メールボックス サーバー カウンター

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2016-11-28

ここでは、Microsoft Exchange Server 2010 におけるメールボックス サーバーの役割に関連するパフォーマンス カウンターとスケーラビリティ カウンターについて説明します。パフォーマンス モニター (perfmon.exe) を使用して、これらのカウンターを監視できます。詳細については、「ファースト ステップ ガイド - パフォーマンスの監視」を参照してください。Exchange 2010 に関連するその他のカウンターについては、「パフォーマンスとスケーラビリティのカウンターとしきい値」を参照してください。

アクティブ データベース コピー I/O 遅延要件カウンター

次の表に、アクティブ データベース コピー入出力 (I/O) 遅延要件カウンターを示します。これらの値を超えると、クライアントのパフォーマンスは低下します。たとえば、システム パフォーマンスが低下したり、メッセージ配信が遅延したりする場合があります。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchange Database\I/O Database Reads (Attached) Average Latency

データベース ファイルから読み取るためにかかる平均時間をミリ秒単位 (ms) で示します。

平均値は 20 ミリ秒未満である必要があります。

スパイク (最大値) は 100 ミリ秒以下の値である必要があります。

 

MSExchange Database\I/O Database Writes (Attached) Average Latency

データベース ファイルに書き込むためにかかる平均時間をミリ秒単位 (ms) で示します。

データベースへの書き込みは非同期であるため、このカウンターはクライアント遅延の適切な指標とは言えません。

一般的に、バッテリー バックアップの書き込みキャッシュを利用している場合、この遅延は MSExchange Database\I/O Database Reads (Attached) Average Latency 未満である必要があります。

 

Database\Database Page Fault Stalls/sec

データベース キャッシュからの割り当てに使用できるページがないため、処理できないページ フォールトの割合を示します。

このカウンターは運用サーバーでは 0 である必要があります。

このカウンターが 0 を超えると、MSExchange Database\I/O Database Writes (Attached) Average Latency が大きすぎる指標となります。

アクティブ ログ I/O 遅延要件カウンター

次の表に、アクティブ ログ I/O 遅延要件カウンターを示します。これらの値を超えると、クライアントのパフォーマンスは低下します。たとえば、システム パフォーマンスが低下したり、メッセージ配信が遅延したりする場合があります。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchange Database\IO Log Writes Average Latency

ログ バッファーをアクティブ ログ ファイルに書き込むためにかかる平均時間をミリ秒単位 (ms) で示します。

このカウンターは運用サーバーでは 10 である必要があります。

このカウンターが 10 を超えると、MSExchange Database\I/O Database Writes (Attached) Average Latency が大きすぎる指標となります。

Database\Log Record Stalls/sec

ログ バッファーがいっぱいであるためにログ バッファーに追加できないログ レコードの 1 秒あたりの数を示します。

平均値は 1 秒あたり 10 未満である必要があります。

スパイク (最大値) は 1 秒あたり 100 ミリ秒以下である必要があります。

 

Database\Log Threads Waiting

データをログに書き込むことによりデータベースの更新を完了させるのを待機しているスレッドの数を示します。

待機しているスレッドの数の平均値は 10 未満である必要があります。

 

パッシブ データベース コピー I/O 遅延要件カウンター

次の表に、パッシブ データベース コピー I/O 遅延要件カウンターを示します。これらの値を超えると、パッシブ データベース コピーに対するログの再生が十分速く行われないことで、データベース コピーが遅延する可能性があります。ログのレプリケーション パフォーマンスも影響を受ける可能性があります。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchange Database\I/O Database Reads (Recovery) Average Latency

データベース ファイルから読み取るためにかかる平均時間をミリ秒単位 (ms) で示します。

平均値は 200 ミリ秒未満である必要があります。

スパイク (最大値) は 1,000 ミリ秒以下の値である必要があります。

 

MSExchange Database\I/O Database Writes (Recovery) Average Latency

データベース ファイルに書き込むためにかかる平均時間をミリ秒単位 (ms) で示します。

一般的に、バッテリー バックアップの書き込みキャッシュを利用している場合、この遅延は MSExchange Database\I/O Database Reads (Recovery) Average Latency 未満である必要があります。

 

