トランスポート関連のサーバー カウンター
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2016-11-28
ここでは、Microsoft Exchange Server 2010 でのハブ トランスポートおよびエッジ トランスポートのサーバーの役割に関連するカウンターについて説明します。パフォーマンス モニター (perfmon.exe) を使用して、これらのカウンターを監視できます。詳細については、「パフォーマンス モニター ユーザーズ ガイド (英語)」を参照してください。Exchange 2010 に関連するその他のカウンターについては、「パフォーマンスとスケーラビリティのカウンターとしきい値」を参照してください。
トランスポート関連のディスク カウンター
次の表に、トランスポート関連のディスク カウンターを示します。
カウンター | 説明 | しきい値 |
---|---|---|
Logical/Physical Disk(*)\Avg.Disk sec/Read |
ディスクからデータを読み取る平均時間 (秒単位) を表示します。 |
平均 20 ミリ秒未満である必要があります。スパイク (最大値) は 50 ミリ秒以下の値である必要があります。 |
Logical/Physical Disk(*)\Avg.Disk sec/Write |
ディスクにデータを書き込む平均時間 (秒単位) を表示します。 |
平均 20 ミリ秒未満である必要があります。スパイク (最大値) は 50 ミリ秒以下の値である必要があります。 |
トランスポート キューの長さに関するカウンター
次の表に、トランスポートのキューの長さに関するカウンターを示します。
カウンター | 説明 | しきい値 |
---|---|---|
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Aggregate Delivery Queue Length (All Queues) |
配信するためにキューに入れられている、すべてのキュー内のメッセージの数を示します。 |
3,000 未満である必要があります。5,000 を超えることはできません。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Active Remote Delivery Queue Length |
アクティブなリモート配信キュー内のメッセージの数を示します。 |
常に 250 未満である必要があります。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Active Mailbox Delivery Queue Length |
アクティブなメールボックス キュー内のメッセージの数を示します。 |
常に 250 未満である必要があります。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Submission Queue Length |
送信キュー内のメッセージの数を示します。 |
100 以下である必要があります。この値が高い状態が続いている場合は、Active Directory とメールボックス サーバーを調べてボトルネックやパフォーマンス関連の問題がないかどうかを確認してください。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Active Non-Smtp Delivery Queue Length |
外部コネクタによって使用されるドロップ ディレクトリ内のメッセージの数を示します。 |
常に 250 未満である必要があります。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Retry Mailbox Delivery Queue Length |
メッセージをリモート メールボックスに配信しようとして再試行状態にあるメッセージの数を示します。 |
常に 100 未満である必要があります。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Retry Non-Smtp Delivery Queue Length |
非 SMTP ゲートウェイ配信キュー内の再試行状態にあるメッセージの数を示します。 |
100 以下である必要があります。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Retry Remote Delivery Queue Length |
リモート配信キュー内の再試行状態にあるメッセージの数を示します。 |
100 以下である必要があります。次のホップを調べて、キューに入っている原因を確認することをお勧めします。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Unreachable Queue Length |
到達不能キュー内のメッセージの数を示します。 |
100 以下である必要があります。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Largest Delivery Queue Length |
最大配信キュー内のメッセージの数を示します。 |
エッジ トランスポート サーバーの役割とハブ トランスポート サーバーの役割では 200 未満である必要があります。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Poison Queue Length |
有害なメッセージ キュー内のメッセージの数を示します。 |
常に 0 である必要があります。 |
トランスポート収集のカウンター
次の表に、トランスポート収集のカウンターを示します。
カウンター | 説明 | しきい値 |
---|---|---|
\MSExchangeTransport Dumpster\Dumpster Size |
現在このサーバーのトランスポート収集内にあるメール アイテムの合計サイズ (バイト) を示します。 |
該当なし。 |
\MSExchangeTransport Dumpster\Dumpster Inserts/sec |
このサーバーのトランスポート収集に 1 秒間に挿入されるアイテムの数を示します。トランスポート収集の挿入の現在の速度を示します。 |
該当なし。 |
\MSExchangeTransport Dumpster\Dumpster Item Count |
現在このサーバーのトランスポート収集内にあるメール アイテムの合計数を示します。トランスポート収集に保持されている現在のアイテムの数を示します。 |
該当なし。 |
\MSExchangeTransport Dumpster\Dumpster Deletes/sec |
このサーバーのトランスポート収集から 1 秒間に削除されるアイテムの数を示します。トランスポート収集の削除の現在の速度を示します。 |
該当なし。 |
トランスポート関連のデータベース カウンター
次の表に、トランスポート関連のデータベース カウンターを示します。
カウンター | 説明 | しきい値 |
---|---|---|
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\I/O Log Writes/sec |
