階層型アドレス帳は、Microsoft® Exchange Server 2010 と Microsoft® Office Outlook® 2007 の環境を拡張し、組織の階層構造をたどって特定の組織に属している人の中から目的の人を選択するユーザーインターフェースを実現します。この階層型アドレス帳では、部署の中で部門長や年長者から順に表示をしたり、部門長が複数の部門を兼任したりといった設定も可能になっています。
階層型アドレス帳の展開方法および技術的な詳細については、「階層型アドレス帳の展開 ホワイトペーパー」をご覧ください。以下はホワイトペーパーからの重要なポイントの抜粋です。
展開完了までの手順概要
階層型アドレス帳を動作させるためのシステム要件
階層アドレス帳を展開するには、以下の手順に従います。
- 階層型アドレス帳を使用するためにスキーマを拡張します。
- 階層型アドレス帳で表示をする部署を作成します。
- 部署の階層構造を構成します。
- 部署に所属するメンバーを追加します。
- Exchange Server 2010 で階層型アドレス帳機能を有効にします。
以上の手順を全て終了すると、Outlook クライアントから Exchange Server に接続し、メールの宛先選択ダイアログボックス、アドレス帳ダイアログボックス、グループスケジュールのメンバー追加ダイアログボックスなどで、階層型アドレス帳が使えるようになります。
- Windows Server 2003 Service Pack 1 以上、もしくは Windows Server 2003 R2
- Windows Server 2008 およびその Service Pack、もしくは Windows Server 2008 R2
- Exchange Server 2010 (Standard Editionまたは、Enterprise Edition)
- Outlook 2007 Service Pack 2 以上