Database\Database Page Fault Stalls/sec

データベース キャッシュからの割り当てに使用できるページがないため、処理できないページ フォールトの割合を示します。

このカウンターは運用サーバーでは 0 である必要があります。

このカウンターが 0 を超えると、MSExchange Database\I/O Database Writes (Attached) Average Latency が大きすぎる指標となります。

再生ログ I/O 遅延要件カウンター

次の表に、再生ログ I/O 遅延要件カウンターを示します。これらの値を超えると、パッシブ データベース コピーに対するログの再生が十分速く行われないことで、データベース コピーが遅延する可能性があります。ログのレプリケーション パフォーマンスも影響を受ける可能性があります。

カウンター 説明 しきい値

MSExchange Database\IO Log Read Average Latency

ログ ファイルからデータを読み取るためにかかる平均時間をミリ秒単位 (ms) で示します。ログの再生とデータベースの回復操作に固有のものです。

平均値は 200 ミリ秒未満である必要があります。

スパイク (最大値) は 1,000 ミリ秒以下の値である必要があります。

インフォメーション ストア RPC 処理カウンター

次の表に、インフォメーション ストア RPC 処理カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchangeIS\RPC Requests

インフォメーション ストア プロセス内で現在実行されているすべての RPC 要求を示します。

常に 70 未満である必要があります。

 

MSExchangeIS\RPC Averaged Latency

RPC の待機時間 (ミリ秒単位) を示します。最後の 1,024 パケットの操作全体の平均です。

サーバー全体の RPC の平均待機時間が増加したときにクライアントが受ける影響の詳細については、「クライアント調整ポリシーについて」を参照してください。

常に平均 10 ミリ秒以下である必要があります。

特定のプロトコルが全体的な RPC の待機時間の原因になっているかどうかを判断するには、クライアント プロトコルに基づく待機時間を区別するために MSExchangeIS Client (*)\RPC Average Latency を監視します。

MSExchangeIS Client (*)\RPC Average Latency

サーバー RPC の待機時間 (ミリ秒単位) を特定のクライアント プロトコルの過去 1,024 パケットの平均で示します。

クライアントごとに平均 50 ミリ秒未満である必要があります。

IMAP4、Microsoft Outlook Anywhere、またはその他のクライアント (MAPI) などのさまざまなクライアントの種類で生じる値の差は、該当するサブコンポーネントの直接的なトラブルシューティングに役立つことがあります。

RPC クライアント調整カウンター

次の表に、RPC クライアント調整カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchangeIS Client (*)\RPC Average Latency

RPC Average Latency は、過去 1,024 パケットの平均値によるサーバー RPC の待機時間 (ミリ秒単位) です。

クライアントごとに平均 50 ミリ秒未満である必要があります。

IMAP4、Microsoft Outlook Anywhere、またはその他のクライアント (MAPI) などのさまざまなクライアントの種類で生じる値の差は、該当するサブコンポーネントの直接的なトラブルシューティングに役立つことがあります。

MSExchangeIS\Client:RPCs Failed/sec

ストア開始時点からの失敗した RPC をクライアントが報告する速度を示します。

常に 0 である必要があります。

値の増加は、RPC スレッドが使い果たされている、または Office Outlook 2007 以前の Outlook のバージョンを実行しているクライアントに対してクライアント調整が発生していることを示す場合があります。

MSExchangeIS\Client:RPCs Failed/sec

クライアントによる、失敗した RPC (ストア開始時点からの) の報告数。

常に 0 である必要があります。

 

メッセージ キュー カウンター

次の表に、メッセージ キュー カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchangeIS Mailbox(_Total)\Messages Queued for Submission

トランスポート層による処理がまだ行われていない送信済みメッセージの現在の数を示します。

常に 50 未満である必要があります。15 分を超えて継続しないようにします。

これはトランスポート サーバーに対する接続の問題を示している可能性があります。

MSExchangeIS Public(_Total)\Messages Queued for Submission

トランスポート層による処理がまだ行われていない送信済みメッセージの現在の数を示します。

常に 20 未満である必要があります。

 

データベース カウンター

次の表に、データベース カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchange Database ==> Instances(*)\Log Generation Checkpoint Depth

プロセスが失敗した場合にデータベース ファイルに対してやり直す、または元に戻す必要があるログ ファイル カウント内の作業量を表します。

メールボックス サーバーの役割の場合は、常に 500 未満である必要があります。正常なサーバーは、データベース インスタンスごとに 20 ~ 30 を示す必要があります。

