サービス アプリケーションをバックアップする (Search Server 2010)
適用先: Search Server 2010
トピックの最終更新日: 2014-10-15
ファーム レベルでのバックアップを定期的に実行することをお勧めします。ただし、業務の要件や IT の要件によって、サービス アプリケーションのバックアップが必要になる場合があります。定期的にサービス アプリケーションをバックアップすることで、ハードウェア障害、停電、またはその他の問題によってデータが消失する可能性を低減できます。簡易なプロセスであるサービス アプリケーションの定期的なバックアップを実行することで、必要な場合に備えて、復元に必要なすべてのサービス アプリケーション関連のデータと構成を確実に保存できます。一度にバックアップできるサービス アプリケーションは 1 つです。ファーム全体をバックアップすることで、ファーム内のすべてのサービスをバックアップできます。
サービス アプリケーションのバックアップは、ファームの状態に影響を与えることはありません。ただし、バックアップはリソースを消費します。したがって、バックアップの実行中はファームのパフォーマンスが低下するおそれがあります。パフォーマンスの問題を回避するには、サービス アプリケーションのバックアップを、ファームへのアクセスが最も少ない時間帯に実行するようにしてください。
このトピックの手順は、以下のとおりです。
サーバーの全体管理を使用してサービス アプリケーションをバックアップする
注意
サービス アプリケーションは、SQL Server ツールまたは Data Protection Manager を使用してバックアップできません。
タスクの要件
開始する前に、バックアップの保存先のフォルダーをローカル コンピューターまたはネットワーク上に作成する必要があります。パフォーマンス向上のために、ローカル コンピューターにバックアップしてから、バックアップ ファイルをネットワーク フォルダーに移動することをお勧めします。
Windows PowerShell を使用してサービス アプリケーションをバックアップする
Windows PowerShell を使用して、1 つ以上のサービス アプリケーションを手動でバックアップしたり、スクリプトの一部としてサービス アプリケーションの定期的なバックアップを実行したりできます。
Windows PowerShell を使用してサービス アプリケーションをバックアップするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell のコマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。
Backup-SPFarm -Directory <BackupFolder> -BackupMethod Full -Item <ServiceApplicationName> [-Verbose]
ここで、
<BackupFolder> はバックアップ フォルダーのパスです。
<ServiceApplicationName> はサービス アプリケーションの名前です。サービス アプリケーションの名前を表示するには、Windows PowerShell のコマンド プロンプトで「
Backup-SPFarm -ShowTree
」コマンドを入力します。
バックアップ操作の進行を表示するには、Verbose パラメーターを使用します。
Verbose パラメーターを使用していない場合、バックアップが正常に終了したときには、コマンド プロンプト ウィンドウにメッセージは表示されません。バックアップ ジョブが正常に終了しなかったときには、コマンド プロンプト ウィンドウに次のようなエラー メッセージが表示されます。
Backup-SPFarm: 処理が失敗しました。詳細については、バックアップ ディレクトリにあるエラー ログを参照してください。行: <行> 桁:<桁> + <コマンドレット> <<<< <エラーの場所>
注意
サービス アプリケーションのバックアップを初めて実行する場合は、必ず Full オプションを指定して実行してください。差分バックアップを実行する前に、完全バックアップを実行する必要があります。
一部のサービス アプリケーションは、必ず完全バックアップを実行する必要があります。このようなサービス アプリケーションの場合、Differential オプションを選択しても、完全バックアップが実行されます。エラーや警告が出力された場合、またはバックアップが正常に完了しなかった場合は、バックアップ フォルダー内の Spbackup.log ファイルを確認します。
詳細については、「Backup-SPFarm」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。
サーバーの全体管理を使用してサービス アプリケーションをバックアップする
サーバーの全体管理を使用してサービス アプリケーションをバックアップできます。
サーバーの全体管理を使用してサービス アプリケーションをバックアップするには
この手順を実行するユーザー アカウントが、Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。
[サーバーの全体管理] ホーム ページの [バックアップと復元] セクションで、[バックアップの実行] をクリックします。
[バックアップの実行 - ステップ 1/2: バックアップするコンポーネントの選択] ページで、コンポーネントのリストからサービス アプリケーションを選択し、[次へ] をクリックします。
注意
サービス アプリケーションは、複数のコンポーネントで構成されている場合があります。最上位のコンポーネントを選択する必要があります。
[バックアップの実行 - ステップ 2/2: バックアップ オプションの選択] ページの [バックアップの種類] セクションで、[完全] または [差分] を選択します。
注意
サービス アプリケーションのバックアップを初めて実行する場合は、必ず Full オプションを指定して実行してください。差分バックアップを実行する前に、完全バックアップを実行する必要があります。
一部のサービス アプリケーションは、必ず完全バックアップを実行する必要があります。このようなサービス アプリケーションでは、Differential オプションを選択しても完全バックアップが実行されます。[バックアップ ファイルの場所] セクションで、バックアップ フォルダーのパスを入力し、[バックアップの開始] をクリックします。
[バックアップと復元のジョブ状態] ページの上部にある [準備] セクションで、すべてのバックアップ ジョブの全体的な状態を確認できます。現在のバックアップ ジョブの状態は、このページの下部にある [バックアップ] セクションで確認できます。この状態ページは 30 秒ごとに自動的に更新されます。また、[更新] をクリックすることで、手動で状態を更新できます。バックアップと復元は Timer Service ジョブです。したがって、バックアップが開始されるまで数秒かかる場合があります。
エラーが表示された場合は、[バックアップと復元のジョブ状態] ページの [エラー メッセージ] 列を確認します。手順 5. で指定した UNC パスにある Spbackup.log を表示すると、より詳細な情報を確認できます。