Search Server 2010 Express をインストールする

基本インストールを実行する

基本インストールを実行する場合は、以下の手順に従ってください。基本インストールでは、1 つのサーバーのみに完全な機能を備えた検索機能を展開できます。SharePoint 製品構成ウィザードによって、Search Server 2010 Express と一緒に、コンピューターに Microsoft SQL Server 2008 Express が自動的にインストールされます。

基本インストールを実行するには

1. [インストールの種類を選択してください] 画面で [基本] をクリックします。[インストールの進行状況] 画面が表示されます。セットアップ処理のこの部分が完了するまで数分かかります。

   注意

   インストール プロセスのこの部分が失敗した場合は、一時フォルダーを調べます。一時フォルダーを調べるには、Windows エクスプローラーのアドレス バーに「%temp%」と入力します。%temp% が "1" または "2" で終わるフォルダー名に解決される場合に、ログを表示するには、1 つ上のフォルダーに移動することが必要になる可能性があります。ログ ファイルの名前は Search Server Express Setup <タイムスタンプ> です。

2. [構成ウィザードの実行] 画面で、以下の操作を行います。

   1. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

      注意

      [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスをオンにせずに [閉じる] をクリックした場合は、後でこの構成ウィザードを実行できます。これを行うには、Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックし、[ SharePoint 2010 製品構成ウィザード] をクリックします。

   2. [閉じる] をクリックすると、構成ウィザードが開始されます。[SharePoint 製品へようこそ] 画面が表示されるまで待ちます。

3. [SharePoint 製品へようこそ] 画面で [次へ] をクリックします。

4. 構成中に一部のサービスが再起動またはリセットされる可能性があることを説明するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

   構成ウィザードの実行には、数分かかります。Search Server 2010 Express サービスのインストール、SharePoint サイトの構成データベースとコンテンツ データベースの作成、サーバーの全体管理、検索管理、検索センター用の各 Search Server 2010 Express Web アプリケーションと Web サイトの作成など、各作業が自動的に実行されます。

   注意

   構成ウィザードが失敗した場合は、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\LOGS フィルダー内のログを調べます。

5. [構成成功] 画面で [完了] をクリックします。検索センターが表示されます。

   注意

   ユーザー名とパスワードの入力を求めるメッセージが表示されたら、コンピューターにログオンしたときに使用した資格情報を入力します。Windows Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧にサイトを追加することを求めるメッセージが表示された場合はこれに従います。

6. 将来的に使用できるように、検索センターの URL を記録するかブックマークします。

7. Search Server 2010 Express サーバーの全体管理 Web サイトに移動して、検索管理設定の構成を開始するには、以下の手順を実行します。

   1. Windows の [スタート] ボタンをクリックします。

   2. [すべてのプログラム] をクリックします。

   3. [Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。

   4. [Sharepoint 2010 サーバーの全体管理] をクリックします。Sharepoint サーバーの全体管理 Web サイトが表示されます。

詳細なインストールを実行する

詳細なインストールを実行する場合は、以下の手順に従ってください。このインストールでは、サーバー ファーム構成データの保管に使用するデータベース サーバーとデータベースを指定する必要があります。また、サーバー ファームを管理するデータベース アクセス アカウントのユーザー名とパスワードも指定する必要があります。

詳細なインストールを実行するには

1. [インストールの種類を選択してください] 画面で、[詳細設定] をクリックします。[サーバーの種類] 画面が表示されます。

2. [サーバーの種類] 画面で、以下を実行します。

   • [サーバーの種類] タブで [完全] をクリックします。これで、展開で SQL Server データベースを使用したり、後で展開に Web サーバーを追加したりできるようになります。

   • オプション: [ファイルの場所] タブで、コンテンツ インデックス ファイルのインストール パスと場所を変更できます。コンテンツ インデックスは非常に大きくなることがあるので、選択したドライブには十分な空き領域を確保しておく必要があります。

3. [今すぐインストール] をクリックします。[インストールの進行状況] 画面が表示されます。セットアップ処理のこの部分が完了するまで数分かかります。

   注意

   インストール プロセスのこの部分が失敗した場合は、インストールを実行しているユーザーとしてログオンして、そのユーザーの一時フォルダーを調べます。一時フォルダーを調べるには、Windows エクスプローラーのアドレス バーに「%temp%」と入力します。%temp% が "1" または "2" で終わるフォルダー名に解決される場合に、ログを表示するには、1 つ上のフォルダーに移動することが必要になる可能性があります。ログ ファイルの名前は Search Server Express Setup <タイムスタンプ> です。

4. [構成ウィザードの実行] 画面で、以下の操作を行います。

   1. サーバーの構成を実行できるように [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

      注意

      [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスをオンにせずに [閉じる] をクリックした場合は、後でこの構成ウィザードを実行できます。これを行うには、Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックし、[ SharePoint 2010 製品構成ウィザード] をクリックします。

