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Office 2013 の 64 ビット版

 

適用先: Office 365 ProPlus, Office 2013

トピックの最終更新日: 2013-12-18

概要: 64 ビット版 Office を展開する利点と欠点、および ほとんどのユーザーに 32 ビット版 Office 2013 を推奨する理由について説明します。

対象ユーザー: IT 担当者

ますます多くの PC で Windows の 64 ビット版が実行されるようになっている中、それに合わせて Office 2013 の 64 ビット版を展開することは魅力的なオプションとなっています。利点の1つとしては、64 ビット版 Office によって、ユーザーが より大きいサイズの Excel および Project データを扱えることです。ただし、Office アドインおよびソリューションが動作しない場合があるため、互換性に関する欠点があります。こういった理由から、ほとんどのユーザーには 32 ビット版 Office 2013 をお勧めしています。

重要重要:
Office を家庭でインストールしていますか?Office の 32 ビット版と 64 ビット版を選択する」 および 「64 ビット版の Office を Office.com からインストールする」をご覧ください。Office 2013 または Office 365 ProPlus のインストール先に関わらず、 32 ビット版をお勧めします。

32 ビット版の Office をお勧めする理由は、他の多くのアプリケーション (特にサードパーティのアドイン) との互換性が高いためです。このため、64 ビット版 Windows オペレーティング システム上であっても、32 ビット版 Office 2013 が既定でインストールされます。これらのシステムでは、32 ビットの Office クライアントは、Windows-32-on-Windows-64 (WOW64) インストールとしてサポートされています。WOW64 は、32 ビット版 Windows の アプリケーションが 64 ビット版 Windows システムでシームレスに実行できるようにする x86 エミュレーターです。これにより、ユーザーは既存の Microsoft ActiveX コントロールおよび COM アドインを 32 ビットの Office で引き続き使用できます。

64 ビット版 Office 2013 の展開を考慮するべき場合があります。 いくつかの例は次のとおりです。

  • 複雑な Excel ワークシート の作業をする Excel エキスパート ユーザーには、64 ビット版 Office 2013 を利用できます。 64 ビット版 Office はファイル サイズにハード制限がないためです。代わりに、ワークブックのサイズが使用可能メモリとシステム リソースに制限されます。一方、32 ビット版 Office は、Excel、ワークブック、および同じプロセスで実行するアドインが共有する仮想アドレス空間の 2 ギガバイト(GB) に制限されます。(ディスク容量の 2 GB より小さいワークブックは、記憶メモリの 2 GB 以上を占めるデータを含むことができる可能性があります。) さらなる詳細については、「Excel の仕様と制限」および「データ モデルの仕様と制限」を参照してください。

  • Project 2013 を使うユーザーが、特に大規模なプロジェクトを構成する多数のサブプロジェクトを扱う際に 2 GB 以上の Project ファイルを使うときにも役立ちます。

  • 社内の Office ソリューション開発者は、ソリューションをテストおよび更新できるように、64 ビット版 Office 2013 にアクセスする必要があります。

  • Office 2013 は、ハードウェア データ実行防止 (DEP) での既定のセキュリティ保護を強化します。 (DEP) は、悪意のあるコードによる攻略を防御するためにメモリの追加チェックを実行するハードウェアおよびソフトウェア技術のセットです。64 ビットのインストールの場合、DEP は常に Office アプリケーションに適用されます。32 ビットのインストールの場合、グループ ポリシー設定を使用して DEP を構成できます。

Office 2013 のシステム要件を確認することに加え、64 ビット版の Office を展開する前に、これらのセクションを確認することをお勧めします。

64 ビットの Office は、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2 の 64 ビット版でのみインストールできます。

Office 2013 では、Office の 64 ビット版と 32 ビット版の並行インストールはサポートされていません。 例えば、Office 2010 の 32 ビットは Office 2013 の 64 ビットとの並行インストールができません。これは Windows インストーラー (MSI) および Office 2013 の クイック実行 インストールの両方に適用します。試みようとした場合も、エラーメッセージが表示されて続行することはできません。

MSI ベースの Office 2013 を展開する場合、 Office は同じアーキテクチャにのみアップグレードできます。例えば、Office 2010 の 32 ビットから Office 2013 の 32 ビットへのアップグレード、および Office 2010 の 64 ビットから Office 2013 の 64 ビットへのアップグレードができます。

32 ビット版をインストールした後に 64 ビット版に切り替える場合、32 ビット版 をアンインストールしてから 64 ビット版を再インストールする必要があります。逆の場合も同様に、64 ビット版の Office から 32 ビット版の Office への切り替えも、アンインストール後の再インストールが必要です。

これらのアプリケーションは、64 ビット版の Office 2013 インストールをブロックします。

  • Microsoft Office Excel Viewer

  • Access 2013 の Access データベース エンジン

  • 2007 Office システムの互換性パック

64 ビット版の Office 2013 をブロックするアプリケーションおよびコンポーネントの詳細については、「KB 2269468: エラー メッセージ "32 ビット バージョンの Office 製品がインストールされているため、64 ビット バージョンの Office 2010 はインストールできません" が表示される」をご覧ください。

