Web プレイリストでの Windows Media Player 再生リスト ファイルの使用

  • [アーティクル]

公開日: 2009 年 5 月 4 日 (作業者: dmnelson (英語))

公開日: 2009 年 9 月 9 日 (作業者: dmnelson (英語))

必要条件

IIS 7.0 用 Web プレイリスト拡張機能をインストールするには、Web プレイリストの Readme (英語) で、インストールに関する注意 (Installation Notes) をお読みください。

メモ   この記事では、Windows Media Player の既定のプレーヤー設定を使用して、ローカルのサーバー コンピューター上に再生リストを作成済みであることを前提としています。 Windows Media Player 11 のインストールと Windows Media Player 再生リストの作成の詳細については、「関連記事」を参照してください。

Windows Media Player での WPL 再生リスト ファイルから ASX 再生リスト ファイルへの保存

Windows Media Player では、既定で WPL 形式の再生リストが作成されます。 ここでは、Windows Media Player 再生リスト (.wpl) ファイルの ASX 形式版を作成し、Web プレイリストにインポートする方法について説明します。

ASX 形式の再生リスト ファイルを作成するには

  1. Windows Media Player ライブラリのコンテンツ ウィンドウで、Web プレイリスト機能に追加する再生リストを選択します。 次に、詳細ウィンドウにある [リスト ウィンドウ領域で編集] をクリックします。
    Ee890814.631-using-windows_fig1(ja-jp,TechNet.10).jpg

    Windows Media Player のリスト ウィンドウに再生リストが追加されます。 次の例では、リスト ウィンドウに、2 つのトラック (track1 および track2) を含む単純な再生リスト (playlist1) が表示されています。
    Ee890814.631-using-windows_fig2(ja-jp,TechNet.10).jpg

  2. 再生リスト名の横にある下矢印をクリックし、[再生リストに名前を付けて保存] をクリックします。
    Ee890814.save_playlist_as(ja-jp,TechNet.10).jpg

    [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスが既定値と共に表示されます。
    Ee890814.save_as(ja-jp,TechNet.10).jpg

  3. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスの [ファイルの種類] で、[すべての再生リスト (*.wpl, *.asx, *.m3u)] を選択します。
    Ee890814.save_as_save_as_type(ja-jp,TechNet.10).jpg

  4. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスの [ファイル名] で、ファイル名拡張子を wpl から asx に変更します。
    Ee890814.save_as_file_name(ja-jp,TechNet.10).jpg

  5. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスの [保存] をクリックします。
    Ee890814.save_as_save(ja-jp,TechNet.10).jpg

Web プレイリスト機能への ASX 再生リスト ファイルのインポート

ここでは、前のセクション で作成した ASX 形式の Windows Media Player 再生リストをインポートする方法について説明します。

ASX 形式の再生リスト ファイルをインポートするには

  1. IIS マネージャーで、Windows Media Player 再生リスト ファイル (.wpl ファイル) の配信元となる Web サイトまたは仮想ディレクトリを選択します。次に、コンテンツ ウィンドウにある [Web プレイリスト] アイコンをクリックします。
    Ee890814.631-using-windows_fig3(ja-jp,TechNet.10).jpg

  2. [操作] ウィンドウで、[機能を開く] をクリックします。
    Ee890814.open_feature(ja-jp,TechNet.10).jpg

    [Web プレイリスト] 機能ページが表示されます。 サイトまたは仮想ディレクトリに Web プレイリストを作成していない場合、ページは次に示すように空白になります。
    Ee890814.web_playlists_feature_page(ja-jp,TechNet.10).jpg

  3. [操作] ウィンドウで、[ASX プレイリストのインポート] をクリックします。
    Ee890814.import_asx_playlist(ja-jp,TechNet.10).jpg

  4. [開く] ダイアログ ボックスで、ASX 形式の再生リスト ファイルの保存場所まで移動してファイルを選択し、[開く] をクリックします。
    Ee890814.open_open(ja-jp,TechNet.10).jpg

    次に示すように、Windows Media Player 再生リスト ファイル (playlist1.asx) が Web プレイリスト ファイル (playlist1.isx) として [Web プレイリスト] 機能にインポートされます。
    Ee890814.playlist1_isx(ja-jp,TechNet.10).jpg

インポートした Web プレイリストの有効化

ASX 形式の Windows Media Player 再生リスト ファイルをインポートした後は、リスト内で参照されるメディアをどのように配信するかに応じて、2 とおりの作業を行います。 メディア ファイルは、ユーザー フォルダー内に置いたままにしておくか、Web サイトのルート ディレクトリまたは仮想ディレクトリのフォルダーにコピーすることができます。 どちらにするかは、メディア ファイルの複数コピーを維持するかどうかによります。

1 つ目の方法 (メディア ファイルを置いたままにしておく) を選択する場合は、次の手順を実行します。

  1. Web プレイリスト機能で偽装設定を設定し、ユーザー フォルダー内のファイルにアクセスできるようにします。
  2. Web プレイリスト機能で、絶対/UNC パスを有効にします。
  3. ISX ファイル内の、メディア エントリに指定されている相対 URI を物理パスに変更します。
  4. ISX ファイル内の srcType を相対 URI から物理パスに変更します。
  5. ISX ファイル内の、無効な extraparam 属性が指定されている param コンテナーを削除します。