   2. [閉じる] をクリックすると、構成ウィザードが開始します。[SharePoint 製品へようこそ] 画面が表示されるまで待ちます。

5. [SharePoint 製品へようこそ] 画面で [次へ] をクリックします。

6. 構成中に一部のサービスが再起動またはリセットされる可能性があることを説明するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

   構成ウィザードの実行には、数分かかります。自動化されるタスクは、Search Server 2010 Express サービスのインストール、SharePoint サイトの構成データベースとコンテンツ データベースの作成、およびサーバーの全体管理、検索管理、検索センター用の各 Search Server 2010 Express Web アプリケーションと Web サイトの作成です。

   注意

   SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードが失敗した場合は、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\LOGS フォルダー内のログ ファイルを調べます。

7. [サーバー ファームへの接続] 画面で、[新しいサーバー ファームの作成] をクリックし、[次へ] をクリックします。

8. [構成データベースの設定] 画面で、以下のフィールドに組織に応じた内容を入力します。

   • [データベース サーバー] – 以下のどちらかの製品バージョンが稼動している既存の SQL Server ホストの名前。

     • Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 3 (SP3)、SQL Server 2005 Service Pack 3 の累積的な更新プログラム パッケージ 3 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=165748&clcid=0x411) 適用。

     • Microsoft SQL Server 2008 Service Pack 1 (SP1) (累積的な更新プログラム 2 を適用済み)、SQL Server 2008 Service Pack 1 の累積的な更新プログラム パッケージ 2 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=165962&clcid=0x411) 適用。

   • [データベース名] – 既定のデータベース名 (SharePoint_Config) を使用するか、別の名前を入力します。指定したデータベースが既に存在する場合は、そのデータベースが空であることが必要です。データベースが存在しない場合は新しく作成されます。

     後で Search Server 展開にサーバーを追加する場合に備えて、ここで指定するデータベース名を書き留めます。覚えやすいフレンドリ名を指定すると便利です。ファームの追加サーバーに Search Server をインストールするときに、このデータベース名を再び指定する必要があります。

   • [データベース アクセス アカウント] – 画面の指示に従います。

   • [ユーザー名] ボックスに、このコンピューターが構成データベースに接続する場合に常に使用する既存の Windows アカウントの名前を入力します。構成データベースが別のサーバーでホストされている場合は、domain\user name という形式でユーザー名を入力する必要があります。

     注意

     また、データベース アクセス アカウントは、SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID アカウントでもあり、Windows SharePoint Services Timer Service を実行するときのアカウントです。SharePoint 製品構成ウィザードにより、このアカウントは、SQL Server ログイン、SQL Server dbcreator 固定サーバー ロール、および SQL Server securityadmin 固定サーバー ロールに追加されます。データベース アクセス アカウントは、ドメイン ユーザー アカウントである必要があります。ただし、Web サーバーまたはサーバー ファーム内のデータベース サーバー上の特定のセキュリティ グループのメンバーである必要はありません。最小限の特権を与えるという原則に従って、Web サーバーまたはデータベース サーバーの Administrators グループのメンバーではないユーザー アカウントを指定することをお勧めします。

9. [次へ] をクリックします。

10. [ファーム セキュリティ設定の指定] ページで、[パスフレーズ] ボックスと [パスフレーズの確認] ボックスにパスフレーズを入力し、[次へ] をクリックします。このパスフレーズにより、ファーム構成データのセキュリティを確保できます。これはファームに参加するサーバーごとに必要です。

    注意

    パスフレーズは、Search Server で登録されたアカウント (たとえば、SharePoint 製品構成ウィザードを実行するときに指定する Search Server のシステム アカウント) の資格情報を暗号化するために使用されます。パスフレーズは、ファームにサーバーを追加するたびに使用する必要があるので、記録して、保護された場所に保管するようにしてください。パスフレーズは次の条件を満たす必要があります。

    • 8 文字以上を含む

    • 少なくとも以下の 3 つを含む

      • アルファベットの大文字 (A ～ Z)

      • アルファベットの小文字 (a ～ z)

      • 数字 (0 ～ 9)

      • アルファベット以外の文字 (!、$、#、% など)

11. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] 画面で、以下の手順を実行します。

    1. 必要に応じて、画面の上部に表示される説明を参照して、SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの機能を理解します。

    2. 使用する SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションのポート番号を指定する場合は、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオンにして、ポート番号を入力します。既定のポート番号を使用する場合は、[ポート番号を指定する] チェック ボックスがオフになるようにします。

       注意

       選択したポート番号 (既定のポート番号または指定したポート番号) を書き留めます。インストール処理のこの部分が完了した後で、このポート番号を使用して、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトに移動できます。

       注意

       リモート コンピューターから SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトにアクセスする場合は、アプリケーション サーバーの Windows ファイアウォールの例外の一覧にポート番号を追加するようにします。

    3. 認証として [NTLM 認証] または [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックします。

