Microsoft Online Services – 2009 年 6 月の新機能

発行日: 2009 年 6 月

2009 年 6 月のサービスの更新がデータセンターに展開されました。この展開によるサービスの計画済みのダウンタイムはありません。

  • Exchange Online で添付ファイルとして送信可能な最大サイズが 30 MB に増加。前までは 20 MB に制限されていました。
  • Exchange Online でMicrosoft Office Outlook 2003クライアントのサポートがなされました。

2009 年 6 月のサービスの更新のリリース ノートは以下の通りです。

Exchange Online の添付ファイルのサイズが 30 MB に増加

2009 年 6 月より前のリリースでは、Exchange Online で送信される電子メールの添付ファイルに使用できる最大サイズは 20 メガバイト (MB) でした。2009 年 6 月のリリースでは、添付ファイルの最大サイズが 30 MB に増加されました。ただし、添付ファイルの最大サイズは添付ファイルにより異なります。

転送のエンコーディング (メッセージを安全に送信して読み取りできるようにする情報) が自動的に追加され、これが添付ファイルのサイズの計算に含まれることに注意する必要があります。そのため、必要な転送のエンコーディングに対応するために、添付ファイルに使用できるファイル サイズが 30 MB より少なくなる場合があります。

Office Outlook 2003 のサポート

Outlook 2003 と Exchange Online を連携して使用できるようになりました。このアップデートの前は、ユーザーは Office Outlook 2007 または Microsoft Office Outlook Web Access のみを使用できました。

Outlook 2003 と Exchange Online を一緒に使用する場合は、次の検討事項に注意する必要があります。

Outlook 2003 の空き時間情報にアクセスできない

Outlook 2003 と Exchange Online を一緒に使用する場合は、空き時間情報にアクセスできません。

回避策

Outlook Web Access (OWA) を使用して招待者の空き時間情報にアクセスします。

Outlook 2003 のオフライン アドレス帳 (OAB) にアクセスできない

Outlook 2003 と Exchange Online を一緒に使用する場合は、オフライン アドレス帳 (OAB) 情報にアクセスできません。

回避策

グローバル アドレス一覧 (GAL) を使用してユーザー情報を検索します。この場合は、クライアント コンピューターがオンラインである必要があります。

Ee817571.image001(ja-jp,TechNet.10).pngヒント:

次のレジストリ キーを編集すると、Outlook OAB の自動ダウンロードを無効にすることができます。

キー HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Outlook\Cached Mode
値の名前 DownloadOAB
値の種類 REG_DWORD
0 = オフライン アドレス帳は自動的にダウンロードされず、Outlook はオンラインのグローバル アドレス一覧に接続する必要があります。

外部向けの不在通知が Outlook 2003 で機能しない

外部向けの不在 (OOF) 通知は Outlook 2007 で導入された機能であり、Outlook 2003 には外部向けの OOF 用の個別の設定はありません。そのため、Outlook 2003 を使用して OOF 通知を設定する場合は、内部と外部の両方の受信者を設定します。

回避策

OWA を使用して、内部向けと外部向けの OOF を設定します。

サイズの大きい添付ファイルのアップロード時間またはダウンロード時間が長い

クライアント コンピューターと Microsoft Online Services データ センターとの間のネットワークの帯域幅によっては、サイズの大きい添付ファイルのアップロード時間またはダウンロード時間が長くなる場合があります。

回避策

アップロードまたはダウンロードのセッションがタイムアウトする場合は、その電子メール メッセージをより小さい添付ファイルを持つ複数の電子メール メッセージに分割することを検討します。

Office Communicator に Outlook 統合エラーが表示される

Outlook 2003 と Business Productivity Online Standard Suite を一緒に使用すると、Office Communicator 2007 に Outlook 統合エラーが表示されます。これは、Outlook 2003 で空き時間情報をサポートしていないためです。

回避策

現在のところこの問題に関する回避策はありません。

Outlook 2003 から Outlook 2007 へのアップグレード

Outlook 2003 から Outlook 2007 にアップグレードする場合、そのままでは空き時間情報および OAB 情報を使用できません。

回避策

既存の Outlook プロファイルを削除し ([コントロール パネル] の [メール] で既存のプロファイルを削除)、Microsoft Online Services サインイン クライアントを使用して新しいプロファイルを作成します。

メールボックスのサイズが大きいとレスポンスが遅くなる

メールボックスのサイズが大きいと、Outlook 2003 が非常に遅くなります。また、カレンダーの招待を受け取るのが困難になる場合もあります。

回避策

メールボックスのサイズを 10 ギガバイト (GB) より小さくします。これよりも小さい方が理想的です。

Outlook 2003 によって資格情報の入力を求められる

Outlook 2003 によって、資格情報の入力を求められる場合があります。

回避策

正しいユーザー名とパスワードを入力し、オプションで [今後資格情報を入力しない] チェックボックスをオンにします。

Outlook 2003 とサインイン クライアント

Microsoft Online Services サインイン クライアントは Outlook 2007 と同様に Outlook 2003 と連携します。ユーザー エクスペリエンスに変更はありません。また、サインイン クライアントを更新する必要もありません。