64 ビット版の Office 2013 の展開を決定する前に、次のようなデメリットを考慮してください。

32 ビット版 Office に含まれているほとんどの機能 は、64 ビット版の Office に含まれています。 64 ビット版の Office にはないいくつかの機能を次に示します。

  • Word   従来の数式エディターは、64 ビット版の Office 2013 ではサポートされませんが、32 ビット版の Office 2013 インストール (WOW64) ではサポートされます。ただし、Word 2013 の数式ビルダー機能はすべてのプラットフォームで動作します。

  • WLL (Word アドイン ライブラリ)   WLL ファイルは、32 ビット版の Office 2013 では使用できますが、64 ビット版の Office 2013 ではサポートされていません。

グラフィカル デバイス インターフェイス (GDI) の 32 ビット版と 64 ビット版の差としては、64 ビット版では MMX がサポートされないため、パフォーマンスに影響が生じる可能性があります。Intel の MMX テクノロジは、Intel アーキテクチャ (IA) の拡張命令セットです。MMX では、1 つの命令で複数のデータを同時に処理する SIMD (single-instruction, multiple-data) の技術でデータ要素を並行処理することにより、マルチメディアや通信が高速化されます。

Office 2010 リリース前に書かれた VBA コードを、64 ビット版 Office での実行用に変更していない場合、64 ビット版のプラットフォームで実行するとエラーになる可能性があります。Office 2010 における Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) の変更の詳細については、MSDN ライブラリの「64 ビット版 Visual Basic for Applications の概要 」を参照してください。

コンピューターには 64 ビット版と 32 ビット版のコントロールをインストールできますが、64 ビット版の Office 2013 では、64 ビット版のコントロールのみを実行できます。これらの問題を解決するための回避策は、互換性のある 64 ビット版のコントロールとアドインを取得するか、32 ビット版の Office 2013 をインストールすることです。

Office アプリケーションに読み込まれるコントロール以外に、Internet Explorer で ActiveX コントロールを使用する Web ベースのソリューションもあります。SharePoint Server 2013 を使用して作成された Office 2013 データシート ビューは、任意のプラットフォームおよび Internet Explorer 以外のブラウザーでも動作します。SharePoint Server 2013 の [データシートで編集] ビューでは、クライアント側のコントロールは必要ありません。たとえば、ユーザーが 64 ビット版の Office 2010 または Office 2013 を使用している場合、[データシートで編集] は SharePoint Server 2013 で正しく動作します。

注記メモ:
SharePoint Server 2010 の 64 ビット版では、32 ビット版のブラウザー (現在の 64 ビット版の Windows システムにおける既定のブラウザー) でのソリューションをサポートするために、32 ビット版の Office クライアント側コントロールがいくつかインストールされます。64 ビット版の Office 2013 クライアントをインストールする場合、SharePoint Server 2010 での [データシートで編集] ビュー機能はサポートされません。 [データシートで編集] 機能は、32 ビット版の Office 2013 クライアントをインストールした場合に使用できます。

.MDE および .ACCDE ファイルは Access のソフトウェア開発者がソリューションの配布や知的所有権の保護に利用する一般的な手法ですが、64 ビット版の Office では機能しません。64 ビット版でのソリューションの再コンパイル、再テスト、および再配布は、アプリケーション開発者に問い合わせてください。

Outlook 用の 32 ビット版の MAPI アプリケーション、アドイン、マクロを組織が開発している場合、32 ビット版のアプリケーションを 64 ビット プラットフォームで実行するには、変更して再ビルドする必要があります。 32 ビット版および 64 ビット版のプラットフォームで Outlook アプリケーションの準備をする方法については、MSDN ライブラリにある Microsoft Office 開発 の Outlook 2013 MAPI リファレンスを参照してください。

Office 2013 の 32 ビットまたは 64 ビット版と登録したアプリケーションが一致しなければ、以下の問題は起こる場合があります。

  • 登録されているアプリケーションがインストールされている Office のバージョンと同じではない場合、OLE サーバーが埋め込み先でインスタンス化せず、開くことができない場合があります。たとえば、OLE サーバー アプリケーションが 32 ビットで、インストールされている Office のバージョンが 64 ビットの場合にこのような問題が発生することがあります。

  • バージョンが異なる場合、Office 2013 アプリケーションのドキュメントへのオブジェクトの挿入が失敗する場合があります。 たとえば、32 ビット オブジェクトを 64 ビット版の Office 2013 アプリケーションのドキュメントに挿入した場合にこのような問題が発生することがあります。

テレメトリ ログ は、Office 2013 に組み込まれた新しい Office テレメトリ監視フレームワークです。 これにより、開発者や熟練のユーザーは 選択 Office 2013 アプリケーション内で発生するイベントを表示して互換性に関する問題を診断する上で役立ちます。特定された問題には、Office の 64 ビット版で動作しない Visual Basic 6.0 コントロールがあります。

Office 2013 の互換性を評価する準備ができたら、まずは「Office 2013 互換性ガイド」を参照することをお勧めします。Office 2013 を実行するコンピューターのアドインおよびソリューションのトラブルシューティングを行うには、「テレメトリ ログを使用する」を参照してください。

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