継続期間中、チェックポイントの深さが継続的に増加する場合、長時間実行しているトランザクション (バージョン ストアに影響を与える) か、またはデータベース ディスクに関連するボトルネックのいずれかを示しています。

MSExchange Database(Information Store)\Database Page Fault Stalls/sec

データベース ファイル ページがデータベース キャッシュから新しいページを割り当てられるためにデータベース キャッシュ マネージャーに要求する頻度を示します。

この値が 0 以外である場合、データベースが新しくページを割り当てるためのページを解放する際に十分な速度でデータベース ファイルにダーティ ページをフラッシュできないことを示します。

 

MSExchange Database(Information Store)\Log Record Stalls/sec

ログ バッファーがいっぱいであるためにログ バッファーに追加できないログ レコードの 1 秒あたりの数を示します。このカウンターが長期間 0 以外である場合は、ログ バッファー サイズがボトルネックになっている可能性があります。

平均値は 1 秒あたり 10 未満である必要があります。スパイク (最大値) は 1 秒あたり 100 ミリ秒以下である必要があります。

I/O ログの書き込み待機時間が長い場合は、ログ デバイスで RAID5 または同期レプリケーションを確認します。MSExchange Database Instances (Information Store/<Database Name>)\Log Record Stalls/sec カウンターを使用して、問題のあるデータベースを突き止めることができます。この方法は焦点を当てるドライブを決定する際に役立ちます。このカウンターは、パフォーマンス モニター内の拡張 Exchange カウンターです。

MSExchange Database(Information Store)\Log Threads Waiting

データベースの更新を完了するためにログに書き込まれるデータを待っているスレッド数を示します。この数値が高すぎる場合、ログがボトルネックになっている可能性があります。

平均 10 未満である必要があります。

ログ レコードの失速するスパイクと同時に発生する定期的なスパイクは、トランザクション ログ ディスクがボトルネックであることを示しています。ログ スレッドを待つ値がログに使用可能なスピンドルよりも多い場合は、ログ ディスクにボトルネックがあります。

MSExchange Database(Information Store)\Version buckets allocated

割り当てられたバージョンのバケット数の合計を示します。

常に 12,000 未満である必要があります。

最大の既定のバージョンは 16,384 です。バージョンのバケットが最大値 70% に達した場合、サーバーでバージョン ストアの不足が発生する危険性があります。

MSExchange Database ==> Instances(*)\I/O Database Reads Average Latency

データベースの読み取り操作ごとに平均時間 (ミリ秒単位) を示します。

平均 20 ミリ秒である必要があります。50 ミリ秒のスパイクを示す必要があります。

 

MSExchange Database ==> Instances(*)\I/O Database Writes Average Latency

データベースの書き込み操作ごとに平均時間 (ミリ秒単位) を示します。

平均 50 ミリ秒である必要があります。

スパイクでは、データベース ページ フォールトの失速が同時に発生していない場合には 100 ミリ秒までが許容範囲です。

MSExchange Database(Information Store)\Database Cache Size (MB)

ファイル操作を防ぐためにデータベース キャッシュ マネージャーが一般的に使用されるデータベース ファイルの情報を保持するために使用するシステム メモリの量 (MB 単位) を示します。

最大値は RAM-2GB です (同期レプリケーションが有効になっているサーバーでは RAM-3GB)。このカウンターと Database Cache Hit % は、サーバーのパフォーマンスの問題が物理メモリを増設することによって解決されるかどうかを判断する際に役に立ちます。

このカウンターをストアのプライベート バイトと共に使用して、ストアのメモリ リークがあるかどうかを判断します。データベース キャッシュ サイズが最適なパフォーマンスには小さすぎるように見え、システムで使用できるメモリがほとんどない (Memory/Available Bytes の値を確認) 場合は、システムにメモリを追加するとパフォーマンスが向上する可能性があります。システムに十分なメモリがあり、データベース キャッシュ サイズが特定の値を越え増大していない場合は、データベース キャッシュ サイズが人為的に低く制限されている可能性があります。この制限値を増やすと、パフォーマンスが向上する場合があります。

MSExchange Database(Information Store)\Database Cache % Hit

ファイル操作を引き起こさずにデータベース キャッシュによって実行されたデータベース ファイル ページ要求の割合を示します。この割合が低すぎる場合は、データベース キャッシュ サイズが小さすぎる可能性があります。

