Windows Vista および Windows 2008 に IIS7 と共に ASP.NET 1.1 をインストールする方法

公開日: 2008 年 6 月 3 日 (作業者: walterov (英語))

更新日: 2009 年 5 月 19 日 (作業者: walterov (英語))

概要

Web Platform Installer (Web PI) を使用すると、IIS のインストールや、IIS 上で動作するアプリケーションのインストールを簡単に行うことができます。 Web PI は、IIS や、その関連テクノロジである ASP.NET、SQL Server Express、Visual Web Developer、その他の一般的な Web アプリケーションなどをインストールできる無償の軽量なツールです。 Web PI は利用可能な最新バージョンの Web Platform 製品を参照し、これらにリンクされているので、数回クリックするだけで新しいツールや更新プログラムをダウンロードしてインストールできます。 Web PI の詳細については、「Web PI の詳細およびインストール」を参照してください。

Windows Vista や Windows 2008 のユーザー インターフェイスを使用して ASP.NET 2.0 (3.0 および 3.5) をインストールすることもできます。[Internet Information Services]、[World Wide Web サービス]、[アプリケーション開発機能] の下にある ASP.NET コンポーネントをインストールするだけです。このコンポーネントのセットを表示するには、Windows 2008 では、[スタート] ボタン、[サーバー マネージャー] の順にクリックし、サーバー マネージャーの左側のツリー表示を展開して [役割の管理] をクリックし、[Web サーバー (IIS)] をクリックします。右側のペインで [役割サービスの追加] というオプションをクリックします。Windows Vista の場合は、[スタート] ボタン、[コントロール パネル]、[プログラムと機能] の順にクリックし、[Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。次の図に示すように、Internet Information Services (IIS) の下に機能がツリー表示されます。

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ASP.NET 1.1 が Windows Vista や Windows 2008 に含まれていない場合は、手動でダウンロードしてインストールします。ここでは、その方法について説明します。

手順 1: "IIS メタベース互換性" をインストールする

ASP.NET 1.1 を適切にインストールするには、IIS7 "メタベース互換性" コンポーネントが必要です。

Windows 2008 Server でインストールする場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[サーバー マネージャー] をクリックします。サーバー マネージャーの左側のツリー表示を展開し、[役割の管理] をクリックし、[Web サーバー (IIS)] をクリックします。右側のペインで [役割サービスの追加] というオプションをクリックすると、"IIS メタベース互換性" をインストールするウィザードが表示されます。

Ee890792.image2(ja-jp,TechNet.10).jpg

Windows Vista の場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[プログラムと機能] をクリックし、[Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。Internet Information Services (IIS) を探し、"IIS メタベースの互換性" をインストールします。

手順 2: .NET Framework Version 1.1 と .NET Framework Version 1.1 SP1 のインストール

.NET Framework 1.1、SP1、および SP1 に対する ASP.NET のセキュリティ更新プログラムをインストールします。

.NET Framework Version 1.1、および .NET Framework Version 1.1 用の SP1 をインストールするときに、次のダイアログ ボックスが表示されます。[プログラムの実行] をクリックします。

Ee890792.image3(ja-jp,TechNet.10).jpg

: .NET Framework 1.1 SP1 をインストールしない場合、データ実行防止のエラー メッセージ ("IIS ワーカー プロセスは動作を停止しました" など) が表示されますが、これは想定された動作です。.NET Framework 1.1 SP1 をインストールするとこの問題は解決します。

Ee890792.image4(ja-jp,TechNet.10).jpg

手順 3: ASP.NET 1.1 ISAPI 拡張機能を有効にする

ASP.NET 1.1 ISAPI を ISAPI 拡張機能として有効にします。これを行うには、"IIS マネージャー" 管理ツールを開き、機能ビューで [ISAPI および CGI の制限] をクリックします。作業ウィンドウで [追加] をクリックします。

拡張機能: C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v1.1.4322\aspnet_isapi.dll
注: システム ドライブが C:\ ではない場合は、ドライブを変更します。
説明: ASP.NET 1.1

Ee890792.image5(ja-jp,TechNet.10).png

この操作は、次のコマンド ラインによって実行することもできます。

%windir%\Microsoft.NET\Framework\v1.1.4322\aspnet_regiis -enable 

手順 4: ASP.NET 1.1 の machine.config に IgnoreSection ハンドラーを追加する

ASP.NET 1.1 では、ASP.NET 1.1 アプリケーションによって読み込まれる web.config ファイルに IIS 構成が含まれている場合、標準で実行時例外がスローされます。ASP.NET 1.1 で IIS 構成セクションを無視するには、Framework 1.1 の machine.config ファイル (%windir%\Microsoft.NET\Framework\v1.1.4322\config\machine.config) を開き、次のセクション エントリを <configSections> 要素の終了タグの直前に追加します。

<section name="system.webServer" type="System.Configuration.IgnoreSectionHandler, 
    System, Version=1.0.5000.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" /> 
</configSections>

手順 5: サイトまたはアプリケーションを ASP.NET 1.1 アプリケーション プールに移動する

Framework 1.1 のインストール中に "ASP.NET 1.1" と呼ばれるアプリケーション プールが作成され、起動時に Framework 1.1 を読み込むように構成されます。IIS マネージャーを使用してサイトやアプリケーションをこのアプリケーション プールに移動するには、このオンライン ドキュメントを参照してください。 この操作はコマンド ラインから実行することもできます。%windir%\system32\inetsrv ディレクトリに移動し、次のコマンド ラインを実行します。

appcmd set app "Default Web Site/" /applicationPool:"ASP.NET 1.1" Framework 1.1 を読み込むように構成されたアプリケーション プールを新しく作成する場合は、オンライン ドキュメントでアプリケーション プールを作成する方法を参照してください。この操作はコマンド ラインから実行することもできます。%windir%\system32\inetsrv ディレクトリに移動し、次のコマンド ラインを実行します。

appcmd add apppool /name:"NewPool"  /managedRuntimeVersion:"v1.1"