Store_Contacts_2008R2 レポートの作成 (SSRS)

このチュートリアルでは、AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートから Store_Contacts_2008R2 レポートを作成できます。

このレポートは、Sales_Order_Detail_2008R2 レポートで使用されるサブレポートとしてデザインされています。レポート パラメーター @StoreID は店舗 ID です。データセット クエリは、@StoreID 値に基づいて、AdventureWorks2008R2 データベースから店舗連絡先情報を取得します。1 つの店舗に複数の連絡先がある場合もあります。レポート一式とそのリレーションシップの詳細については、「チュートリアル: AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートの作成 (SSRS)」を参照してください。

学習する内容

このチュートリアルでは、次のタスクを実行します。

  • メイン レポートのサブレポートで使用されるようにデザインされているテーブルを追加する。

  • このレポートがスタンドアロン レポートとして実行されたときに表示されるのに対して、サブレポートのインスタンスがメイン レポートに表示されるときには表示されないページ ヘッダーとページ フッターの情報を追加する。

このチュートリアルの推定所要時間: 15 分

必要条件

必要条件の一覧については、「AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートの前提条件 (SSRS)」を参照してください。

このチュートリアルでは、「レポート サーバー プロジェクトと AdventureWorks2008R2_Base レポートの作成 (SSRS)」が完了していることを前提としています。

プロジェクトを開いて新しいレポートを追加するには

  1. Business Intelligence Development Studio で、レポート サーバー プロジェクト AdventureWorks 2008R2 を開きます。

  2. ソリューション エクスプローラーで、次の手順を実行します。

    1. レポート AdventureWorks2008R2_Base.rdl を右クリックし、[コピー] をクリックします。

    2. このプロジェクトのノードを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。

    3. コピーしたレポートの名前を Store_Contacts_2008R2.rdl に変更します。

店舗連絡先情報を含むデータセットを作成するには

  • レポート データ ペインで、StoreContacts という名前の埋め込みデータセットを追加します。AdventureWorks2008R2 共有データ ソースと次のクエリを使用します。

    SELECT s.BusinessEntityID, s.Name AS Store, ct.Name AS Title, p.FirstName, p.LastName, ph.PhoneNumber
    FROM Sales.Store AS s INNER JOIN
       Person.BusinessEntityContact AS bec ON bec.BusinessEntityID = s.BusinessEntityID INNER JOIN
       Person.ContactType AS ct ON ct.ContactTypeID = bec.ContactTypeID INNER JOIN
       Person.Person AS p ON p.BusinessEntityID = bec.PersonID INNER JOIN
       Person.PersonPhone AS ph ON p.BusinessEntityID = ph.BusinessEntityID
    WHERE (s.BusinessEntityID = @StoreID)
    

店舗情報を含むデータセットを作成するには

  1. Stores という埋め込みデータセットを追加します。

  2. 次のクエリを使用します。

    SELECT DISTINCT BusinessEntityID, Name as Store
    FROM Sales.Store
    

このデータセットを使用して、レポート パラメーター @StoreID に使用できる値を提供します。

レポート パラメーター @StoreID を構成するには

  1. レポート データ ペインで、[上へ移動] ボタンを使用して @StoreID を先頭に移動します。

  2. @StoreID[パラメーターのプロパティ] を開きます。

  3. [プロンプト] を「Store:」に変更します。

  4. [使用できる値][クエリから値を取得] を選択します。

  5. [データセット] で [Stores] を選択します。

  6. [値] で [BusinessEntityID] を選択します。

  7. [ラベル] で [Store] を選択します。

  8. [既定値] で、値を追加して 642 に設定します。

この値は、"Advanced Bike Components" という名前の店舗に対応しています。この店舗には、購買エージェントと購買マネージャーという 2 種類の店舗連絡先があります。

レポートをサブレポートとして設定するには

  1. メイン レポート内にサブレポートを表示するときは、ページ ヘッダーとページ フッターを除くすべてのコンテンツが表示されます。サブレポートとしてのレポートの目的に固有ではないレポート アイテムを削除します。

    レポート本文の空白は保持されます。レポート内の余分な空白については、この後の手順でテーブルを追加した後にすべて削除します。

  2. 2 つのシナリオのテキスト ボックスを削除します。

1 つの詳細行を含むテーブルを追加するには

  1. 店舗の連絡先情報を表示するテーブルを追加します。

  2. tblxContactInformation という名前のテーブルを挿入します。

  3. ヘッダー行を削除します。

    テーブルに含まれる行は 1 つです。行ハンドル (詳細行の 3 本の平行線がある行ハンドル) は、これが詳細行であることを示します。

  4. データセット StoreContacts から最初のセルに [FirstName]、空白、[LastName] を順に追加します。

  5. 2 番目のセルに、[Title] を追加します。

  6. 3 番目のセルに、[PhoneNumber] を追加します。

  7. 名前とタイトルが 1 行に表示されるように各列の幅を広げます。

  8. 行ハンドルをクリックし、プロパティ ペインで [BorderStyle] を展開して、DefaultNone に設定します。.

  9. 行ハンドルの下部をクリックしてドラッグし、行の高さを最小値に縮小します。メイン レポートが表示されると、サブレポートの行は、必要に応じて、垂直方向および水平方向に拡大されます。

  10. 余分な空白を削除します。

  11. テーブルの周囲にある余分な空白をすべて削除します。

説明を追加するには

  1. ページ フッターで、説明のテキスト ボックスのテキストを次のテキストに置き換えます。目的: サブレポート。店舗連絡先情報を表示します。複数の店舗連絡先を表示するために Sales_Order_Details_2008R2 で使用されます。レポートがサブレポートとして表示された場合には含まれないページ ヘッダーとページ フッターのアイテムが含まれます。」

  2. レポートの背景をクリックし、プロパティ ペインに [レポートのプロパティ] を表示します。

  3. [説明] に、説明のテキストを貼り付けます。

レポートを配置および確認するには

  1. レポートは自動的に実行されます。

  2. 店舗を選択すると、対応する店舗連絡先情報が表示されます。

  3. Show all information を True に設定すると、最後のページにレポートの説明が表示されます。

次の手順

これで、このレポートの作成が完了しました。他の AdventureWorks サンプル レポートを作成するには、「チュートリアル: AdventureWorks 2008R2 サンプル レポートの作成 (SSRS)」を参照してください。

関連項目

その他の技術情報

変更履歴

変更内容

  • レポートが、AdventureWorks2008R2_Base.rdl に基づくレポートに変更されました。