大半がオンライン モードのクライアントの企業では、90% を超える必要があります。大半がキャッシュ モードのクライアントの企業では、99% を超える必要があります。

ヒット率がこれらの数値未満の場合は、データベース キャッシュが不足している可能性があります。

MSExchange Database\Log Bytes Write/sec

バイトがログに書き込まれる速度を示します。

常に 10,000,000 未満である必要があります。

サイズが 1,000,000 バイトのログ ファイルごとに、10,000,000 バイト/秒で 10 ログ/秒を生成します。これは、大きなメッセージが送信されている、またはメッセージがループしていることを示している場合があります。

クライアント関連の検索カウンター

次の表に、クライアント関連の検索カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

MSExchangeIS Mailbox(*)\Slow Findrow Rate

低速の FindRow がメールボックス ストアで使用する必要がある速度を示します。

特定のメールボックス ストアで 10 以下になる必要があります。

値の増加は、アプリケーションがメールボックスをクロールしている、または検索していることを示し、サーバーのパフォーマンスに影響します。これらには、デスクトップ検索エンジン、顧客関係管理 (CRM)、またはその他のサード パーティ アプリケーションが含まれます。

MSExchangeIS Mailbox(*)\Search Task Rate

1 秒間に作成された検索タスクの数を示します。

常に 10 未満である必要があります。

 

MSExchangeIS\Slow QP Threads

最適化されていないクエリを現在実行しているクエリ プロセッサ スレッドの数を示します。

常に 10 未満である必要があります。

 

MSExchangeIS\Slow Search Threads

最適化されていないクエリを現在実行している検索スレッドの数を示します。

常に 10 未満である必要があります。

 

コンテンツ インデックス処理カウンター

次の表に、コンテンツ インデックス処理カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値 トラブルシューティング

Process(Microsoft.Exchange.Search.ExSearch)\% Processor time

Exchange Search サービスによって現在使用されているプロセッサ時間を示します。

通常は CPU 全体の 1% 未満である必要があり、5% を超えた状態で継続しないようにします。安定した状態のストア プロセスの 10% 未満である必要があります。

 

Process(msftesq)\%Processor Time

ストア プロセス内のコンテンツ インデックスを更新するために使用されているプロセッサ時間を示します。

フル クロールは全体的な処理時間を増加させますが、全体的なストアの CPU の容量を超えないようにする必要があります。

調整カウンターを確認し、サーバー パフォーマンスのボトルネックが原因で調整が発生しているかどうかを判断します。

MSExchange Search Indices(*)\Average Latency of RPCs Used to Obtain Content

Information Store サービスへの最新の RPC の平均待機時間 (ミリ秒単位) を示します。これらの RPC は、指定されたデータベースのフィルター デーモンのコンテンツを取得するために使用されます。

Outlook クライアントで発生している待機時間と一致する必要があります。

 

MSExchange Search Indices(*)\ Average Document Indexing Time

ドキュメントのインデックス処理にかかる平均時間 (ミリ秒) を示します。

常に 30 秒未満である必要があります。

 

MSExchange Search Indices(*)\Full Crawl Mode Status

このカウンターは、指定されたデータベースに対してフル クロールが発生しているかどうかを判断するために使用されます。

この .mdb ファイルに対してフル クロールが実行されているか (値 = 1)、実行されていないか (値 = 0) を示します。

CPU リソースが高い値の場合は、データベースまたはデータベースのセットに対してコンテンツ インデックス処理が発生している可能性があります。

メールボックス アシスタント カウンター

次の表に、メールボックス アシスタント カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値

Process(MSExchangeMailboxAssistants)\%Processor Time

メールボックス アシスタントによって使用されているプロセッサ時間を示します。

全体的な CPU 容量の 5% 未満である必要があります。

MSExchange Assistants – Per Assistant (*)\Events in queue

アシスタントによる処理を待機しているメモリ内のキューにあるイベント数を示します。

常に低い値である必要があります。高い値はパフォーマンス ボトルネックを示している可能性があります。

MSExchange Assistants – Per Database(*)\Events in queue

アシスタントによる処理を待機しているメモリ内のキューにあるイベント数を示します。

常に低い値である必要があります。高い値はパフォーマンス ボトルネックを示している可能性があります。

MSExchange Assistants – Per Assistant(*)\Average Event Processing Time in Seconds

