SQL Server のデータを回復する方法

適用対象: System Center Data Protection Manager 2010

Data Protection Manager (DPM) では、DPM 回復ウィザードによって、インスタンス レベルでの SQL Server データベースの回復をサポートしています。以下の手順に従って、SQL Server を実行しているコンピューターのデータを回復できます。

重要

SQL Server 2000 から SQL Server 2005 に移行した場合で、SQL Server 2000 のデータが DPM で保護されており、SQL Server 2000 の回復ポイントから SQL Server 2005 の元の場所にデータを復元した場合は、回復が完了した直後に整合性チェックを実行する必要があります。

SQL Server を実行するコンピューターの保護されたデータを回復するには

  1. DPM 管理者コンソールのナビゲーション バーで、[回復] をクリックします。

  2. SQL インスタンスを選択して、回復可能な SQL Server データベースを表示します。データベースが保護グループに含まれておらず、カレンダーが無効で、データベースのデータを回復できない場合、DPM では "以下の項目は保護グループに属していないため、回復ポイントを使用できません" というメッセージが表示されます。

  3. 回復するデータを参照または検索して、[結果] ウィンドウでデータを選択します。

  4. 使用可能な回復ポイントが、回復ポイント セクションのカレンダーに太字で示されます。回復する回復ポイントの日付を選択し、[回復時間] ボックスの一覧で時点を選択します。データベースの名前を変更して回復する場合は、回復時点として [最新] を選択しないでください。

  5. 目的の回復可能な項目をクリックして選択します。

  6. [操作] ウィンドウで、[回復] をクリックします。回復ウィザードが起動します。

  7. 回復する項目の選択を確認し、[次へ] をクリックします。

  8. 実行する回復の種類を指定します。

    1. [元の SQL Server のインスタンスに回復する]。回復によって、現在のデータベース ファイルは上書きされます。

    2. [名前を変更してデータベースを回復する]。このオプションを選択すると、SQL Server の元のインスタンスで既存のデータベースと回復されたデータベースの両方を保持できます。回復されるデータベースの新しい名前を指定できます。

      注意

      データベース名を変更して回復できるのは SQL Server 2005 のデータベースだけです。SQL Server 2000 のデータベースは、名前を変更して回復することはできません。

    3. [ネットワーク フォルダーにコピーする][参照] をクリックし、一覧でネットワーク フォルダーを選択します。

    4. [テープにコピーする]。このオプションを選択すると、選択したデータベースのバックアップが DPM ライブラリ内のテープにコピーされ、データベースのバックアップ コピーが作成されます。[次へ] をクリックして、ライブラリとテープのオプションを指定します。データを暗号化または圧縮することも選択できます。

    いずれかのオプションを指定した後、[次へ] をクリックします。

  9. データベースの状態を指定します。

    1. [データベースの回復]。このオプションは、完全回復を実行し、データベースを使用可能な状態にします。

    2. [データベースを回復して復元状態を維持する]。このオプションは、データベースを回復しますが、非運用状態のままにします。

  10. 選択したデータベースのログを使用できる場合は、選択したデータベースと、回復に使用できる最新のデータベースとの間で SQL トランザクション ログをコピーできます。選択したデータベースでログを使用できない場合、このオプションは無効です。選択したデータベースのバージョンと、回復に使用できる最新バージョンとの間で SQL トランザクション ログをコピーするには、[復元状態のデータベースのオプション] ウィンドウで、[選択した回復ポイントと利用可能な最新の回復ポイントとの間で SQL トランザクション ログをコピーする] をクリックします。

  11. ネットワークの使用帯域幅の調整および電子メール通知のオプションを指定し、[次へ] をクリックします。

  12. 回復の設定を確認し、[回復] をクリックします。

    注意

    回復の実行中は、選択した回復する項目の同期ジョブは取り消されます。

DPM 管理シェルを使用して SQL Server データベースの回復オプションを設定するには

  • SQL Server の回復オプションを設定するには、次の構文を使用します。

    New-RecoveryOption [-TargetServer] <String> [-RecoveryLocation] <RecoveryLocation> [-DPMLibrary <Library> ] [-RecoverToReplicaFromTape] [-SANRecovery] [-RestoreSecurity] -SQL -RecoveryType <RecoveryType> [-RollForwardRecovery] [-TargetLocation <String> ] [-AlternateDatabaseDetails <AlternateDatabaseDetailsType> ] [-LeaveDBInRestoringState] [-CopyLogFiles] [-LogFileCopyLocation <String> ] [-Verbose] [-Debug] [-ErrorAction <ActionPreference> ] [-ErrorVariable <String> ] [-OutVariable <String> ] [-OutBuffer <Int32> ]

    詳細については、DPM 管理シェルで「Get-Help New-RecoveryOption -detailed」と入力してください。

    技術情報については、DPM 管理シェルで「Get-Help New-RecoveryOption -full」と入力してください。

DPM 管理シェルを使用して SQL Server データベースの保護されたデータを回復するには

  • SQL Server のデータを回復するには、次の構文を使用します。

    Recover-RecoverableItem [-RecoverableItem] <RecoverableObject[]> [-RecoveryOption] <RecoveryOptions> [-RecoveryPointLocation <RecoverySourceLocation[]> ] [-JobStateChangedEventHandler <JobStateChangedEventHandler> ] [-RecoveryNotification <Nullable`1> ] [-Verbose] [-Debug] [-ErrorAction <ActionPreference> ] [-ErrorVariable <String> ] [-OutVariable <String> ] [-OutBuffer <Int32> ]

    詳細については、DPM 管理シェルで「Get-Help Recover-RecoverableItem -detailed」と入力してください。

    技術情報については、DPM 管理シェルで「Get-Help Recover-RecoverableItem -full」と入力してください。

参照:

タスク

コンピューター レベルのネットワーク使用帯域幅の調整を有効にする方法

概念

データの回復