12. [次へ] をクリックします。

13. [SharePoint 製品構成ウィザードの終了] 画面で、構成の設定を見直して、それらが適切であることを確認したら、[次へ] をクリックします。

    注意

    [詳細設定] オプションは、Microsoft SharePoint Foundation 2010 でのみ使用できます。

14. 指定された設定を使用してウィザードがインストールを構成するのに伴って、[SharePoint 製品の構成中] という進行状況画面のページが表示されます。

15. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。これで、ファーム構成ウィザードを実行して、ファームのサービスを選択し、検索センターを作成できます。

    [ファーム構成の初期設定ウィザード] Web サイトが表示されます。このウィザードでは、Search Server 2010 Express インストールの構成の次の手順を実行できます。

    注意

    • 構成ウィザードが失敗した場合は、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\LOGS フォルダー内のログを調べます。

    • ユーザー名とパスワードの入力を求めるメッセージが表示されたら、コンピューターへのログオンに使用した資格情報を入力します。Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧にサイトの一覧にサイトを追加することを求めるメッセージが表示された場合は、それに従うことが必要である可能性があります。[Internet Explorer セキュリティ強化の構成] を無効にすることが必要な場合もあります。

    • プロキシ サーバーに関するエラー メッセージが表示された場合は、ローカル アドレスにプロキシ サーバーを使用しないようにプロキシ サーバーの設定を構成することが必要になる可能性があります。詳細については、「ファームレベル プロキシ サーバーの設定を構成する (Search Server 2010 Express)」を参照してください。

ファーム構成の初期設定ウィザードを実行する

1. [SharePoint ファームの構成] ページで、[SharePoint ファームの構成方法を指定してください。] に対して、次のどちらかを行います。

   1. [ウィザードの開始] をクリックして、ウィザードでファーム サービスを選択し、最初のサイトを作成します。選択したサービスはファーム内のすべてのサーバー上で既定の設定で実行されます。

   2. [キャンセル] をクリックして、サーバーの全体管理 Web サイトに移り、このウィザードを使用せずにファームの構成を開始します。[キャンセル] をクリックすると、このインストール手順が終了します。後でサーバーの全体管理 Web サイトの [構成ウィザード] ページからファーム構成の初期設定ウィザードを開始できます。

2. [SharePoint ファームの構成] ページの [サービス アカウント] セクションで、サービスを構成する場合に使用するサービス アカウント オプションをクリックします。

   重要

   ファームのサービスを構成するときは、セキュリティ上の理由から、ファーム管理者アカウント以外のユーザー アカウントを指定することをお勧めします。サービスを構成するときにファーム管理者アカウントを指定すると、既定のコンテンツ アクセス アカウントもファーム管理者アカウントとして構成されます。その場合は、クロールさせたくない特定のドキュメントをクロールする権限が既定のコンテンツ アクセス アカウントに付与される可能性があります。

3. [SharePoint ファームの構成] ページの [サービス] セクションに表示される一覧の中で、Lotus Notes Connector を除くすべてのサービスが既定で選択されています。ファームで実行するサービスには既定の設定をそのまま使用して、[次へ] をクリックすることをお勧めします。

   [サービス] セクションの一覧で、既定で選択されているサービスを、以下の表に示します。

   サービス	説明
   Business Data Connectivity Service	このサービスを有効にすると、SharePoint ファームで、エンタープライズの基幹業務システムのインターフェイスを記述した BDC モデルをアップロードできるようになり、それによってこれらのシステムでデータにアクセスできます。
   Lotus Notes Connector	Lotus Notes サーバーでデータをクロールする検索コネクタ。
   Search Service アプリケーション	コンテンツのクロールとインデックス作成およびクエリの処理。
   Secure Store Service	データ (たとえば資格情報セット) を安全に保管し、そのデータを特定の ID または ID のグループに関連付けることができます。
   State Service	SharePoint Server コンポーネント用にユーザーのセッション データの一時保管場所を提供します。
   Usage and Health data collection	ファーム レベルで利用状況と正常性に関するデータを収集し、管理者が利用状況レポートと正常性レポートを表示できるようにします。
   Web Analytics Service アプリケーション	Web Analytics Service アプリケーション。

4. [サイト コレクションの作成] ページで、以下の手順に従って検索センターを作成します。

   1. 必要に応じて、[タイトルと説明] セクションで、以下を行います。

      1. [タイトル] ボックスに、新しいサイト コレクションのタイトルを入力します。検索センターを作成中であることを示す名前を指定することが必要になる場合もあります。

      2. [説明] ボックスに、サイト コレクションの説明を入力します。

   2. [Web サイトのアドレス] セクションで、サイト コレクションの URL を指定します。

   3. [テンプレートの選択] セクションで [エンタープライズ] タブをクリックします。

   4. [テンプレートの選択] の一覧で、[基本検索センター] テンプレートが選択されていることを確認します。検索センター サイトには、検索結果を表示するためのページが含まれます。

   5. 将来的に使用できるように、この検索センター サイトの URL をブックマークするか書き留めます。

   6. [OK] をクリックします。

   7. [SharePoint ファームの構成] ページで、ファーム構成のサマリーを確認して、[完了] をクリックします。