選択されたイベントの平均処理時間を示します。

常に 2 未満である必要があります。

MSExchange Assistants – Per Database(*)\Average Event Processing Time in Seconds

選択されたイベントの平均処理時間を示します。

常に 2 未満である必要があります。

リソース予約カウンター

次の表に、リソース予約カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値

MSExchange Resource Booking\Average ResourceBooking Processing Time

リソース予約アテンダントでイベント処理の平均時間を示します。

常に低い値である必要があります。高い値はパフォーマンス ボトルネックを示している可能性があります。

MSExchange Resource Booking\Requests Failed

リソース予約アテンダントがイベントを処理しているときに発生したエラーの合計数を示します。

常に 0 である必要があります。

カレンダー アテンダント カウンター

次の表に、カレンダー アテンダント カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値

MSExchange Calendar Attendant\Average Calendar Attendant Processing time

カレンダー アテンダントでイベント処理の平均時間を示します。

常に低い値である必要があります。高い値はパフォーマンス ボトルネックを示している可能性があります。

MSExchange Calendar Attendant\Requests Failed

カレンダー アテンダントがイベントを処理しているときに発生したエラーの合計数を示します。

常に 0 である必要があります。

ストア クライアント要求カウンター

次の表に、ストア クライアント要求カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値

MSExchange Store Interface(_Total)\RPC Latency average (msec)

RPC 要求の平均待機時間 (ミリ秒単位) を示します。平均は、exrpc32 が読み込まれてからすべての RPC を基に計算されます。

常に 100 ミリ秒未満である必要があります。

MSExchange Store Interface(*)\ROP Requests outstanding

未処理のリモート操作要求の合計数を示します。現在の負荷を判断するために使用されます。

MSExchange Store Interface(_Total)\RPC Requests outstanding

未処理の RPC 要求の現在の数を示します。

常に 0 である必要があります。

MSExchange Store Interface(*)\RPC Requests Outstanding

未処理の RPC 要求の合計数を示します。現在の負荷を判断するために使用されます。

MSExchange Store Interface(*)\RPC Requests Sent/sec

開始された RPC 要求の 1 秒あたりの現在の数を示します。現在の負荷を判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchange Store Interface(*)\RPC Slow Requests latency average (msec)

低速の要求の平均待機時間 (ミリ秒単位) を示します。低速の RPC 要求の平均待機時間を判断するために使用されます。

MSExchange Store Interface(*)\RPC Requests failed (%)

RPC 要求の合計数から失敗した要求の割合を示します。失敗とは、エラー コードと例外を伴う失敗の合計です。

常に 1 未満である必要があります。

MSExchange Store Interface(*)\RPC Slow Requests (%)

すべての RPC 要求の中で低速の RPC 要求の割合を表示します。低速の RPC 要求とは、500 ミリ秒よりかかる要求を示します。

常に 1 未満である必要があります。

MSExchange Mail Submission(*)\Successful Submissions Per Second

現在のメール送信速度を判断します。

該当なし。

MSExchange Mail Submission(*)\Hub Servers In Retry

再試行モードのハブ トランスポート サーバーの数を示します。

常に 0 である必要があります。

MSExchange Mail Submission(*)\Failed Submissions Per Second

1 秒あたりに失敗した送信の数を示します。

常に 0 である必要があります。

MSExchange Mail Submission(*)\Temporary Submission Failures/sec

1 秒あたりの一時的な送信エラーを示します。

常に 0 である必要があります。

MSExchange Replication(*)\CopyQueueLength

パッシブ コピーのログ ファイル フォルダーにコピーされるのを待っているトランザクション ログ ファイルの数を示します。コピーは、破損の検査が終了するまで完了したと見なされません。

連続レプリケーションの場合、常に 1 未満である必要があります。

MSExchange Replication(*)\ReplayQueueLength

パッシブ コピーに再生されるのを待っているトランザクション ログ ファイルの数を示します。

現在の再生キューの長さを示します。値が増加すると、ハンドオフ、フェールオーバー、またはアクティブ化が実行されるときにストア マウント時間が長くなります。

MSExchange Replica Seeder(*)\Database Seeding Progress %

シードが完了した割合を示します。値は 0 ~ 100% です。サーバーの全体的なパフォーマンスまたは現在のネットワーク帯域幅に影響を及ぼす可能性があるシードが特定のデータベースに対して発生しているかどうかを判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS\RPC Operations/sec

