サンプル コード

構成の <customMetadata> セクションは直接変更しないでください。したがって、ここでは例を提供しません。