DHCP サーバー
公開日: 2008 年 1 月 22 日 (作業者: iisteam (英語))
更新日: 2008 年 1 月 22 日 (作業者: iisteam (英語))
必要条件
Windows 展開サービスでは、DHCP を使用して IP アドレスの割り当てを行うブート前実行環境(PXE: Pre-Boot Execution Environment) を使用するため、有効なスコープが設定された動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サーバーがネットワーク上に存在している必要があります。
インストール
ネットワークに DHCP サーバーを展開すると、有効な IP アドレスをクライアント コンピューターや他の TCP/IP ベースのネットワーク デバイスに自動的に割り当てることができます。さらに、クライアントやデバイスで必要な構成パラメーター (DHCP オプションと呼ばれる) を追加で指定できます。この設定により、クライアントやデバイスを、DNS サーバー、WINS サーバー、ルーターといった他のネットワーク リソースに接続できます。詳細については、Windows Server 2008 テクニカル ライブラリの「DHCP サーバー 」を参照してください。インストールと構成の詳細については、「DHCP サーバーの役割をインストールする」を参照してください。
DHCP サーバーの役割をインストールするには
- [スタート] ボタンをクリックし、[サーバー マネージャー] をクリックします。
- [役割の概要] で [役割の追加] をクリックして、[次へ] をクリックします。
- [サーバーの役割の選択] ページで [DHCP サーバー] チェック ボックスをオンにして [次へ] をクリックします。
重要:
Windows 展開サービスと同じ物理コンピューター上に Microsoft DHCP がインストールされている場合、WDS 構成ウィザードは次の変更を行います (WDSUTIL を使用して Windows 展開サービスを構成する場合、これらの変更を手動で行う必要があります)。
- PXE クライアント設定が選択された状態で、すべての DHCP スコープに、DHCP グローバル オプションとして DHCP オプション タグ 60 を追加します。これにより、起動する PXE クライアントに対して、ネットワーク上にリッスンしている PXE サーバーが存在することを通知できるようになります。
- [ポート 67 をリッスンしない] オプションを選択します。これにより、起動するクライアントが、ネットワーク上の DHCP サーバーを特定できるようになります。
同じコンピューター上で、Windows 展開サービスとマイクロソフト製品以外の DHCP サーバーを実行している場合、ポート 67 でリッスンしないようにそのサーバーを構成し、さらに、DHCP ツールを使用して DHCP スコープにオプション 60 を追加します。
異なるサブネットに配置されているサーバーに DHCP がインストールされている場合、次のいずれかを実行します。
- 推奨: IP ヘルパー テーブルを構成します。クライアント コンピューターから UDP ポート 67 を経由して送信される DHCP ブロードキャストはすべて、直接 DHCP サーバーと Windows 展開サービス PXE サーバーの両方に転送されるようにします。また、クライアント コンピューターから UDP ポート 4011 を経由して Windows 展開サービス PXE サーバーに送信されるトラフィックはすべて、適切にルーティングする必要があります (これらの要求は、トラフィックをブロードキャストせずにサーバーに送信します)。
- DHCP オプション 66 および 67 を追加します。詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=88439 にアクセスし、PXE ブートに関する章を参照してください。