ユーザーが配布リストの電子メールアドレスで送信する方法

発行日: 2010 年 2 月

我々はいままで BPOS から複数のアドレスを利用して電子メールを送信できるようにしたいという要望をたくさんいただきました。今回は、BPOS 営業チームの技術ソリューション プロフェッショナルである Jeff Medford に、どのように設定を行えばよいかを聞いてみました。

ユーザーが複数のアドレスからメールを送信できるようにする一つの方法として、配布リストを作成して、このリストからの送信権限を与えるようにする、というものがあります。

たとえば、ユーザーが taro@domain1.com というアドレスを持っていて、sales@contoso.com というアドレスから送信をしたいとしましょう。まず管理センターで配布リストの作成を行ってください。(サービスの設定> Exchange Online > 配布リスト) この配布リストのアドレスを sales@contoso.com として、ユーザー taro@domain1.com をリストに加えます。

設定が完了したら、このユーザーに送信権限を与え、sales@contoso.com として送信できるようにします。この設定は PowerShell で行うことができます。設定するには Microsoft Online Services 移行ツールや PowerShell をインストールしておく必要があります。詳細は以下を参照してください。

準備ができたら、以下の手順に従います。
PowerShell プロンプトで以下の Add-MSOnlineMailPermission コマンドを入力します。

Add-MSOnlineMailPermission -Identity sales@contoso.com -TrustedUser taro@domain1.com -GrantSendAs $True -Credential (Get-Credential) -Verbose

(TrustedUser パラメータに指定されたユーザーが Identity パラメータで指定されたアドレスからの送信権限を与えられます。)

他のユーザーについても同じことを繰り返すことで設定を行うことができます。最初は複雑に思うかもしれませんが、何をやっているかが分かれば、比較的簡単なプロセスであることが分かると思います。

Jeff Medford
Microsoft Online 技術ソリューション プロフェッショナル