2 つ目の方法 (メディア ファイルを Web サイトまたは仮想ディレクトリにコピーする) を選択する場合は、次の手順を実行します。

  1. メディア ファイルを Web ルート ディレクトリ内のフォルダーまたは仮想ディレクトリにコピーします。
  2. ISX ファイル内の、メディア エントリに指定されている相対 URI を新しいものに変更します。
  3. ISX ファイル内の、無効な extraparam 属性が指定されている param コンテナーを削除します。

以下のセクションでは、両方の場合について詳細を説明しています。

  • ユーザー フォルダーからのメディア ファイルの配信
  • Web サイトからのメディア ファイルの配信

ユーザー フォルダーからのメディア ファイルの配信

  1. Web プレイリスト機能で偽装設定を設定し、ユーザー フォルダー内のファイルにアクセスできるようにします。 詳しい手順については、「IIS 7.0 用 Web プレイリスト - ユーザー フォルダーからのメディア コンテンツの配信」を参照してください。

  2. Web プレイリスト機能で、絶対/UNC パスを有効にします。

    a. [操作] ウィンドウで、[機能設定の編集] をクリックします。
        Ee890814.631-using_fig5(ja-jp,TechNet.10).jpg

    b. [機能設定の編集] ダイアログ ボックスで、[絶対/UNC パスを許可する] チェック ボックスをオンにします。
        Ee890814.allow_absoluteunc_paths(ja-jp,TechNet.10).jpg

  3. メモ帳などのテキスト エディターで、ISX 内の各メディア エントリに指定されている相対 URI を物理パスに変更します。 次に例を示します。

    変更前: <ref src="..\track1.wma">
    変更後: <ref src="C:\Users\Administrator\Music\track1.wma">

    **      ヒント**   メモ帳の [置換] 機能を使用して、すべてのメディア エントリに同じ変更を一度に反映することができます。

  4. テキスト エディターで、ISX 内の各メディア エントリの srcType を物理パスに変更します。 次に例を示します。

    変更前:<param name="srcType" value="relativeURI" />
    変更後: <param name="srcType" value="physicalPath" />

    **      ヒント**   メモ帳の [置換] 機能を使用して、すべてのメディア エントリに同じ変更を一度に反映することができます。

  5. Windows Media Player の ASX 再生リスト ファイルをインポートすると、Web プレイリストによって、サポートされないプレイリスト属性が ISX プレイリスト ファイルの param コンテナー内の extraParam 値にグループ分けされます。 ISX 内のメディア エントリごとに、無効な extraParam 属性を含む param コンテナーを削除 (またはコメントアウト) する必要があります。

    次の例では、param を赤 のコメント マークで囲みコメントアウトしています。 また、簡潔にするため、この例では最初と最後の extraParam 値 (トラックの長さと番号) のみを示しています。

    <!--<param name="extraParam" value="<Duration value="00:04:36.532" />

    ...

    Value="4"" />-->

    **      ヒント**   extraParam 値はトラックごとに異なるため、メモ帳の [置換] 機能では次を実行してください。

          検索: <param name="extraParam"
          置換: <!--<param name="extraParam"

           -および-

          検索: <param name="title"
          置換: --><param name="title"

  こうすると、extraParam 属性を含む param コンテナーが例のようにコメントアウトされます。

Web サイトからのメディア ファイルの配信

  1. Windows Media Player 再生リスト (.wpl) ファイルで参照されているメディア ファイルを、Web サイト ディレクトリ内のフォルダーまたは仮想ディレクトリにコピーします。 たとえば、再生リストの .asx 版を既定の Web サイトにインポートした場合は、ファイルを <システム ドライブ>\inetpub\wwwroot\media にコピーします。

  2. メモ帳などのテキスト エディターで、ISX 内の各メディア エントリに指定されている相対 URI を新しいものに変更します。 次に例を示します。

    変更前: <ref src="..\track1.wma">
    変更後: <ref src="media/track1.wma">

    **      ヒント**   メモ帳の [置換] 機能を使用して、すべてのメディア エントリに同じ変更を一度に反映することができます。

  3. Windows Media Player の ASX 再生リスト ファイルをインポートすると、Web プレイリストによって、サポートされないプレイリスト属性が ISX プレイリスト ファイルの param コンテナー内の extraParam 値にグループ分けされます。 ISX 内のメディア エントリごとに、無効な extraParam 属性を含む param コンテナーを削除 (またはコメントアウト) する必要があります。

    次の例では、param を赤のコメント マークで囲みコメントアウトしています。 また、簡潔にするため、この例では最初と最後の extraParam 値 (トラックの長さと番号) のみを示しています。

    <!--<param name="extraParam" value="<Duration value="00:04:36.532" />

    ...

    Value="4"" />-->

    **      ヒント**   extraParam 値はトラックごとに異なるため、メモ帳の [置換] 機能では次を実行してください。

          検索: <param name="extraParam"
          置換: <!--<param name="extraParam"

           -および-

          検索: <param name="title"
          置換: --><param name="title"

  こうすると、extraParam 属性を含む param コンテナーが例のようにコメントアウトされます。

再生オプションの設定

ISX を更新すると、クライアントでは ISX 内で参照されているメディア アイテムを再生できるようになります。 既定では、プレイリスト内の別のエントリへのスキップ (前方、後方とも)、現在再生中のトラック内のシークといった再生機能を、クライアントでフルに制御できます。 Web プレイリスト機能でメディア エントリ設定を構成すると、クライアントでプレイリストのメディア エントリをシークしたりスキップしたりできないように制限することができます。 詳細については、IIS Media Services のヘルプを参照してください。

ヘルプにアクセスするには、IIS マネージャーで Web プレイリスト機能を使用中に F1 キーを押します。

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