Hyper-V 仮想マシンの回復

適用対象: System Center Data Protection Manager 2010

System Center Data Protection Manager (DPM) では、Hyper-V 仮想マシンにおいてさまざまな回復シナリオがサポートされています。

次の表に、Hyper-V でサポートされるさまざまな回復シナリオを示します。

シナリオ

説明

仮想マシンを元の場所に回復する

元の VHD は削除されます。DPM では、Hyper-V VSS ライターを使用して、元の場所に VHD およびその他の構成ファイルが回復されます。回復処理が終了した後も、仮想マシンでは高可用性が保証されます。

注意

回復を行うには、リソース グループが存在している必要があります。リソース グループが利用できない場合は、別の場所に回復して仮想マシンの高可用性を保証します。

仮想マシンを別の場所に回復する

DPM では、別の場所への回復 (ALR) がサポートされています。この機能を使用すると、プロセッサのアーキテクチャに関係なく、保護された Hyper-V 仮想マシンを別の Hyper-V ホストにシームレスに回復できます。クラスター ノードに回復される Hyper-V 仮想マシンでは、高可用性が保証されません。仮想マシンで高可用性を保証する方法については、「仮想マシンで高可用性を保証する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=160484) (英語) を参照してください。

Hyper-V 仮想マシンの項目レベルの回復 (ILR)

DPM では、項目レベルの回復 (ILR) がサポートされています。この機能を使用すると、Hyper-V 仮想マシンのホスト レベルのバックアップから DPM によって保護されたサーバー上のネットワーク共有またはボリュームに、ファイル、フォルダー、ボリューム、仮想ハード ディスク (VHD) のレベルでの回復を行うことができます。

注意

項目レベルの回復を実行する場合は、ゲストに DPM 保護エージェントがインストールされている必要はありません。