予定表修復アシスタントの設定を構成する

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2012-08-28

予定表修復アシスタント (CRA) は、Microsoft Microsoft Exchange メールボックス サーバーの Exchange Server 2010 メールボックス アシスタント サービス内で実行される構成可能なメールボックス アシスタントです。CRA は、CRA を実行しているメールボックス サーバーに配置されたメールボックスで、1 回または定期的な予定表アイテムに発生する不整合を検出して修正します。この処理の目的は、受信者が会議に出席し損ねたり、あるいは会議に関して信頼性の低い情報を得たりしないようにすることです。

Exchange 2010 Service Pack 1 (SP1) で、CRA は時間ベースのアシスタントから調整ベースのアシスタントに変更されました。

CRA は既定では自動的に実行するように設定されていません。CRA を実行して予定表の不整合を修復するように構成するには、set-mailboxserver コマンドレットを Exchange 管理シェル で実行して、処理間隔と処理間隔のチェックポイントを設定します。予定表の修復ログ設定の構成に Exchange 管理コンソールを使用することはできません。

Set-MailboxServer コマンドレットの以下のパラメーターを使用して、CRA 設定を構成する必要があります:

  • CalendarRepairIntervalEndWindow   このパラメーターには、将来の何日後まで予定表を修復するかを指定します。たとえば、このパラメーターを 90 に設定すると、CRA はメールボックス サーバーの予定表を設定日から 90 日後まで修復します。既定値は 30 日です。

  • CalendarRepairMissingItemFixDisabled   このパラメーターには、CRA が、このメールボックス サーバー上に存在するメールボックスについて、存在しない出席者の予定表アイテムを修復しないことを指定します。出席者が予定表アイテムに存在しない場合、アイテムは再作成されます。既定値は $false です。

  • CalendarRepairWorkCycle および *CalendarRepairWorkCycleCheckpoint *  これらのパラメーターは、連携して動作します。CalendarRepairWorkCycle パラメーターには、指定したサーバー上のすべてのメールボックスが CRA によりスキャンされる期間を指定します。たとえば、このパラメーターに 7 日を指定すると、CRA はこのサーバー上のすべてのメールボックスを 7 日ごとに処理します。不整合のある予定表にはフラグが付けられ、CalendarRepairWorkCycleCheckpoint パラメーターで指定した間隔で修復されます。たとえば、このパラメーターに 1 日を指定すると、CRA は処理を必要とする新しいメールボックスを毎日照会します。

予定表の修復に関連したその他の管理タスクについては、「予定表修復の管理」を参照してください。

シェルを使用して、予定表の修復間隔ウィンドウを変更する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「予定表の修復」。

注意

EMC を使用して予定表の修復間隔ウィンドウを変更することはできません。

この例では、CRA がこの先メールボックス サーバー MBX02 で予定表を検証する日数をこの先 90 日に変更します。

Set-MailboxServer -Identity MBX02 -CalendarRepairIntervalEndWindow 90

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-MailboxServer」を参照してください。

シェルを使用して、予定表修復の作業サイクルを設定する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「予定表の修復」。

注意

EMC を使用して予定表修復の作業サイクルを設定することはできません。

この例では、7 日ごとにサーバー MBX02 上のすべてのメールボックスを確認し、修復の必要なすべての予定表をその 7 日サイクル内で毎日処理するように CRA を設定します。

Set-MailboxServer -Identity MBX02 -CalendarRepairWorkCycle 7.00:00:00 -CalendarRepairWorkCycleCheckpoint 1.00:00:00

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-MailboxServer」を参照してください。

シェルを使用して、見つからないアイテムの解決を有効または無効にする

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「予定表の修復」。

注意

EMC を使用して見つからないアイテムの修正を有効または無効にすることはできません。

この例では、メールボックス サーバー MBX02 で見つからない予定表アイテムの自動修正を無効にします。

Set-MailboxServer -Identity MBX02 -CalendarRepairMissingItemFixDisabled $true

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-MailboxServer」を参照してください。

関連項目

概念

予定表修復について
予定表修復の管理

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