URL 書き換えモジュール 2.0 の使用

公開日: 2009 年 7 月 16 日 (作業者: ruslany (英語))

更新日: 2009 年 9 月 9 日 (作業者: ruslany (英語))

はじめに

このドキュメントのこのセクションは、IIS 7 用 URL 書き換えモジュール Version 2.0 Beta に適用されます。

IIS 7 用 Microsoft URL 書き換えモジュール 2.0 Beta は、バージョン 1.1 (英語) の機能がすべて含まれている段階的なリリースで、送信応答の書き換えへのサポートが追加されています。 具体的には、この機能を使用して以下の操作を実行できます。

• 応答 HTML で、Web アプリケーションによって生成された URL をユーザーと検索エンジンにとって使いやすいものに置き換える
• リバース プロキシの背後にある Web アプリケーションによって生成された HTML マークアップのリンクを変更する。
• 正規表現パターン マッチングを使用して、HTTP 応答のコンテンツを修正する

機能

URL 書き換えモジュール 2.0 の主要な機能を次に示します。

• 規則ベースの応答書き換えエンジン 。 応答規則は、応答の要素を比較する対象と、比較が正常に行われた場合の処理のロジックを表すために使用します。 Web サーバー管理者およびサイト管理者は、応答規則を使用して、複雑な応答書き換えロジックを定義できます。
• 特定の HTML タグの内容の中での書き換え 。 特定の一致を探すために応答全体をスキャンする代わりに、<a>、<img> などの特定の HTML タグ内のみを探すように規則を構成できます。このようにすることで、パターンは大幅に簡略化され、応答全体にパターンを適用する場合と比較して、規則をコンテンツに適用する処理は高速になります。
• 送信ルールの前提条件 。 書き換え規則をすべての応答に適用することは、リソース コストの高い操作です。また、こうした操作が必要になることはほとんどありません。 前提条件を使用することで、応答メタデータを確認し、送信規則の評価を適用する必要があるかどうかを判断できます。
• サーバー変数および HTTP ヘッダーの設定 。 書き換え規則を使用して、さまざまな IIS サーバー変数および HTTP 要求ヘッダーを設定できます。
• 複数の規則条件にわたるキャプチャ グループの追跡 。 URL 書き換え 1.1 の条件の後方参照ロジックは、最後に一致した条件に対してのみ機能します。 Version 2 では、すべての一致した条件に対して後方参照ロジックが機能するように構成できます。
• 書き換えられた URL のログ 。 このモジュールでは、要求された元の URL ではなく、書き換えられた URL を IIS W3C ログに記録するように構成できます。

モジュールのインストール

URL 書き換えモジュール 2 Beta は、以下の場所からダウンロードできます。

• IIS 7 用の Microsoft URL 書き換えモジュール Version 2 Beta (x86)"(英語)
• IIS 7 用の Microsoft URL 書き換えモジュール Version 2 Beta (x64)"(英語)

メモ:

• URL 書き換え Version 1.0 と Version 2.0 は共存できません。
• URL 書き換え Version 1.1 と Version 2.0 は共存できません。
• URL 書き換え Version 1.0 または Version 1.1 が既にインストールされている場合は、そのバージョンをアンインストールしてから、URL 書き換えモジュール Version 2.0 Beta をインストールしてください。

既知の問題

1. 動的圧縮が使用されていると、応答の書き換えは機能しません。 応答の書き換えを使用するには、IIS 動的圧縮を無効化する必要があります。
2. 応答ヘッダーは、送信規則の前提条件および条件には使用できません。 Beta リリースで使用できる応答ヘッダーは、規則内で {HTTP_CONTENT_TYPE} 変数を使用してアクセスできる content-type ヘッダーのみです。
3. rewriteBeforeCache が有効な場合、送信規則は、チャンク転送エンコードされた応答には適用されません。 チャンク転送エンコードされた応答を書き換える必要がある場合は、rewriteBeforeCache を false に設定してください。
4. このモジュールの Beta リリースでは、応答ヘッダーを変更する機能は提供されません。 応答コンテンツに含まれるリンクが送信規則によって変更されると、リンクに含まれる書き換えられた URL と、応答ヘッダー内で使用されている URL (たとえば HTTP クッキーと Location ヘッダー) の間で一貫性が保たれないことがあります。

モジュールの使用

これらの記事では、URL 書き換えモジュール Version 2.0 の機能、および一般的な書き換えシナリオを実現するための使用方法を説明しています。

基礎の習得

• URL 書き換えモジュール用の送信ルールの作成
• URL 書き換え 2.0 と Application Request Routing を使用したリバース プロキシ
• 送信規則を使用した Web 解析用追跡コードの挿入

機能についてのリファレンス

• URL 書き換えモジュール Version 2.0 構成リファレンス

このセクションの内容

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