1 秒間に実行されるログ ファイルの書き込み操作の数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\I/O Log Reads/sec |
1 秒間に実行されるログ ファイルの読み取り操作の数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\Log Generation Checkpoint Depth |
プロセスが失敗した場合にデータベース ファイルに対してやり直す、または元に戻す必要がある作業量をログ ファイルの数で表します。 |
該当なし。 |
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\Version buckets allocated |
割り当てられたバージョンのバケット数の合計です。edgetransport.exe.config ファイルに記載されている既定のバック プレッシャ値を示します。 |
常に 200 未満である必要があります。 |
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\I/O Database Reads/sec |
1 秒間に実行されるデータベースの読み取り操作の数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\I/O Database Writes/sec |
1 秒間に実行されるデータベースの書き込み操作の数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\Log Record Stalls/sec |
ログ バッファーがいっぱいであるためにログ バッファーに追加できないログ レコードの 1 秒あたりの数を示します。このカウンターがほとんどの場合に 0 以外である場合は、ログ バッファー サイズがボトルネックになっている可能性があります。 |
平均で 1 秒あたり 10 未満である必要があります。スパイク (最大値) は 1 秒あたり 100 以下である必要があります。 |
MSExchange Database ==> Instances(edgetransport/Transport Mail Database)\Log Threads Waiting |
データベースの更新を完了するためにログに書き込まれるデータを待っているスレッド数を示します。この数値が高すぎる場合、ログがボトルネックになっている可能性があります。 |
待機しているスレッドの数は平均 10 未満である必要があります。 |
拡張エージェントのカウンター
次の表に、拡張エージェントのカウンターを示します。
カウンター | 説明 | しきい値 |
---|---|---|
MSExchange Extensibility Agents(*)\Average Agent Processing Time (sec) |
イベントごとのエージェントの平均処理時間 (秒) を示します。 |
常に 20 未満である必要があります。これより待ち時間が長い状態が続いている場合は、エージェントが停止していることを示している可能性があります。 |
MSExchange Extensibility Agents(*)\Total Agent Invocations |
最後の再起動以降のエージェントの合計呼び出し回数を示します。現在の呼び出しの割合を示します。 |
該当なし。 |
トランスポート関連の負荷評価カウンター
次の表に、トランスポート関連の負荷評価カウンターを示します。
カウンター | 説明 | しきい値 |
---|---|---|
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Messages Submitted Per Second |
送信キューに入れられている 1 秒あたりのメッセージの数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
\MSExchangeTransport Queues(_total)\Messages Completed Delivery Per Second |
配信された 1 秒あたりのメッセージの数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
\MSExchange Store Driver(_total)\Inbound: LocalDeliveryCallsPerSecond |
ローカル配信の 1 秒あたりの試行数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
\MSExchange Store Driver(_total)\Outbound: Submitted Mail Items Per Second |
1 秒間に発信されたメール アイテムの数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
\MSExchangeTransport SmtpReceive(_total)\Average bytes/message |
受信したメッセージごとの平均バイト数を示します。SMTP 受信コネクタで受信しているメッセージのサイズを判断します。 |
該当なし。 |
\MSExchangeTransport SmtpReceive(_total)\Messages Received/sec |
1 秒間に SMTP サーバーで受信したメッセージの数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
\MSExchangeTransport SmtpSend(_total)\Messages Sent/sec |
1 秒間に SMTP 送信コネクタによって送信されたメッセージの数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
\MSExchange Store Driver(_total)\Inbound:MessageDeliveryAttemptsPerSecond |
トランスポート メール アイテムの 1 秒あたりの配信試行回数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
MSExchange Store Driver(_total)\Inbound: Recipients Delivered Per Second |
1 秒間に配信された受信者の数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
MSExchangeTransport Queues(_total)\Messages Queued for Delivery Per Second |
配信用にキューに入れられた 1 秒あたりのメッセージの数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
MSExchangeTransport Queues(_total)\Messages Completed Delivery Per Second |
配信された 1 秒あたりのメッセージの数を示します。現在の負荷を判断します。過去のベースラインと値を比較します。 |
該当なし。 |
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