1 秒間に発生している RPC 操作の現在の数を示します。

過去のベースラインと厳密に対応する必要があります。予期される値を大幅に上回る値は負荷が変化したことを示します。一方、予期される値を大幅に下回る値はクライアント要求がサーバーに到達するのを妨げるボトルネックを示します。

クライアントの動作カウンター

次の表は、クライアントの動作カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値

MSExchangeIS\RPC Client Backoff/sec

クライアント バックオフの発生率を示します。値の増加は、サーバーの負荷が高くなっている結果、全体的な平均 RPC 待機時間が増加し、クライアント調整が発生していることを示す場合があります。これは、特定のクライアント ユーザーの操作が実行されているときに発生することもあります。クライアントの操作内容および RPC 操作の発生率に応じて、バックオフの発生が正常である可能性があります。

該当なし。

MSExchangeIS\Client:RPCs Failed/sec

ストア開始時点からの失敗した RPC をクライアントが報告する速度を示します。

常に 0 である必要があります。値の増加は、RPC スレッドが使い果たされている、または Outlook 2007 以前の Outlook のバージョンを実行しているクライアントに対してクライアント調整が発生していることを示す場合があります。

インフォメーション ストア カウンター

次の表に、ユーザー負荷を判断するためのインフォメーション ストア カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値

MSExchangeIS Client(*)\RPC Operations/sec

どのクライアント プロトコルが過剰な値の RPC Operations/sec を実行しているかを示します。IMAP4、POP3、または Outlook Anywhere の長い待機時間は、メールボックス サーバーではなくクライアント アクセス サーバーの問題を示している可能性があります。特に、他のクライアント (MAPI を含む) の待機時間が比較的短い場合、これに当てはまります。場合によって、長い IMAP の待機時間は、クライアント アクセス サーバーで待機時間が生じていることに加え、メールボックス サーバーのボトルネックを示している可能性があります。

該当なし。

MSExchangeIS Client (*)\RPC Average Latency

RPC Average Latency は、過去 1,024 パケットの平均値によるサーバー RPC の待機時間 (ミリ秒単位) です。

平均 50 ミリ秒未満である必要があります。

MSExchangeIS Client(*)\JET Log Records/sec

クライアント要求を処理している間にデータベース ログ レコードが生成される速度を示します。現在の負荷を判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS Client(*)\JET Pages Read/sec

クライアント要求を処理している間にデータベース ページがディスクから読み取られる速度を示します。現在の負荷を判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS Client(*)\Directory Access:LDAP Reads/sec

クライアント要求を処理している間の現在の LDAP 読み取り速度を示します。プロトコルごとの現在の LDAP 読み取り速度を判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS Client(*)\Directory Access:LDAP Searches/sec

クライアント要求を処理している間の LDAP 検索の現在の速度を示します。プロトコルごとの現在の LDAP 検索速度を判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS Mailbox(_Total)\Messages Delivered/sec

メッセージがすべての受信者に配信される速度を示します。ストアへの現在のメッセージ配信速度を示します。

該当なし。

MSExchangeIS Mailbox(_Total)\Messages Sent/sec

メッセージがトランスポートに送信される速度を示します。トランスポートに送信される現在のメッセージを判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS Mailbox(_Total)\Messages Submitted/sec

メッセージがクライアントによって送信される速度を示します。メッセージがクライアントによって送信されている現在の速度を判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS\User Count

インフォメーション ストアに接続しているユーザー数を示します。現在のユーザー負荷を判断するために使用されます。

該当なし。

MSExchangeIS Public(_Total)\Replication Receive Queue Size

処理を待機しているレプリケーション メッセージ数を示します。

常に 100 未満である必要があります。この値は、レプリケーション間隔どおしの合間に最小値に戻る必要があります。

メールボックス アシスタント カウンター

次の表に、メールボックス アシスタント カウンターを示します。

カウンター 説明 しきい値

MSExchange Assistants – Per Database(*)\Mailboxes Processed/sec

時間ベースのアシスタントによって 1 秒間に処理されるメールボックスの数を示します。このカウンターの現在の負荷統計情報を判断します。

該当なし。

MSExchange Assistants – Per Database(*)\Events Polled/sec

1 秒間にポーリングされるイベントの数を示します。このカウンターの現在の負荷統計情報を判断します。

該当なし。

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