Windows SharePoint Services サーバーのデータを回復する方法

適用対象: System Center Data Protection Manager 2010

Windows SharePoint Services を実行するコンピューターについて、DPM は回復ウィザードを通じて次のデータの回復をサポートしています。

  • SQL Server データベース。Windows SharePoint Services サーバーを SQL データベースとして保護している場合、回復ウィザードで SQL データベースを選択することにより、Windows SharePoint Services データを回復できます。

    注意

    DPM では、Windows SharePoint Services (WSS) サイトのミラー化された SQL Server データベースの保護がサポートされます。このサポートの追加後も、DPM での WSS データの保護や回復の手順に大きな変更はありません。

  • Windows SharePoint Services サイトおよびデータベース。Windows SharePoint Services サーバーをフロントエンド Web サーバーとして保護している場合、次のものを回復できます。

    • ファーム

    • SharePoint ライター搭載の Windows SharePoint Services データベース

    • サイト

    • ドキュメントと一覧

重要

Windows SharePoint Services ファームでデータが破損する可能性があるため、管理コンテンツのデータベースを直接回復しないでください。

注意

Windows SharePoint Services ファームを回復すると、ファームの構成データベースも回復されますが、回復可能な項目としては表示されません。

詳細については、『DPM 2010 運用ガイド』の「Windows SharePoint Services を実行している保護されたサーバーの管理」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=184262) (英語) を参照してください。

Windows SharePoint Services を実行するサーバーの保護されたデータを回復するには

  1. DPM 管理者コンソールのナビゲーション バーで、[回復] をクリックします。

  2. 回復するデータを参照または検索して、[回復可能な項目] ウィンドウでデータを選択します。

  3. 使用可能な回復ポイントが、回復ポイント セクションのカレンダーに太字で示されます。回復する回復ポイントの太字の日付を選択し、ドロップダウン メニューから回復時間を選択します。

  4. [回復可能な項目] ウィンドウで、回復する項目をクリックして選択します。

  5. [操作] ウィンドウで [回復] をクリックします。回復ウィザードが起動します。

  6. 回復する項目の選択を確認し、[次へ] をクリックします。

  7. 実行する回復の種類を指定します。

    1. [すべての SharePoint コンテンツおよびコンポーネントを回復する] :

      注意

      ミラー化されたデータベースを元の場所に回復することはできません。SQL Server のインスタンスが 2 つある場合に元のデータベースという概念がないためです。

    2. [データベース ファイルをネットワーク フォルダーにコピーする] : [参照] をクリックし、代替の回復先を選択して、[OK] をクリックします。

      回復先のコンピューターには、保護エージェントがインストールされている必要があります。

    3. [Windows SharePoint Services ファームをテープにコピーする] : このオプションでは、選択した回復する項目を含む Windows SharePoint Services ファームがテープにコピーされます。このオプションを選択した場合は、[次へ] をクリックし、回復用のライブラリおよびテープ オプションを指定します。テープ上でデータを圧縮または暗号化することができます。

  8. 上記のオプションのいずれかを選択したら、[次へ] をクリックします。

  9. 回復オプションを指定します。

    1. [ネットワークの使用帯域幅の調整] : ネットワークの使用帯域幅の調整を有効にするには、[変更] をクリックします。

    2. [ハードウェア スナップショットを使用した SAN ベースの回復を有効にする]。迅速な回復のために SAN ベースのハードウェア スナップショットを使用するには、このオプションを選択します。

      このオプションは、ハードウェア スナップショット機能が有効な SAN があり、その SAN が複製を作成、分割して書き込み可能にする機能を備え、保護されたコンピューターと DPM サーバーが同じ SAN に接続されている場合にのみ有効になります。

    3. [通知][この回復が完了したら電子メールを送信する] をクリックし、通知を受け取る受信者を指定します。電子メール アドレスはコンマで区切ります。

  10. 回復オプションを指定したら、[次へ] をクリックします。

  11. 回復の設定を確認し、[回復] をクリックします。

    注意

    回復の実行中は、選択した回復する項目の同期ジョブはすべて取り消されます。

DPM 管理シェルを使用して Windows SharePoint Services を実行するサーバーの回復オプションを設定するには

  • Windows SharePoint Services を実行するサーバーの回復オプションを設定するには、次の構文を使用します。

    New-RecoveryOption [-TargetServer] <String> [-RecoveryLocation] <RecoveryLocation> [-DPMLibrary <Library> ] [-RecoverToReplicaFromTape] [-SANRecovery] [-RestoreSecurity] -RecoveryType <RecoveryType> [-TargetLocation <String> ] -SharePointSite -DatabaseFileTempLocation <String> -IntermediateSharepointServer <String> -IntermediateSqlInstance <String> -ExportFileTempLocation <String> [-TargetSiteUrl <String> ] [-Verbose] [-Debug] [-ErrorAction <ActionPreference> ] [-ErrorVariable <String> ] [-OutVariable <String> ] [-OutBuffer <Int32> ]

    詳細については、DPM 管理シェルで「Get-Help New-RecoveryOption -detailed」と入力してください。

    技術情報については、DPM 管理シェルで「Get-Help New-RecoveryOption -full」と入力してください。

DPM 管理シェルを使用して Windows SharePoint Services を実行するサーバーから保護されたデータを回復するには

  • Windows SharePoint Services サーバーのデータを回復するには、次の構文を使用します。

    Recover-RecoverableItem [-RecoverableItem] <RecoverableObject[]> [-RecoveryOption] <RecoveryOptions> [-RecoveryPointLocation <RecoverySourceLocation[]> ] [-JobStateChangedEventHandler <JobStateChangedEventHandler> ] [-RecoveryNotification <Nullable`1> ] [-Verbose] [-Debug] [-ErrorAction <ActionPreference> ] [-ErrorVariable <String> ] [-OutVariable <String> ] [-OutBuffer <Int32> ]

    詳細については、DPM 管理シェルで「Get-Help Recover-RecoverableItem -detailed」と入力してください。

    技術情報については、DPM 管理シェルで「Get-Help Recover-RecoverableItem -full」と入力してください。

参照:

概念

データの回復
回復ウィザード
データ回復について