Exchange Online で SMTP リレーを使用する

発行日: 2009 年 8 月

2009 年 8 月の更新 によって、SMTP クライアントが Exchange Online SMTP サーバーに接続し、Microsoft Online Servicesのユーザー アカウントで認証を行うことで、メールを送信できるようになりました。接続にはトランスポート レイヤー セキュリティ (TLS) が必須です。

SMTP リレーの機能により、FAX サーバーなど、Exchange Online 外の SMTP アプリケーションから送信されるメールを送信するための SMTP サービスとして Exchange Online を利用することができるようになります。

Microsoft Online Services の SMTP サーバーに接続するには、SMTP クライアント アプリケーションを起動して、以下の情報を設定してください。

  • Microsoft Online Services SMTP サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN)。FQDN は、組織が接続している Microsoft Online Services データセンターによって多少異なります。サーバーの FQDN は以下の通りです。
    日本を含むアジア太平洋地域 (APAC) Smtp.mail.apac.microsoftonline.com
    ヨーロッパ、中東およびアフリカ (EMEA) Smtp.mail.emea.microsoftonline.com
    北アメリカ Smtp.mail.microsoftonline.com

Exchange Online ライセンスが割り当てられた Microsoft Online Services ユーザー アカウントのユーザー名とパスワード

  • 多くのクライアント アプリケーションでは、「送信メール サーバー (SMTP) には認証が必要」という設定項目であり、「はい」に設定され、Microsoft Online Services ユーザー アカウントのユーザー名とパスワードが入力される必要があります。

利用する SMTP ポート: 587

  • 多くのクライアント アプリケーションでは、「送信メール サーバー (SMTP) のサーバー ポート番号」という設定項目であり、ポート 587 を利用するように設定される必要があります。

お使いの SMTP クライアントでトランスポート レイヤー セキュリティ (TLS) が有効になっていることを確認

  • 多くのクライアント アプリケーションでは、「送信メール サーバー (SMTP) は暗号化された接続 (SSL) が必要」という設定項目であり、「はい」に設定される必要があります。

メモ: 差出人に指定される電子メール アドレスは、管理センターで登録されている「権限あり」の種類の SMTP ドメインを使っている必要があります。 登録されているドメインの種類は、Microsoft Online 管理センターの [ユーザー] タブの下の [ドメイン] サブ タブで確認をすることができます。

重要: パスワードの期限が切れる前に Microsoft Online Services アカウントのパスワードを定期的に変更することを忘れないでください。パスワードの期限が切れると、SMTP を使うアプリケーションから接続とメールの送信ができなくなります。Microsoft Online Services のパスワードは 90 日毎に期限が切れます。