シェルの Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 スクリプトを使用してデータベース ログ増加を管理する

Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 スクリプトは次の操作を実行します。

1. データベースごとに最もログを生成する箇所のログ生成率を追跡します。これにより、過剰にログを生成して潜在的なディスク領域の問題の原因となっているユーザーを判別できます。

2. データベースおよびログ ファイルの両方の利用可能なディスク領域を監視します。それらのいずれかが、いっぱいになろうとしている構成可能な、しきい値内の場合は、さらなる操作を実行する必要があります。

3. ログ生成率を追跡します。HourThreshold パラメーター (ログ生成率を基にした) で指定された値内で、ディスクの空き領域が不足することが明らかな場合は、さらなる操作を実行する必要があります。

   注意

   重大な問題を回避するため、十分な領域が利用可能な通常の勤務時間内に対応する時間が取れるよう、HourThreshold パラメーターの値が十分に大きいことを確認します。ドライブが指定した値よりも早くいっぱいになってしまう場合は、ディスクを保護するために即座に操作を実行する必要があります。

4. 以前の条件すべてが満たされると、スクリプトは過去 1 時間以内にデータベースにアクセスした上位 25 ユーザーの一覧を特定します。スクリプトは次に、現在のログ生成率と構成可能な時間のしきい値を切り抜けることができる適切な生成率の差異よりも、ログ生成率の合計が大きい、利用率が上位のメールボックスを検疫します。これらのユーザーは 6 時間にわたって検疫され、その間は電子メールにアクセスできません。

5. Troubleshooter がログ生成率をしきい値より下に下げるのことができない場合、状態モデルの警告に変換したイベントが書き出されます。この時点で、スクリプトは指定したデータベースに対して、ExcludeFromProvisioning パラメーターを $true に設定した Set-MailboxDatabase コマンドレットを実行することで、データベースを準備から削除します。領域を再均衡化するため、メールボックスの新しいサーバーへの移動が必要になる場合があります。

6. Troubleshooter が 10 を超えるユーザーを検疫する場合は、組織的な問題を示しており、追跡する必要があります。状態モデルは、この状態から緊急警告をトリガーします。

Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 スクリプトで使用される既定の設定は、StoreTSConstants.ps1 スクリプトで定義されています。

データベースに関連する他の管理タスクについては、「メールボックス データベースの管理」を参照してください。

Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 スクリプトを使用する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「メールボックス データベース」。

次のパラメーター構文セットと表は、特定のメールボックスの移動に使用できるパラメーターを一覧表示しています。

Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 -MailboxDatabaseName <DatabaseID> [-PercentEdbFreeSpaceThreshold <1-99>] [-PercentLogFreeSpaceThreshold <1-99>] [-HourThreshold <1- 1000000000>] [-Quarantine <switch>] [-MonitoringContext <switch>]
Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 -Server <ServerID> [-PercentEdbFreeSpaceThreshold <1-99>] [-PercentLogFreeSpaceThreshold <1-99>] [-HourThreshold <1- 1000000000>] [-Quarantine <switch>] [-MonitoringContext <switch>]

例

この例では、Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 スクリプトを次の設定で実行する方法を示します。

• 警告は、データベース ログを含むボリュームの空き容量が 10%、データベース ファイルおよびそれを含むボリューム内の空き領域が 10% に設定します。

• 時間のしきい値は 5 時間に設定されています。

これらの設定では、5 時間以内にハード ドライブの空き領域が 10 % 以下になると Troubleshooter が判断した場合に、最も負荷の高いユーザーが検疫されます。

.\Troubleshoot-databasespace.ps1 -server MBX01 -PercentLogFreeSpace 10 -PercentEDBFreeSpace 10 -HourThreshold 5 -Quarantine

ログ増加のトラブルシューティングの出力を表示する

イベント ビューアーで、Troubleshoot-DatabaseSpace.ps1 スクリプトの結果は、次の場所で表示できます。[イベント ビューアー] > [アプリケーションとサービス ログ] > [Microsoft]-[Exchange]-[Troubleshooters]/[Operational]。

例えば、以下はイベント ID 5101 の出力を表しています。この出力はスクリプトがエラーなしに正常に実行された場合に返されます。

次の表は、イベント ID、イベントの説明、および必要に応じて、実行する操作を表示します。

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