Exchange Server 2007 SP3 の新機能

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3

トピックの最終更新日: 2010-03-31

Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3 (SP3) では、各サーバーの役割に多数の新機能が導入されています。ここでは、Exchange 2007 SP3 のインストールによって追加される新しい機能と強化された機能について説明します。

Exchange 2007 SP3 をダウンロードするには、「Exchange Server 2007 用のダウンロード」を参照してください。

新しい展開のオプション

Windows Server 2008 R2 のサポート

Exchange Server 2007 SP3 は、Windows Server 2008 R2 オペレーティング システム上のすべての Exchange 2007 の役割をサポートしています。

Exchange 2007 SP3 は、Windows Server 2008 R2 上に新規インストールされた Exchange に対してのみサポートを提供しています。Exchange 2007 SP3 は、Windows Server 2008 R2 におけるアップグレード シナリオではサポートされていません。たとえば、Exchange 2007 SP3 では、次のインストール シナリオはサポートされていません。

  • Windows Server 2008 からアップグレードされた Windows Server 2008 R2 ベースのコンピュータへの Exchange 2007 SP3 の新規インストール
  • Windows Server 2008 からアップグレードされた Windows Server 2008 R2 ベースのコンピュータにおける、Exchange 2007 SP2 から Exchange 2007 SP3 へのアップグレード
  • Exchange 2007 SP3 がインストールされているコンピュータにおける、Windows Server 2008 から Windows Server 2008 R2 へのオペレーティング システムのアップグレード

Exchange 2007 SP3 を Windows Server 2008 R2 ベースのコンピュータにインストールするための前提条件の詳細については、「Windows Server 2008 または Windows Vista に Exchange 2007 SP1 および SP2 の前提条件をインストールする方法」を参照してください。Exchange 2007 SP3 でサポートされているオペレーティング システムの詳細については、「Exchange 2007 のシステム要件」を参照してください。

Windows 7 のサポート

Exchange 2007 SP3 は、Windows 7 を実行しているコンピュータへの Exchange 2007 管理ツールのインストールをサポートしています。さらに、Exchange 2007 SP3 では、Exchange 2007 管理ツールと Exchange Server 2010 管理ツールを、同じ Windows 7 ベースのコンピュータにインストールすることも可能です。

Exchange 2007 SP3 は、Windows 7 上に新規インストールされた Exchange 管理ツールに対してのみサポートを提供しています。Exchange 2007 SP3 は、Windows 7 におけるアップグレード シナリオではサポートされていません。たとえば、Exchange 2007 SP3 では、次のインストール シナリオはサポートされていません。

  • Windows Vista からアップグレードされた Windows 7 ベースのコンピュータへの Exchange 2007 SP3 の新規インストール
  • Windows Vista からアップグレードされた Windows 7 ベースのコンピュータにおける、Exchange 2007 SP2 から Exchange 2007 SP3 へのアップグレード
  • Exchange 2007 SP3 がインストールされているコンピュータにおける、Windows Vista から Windows 7 (および Exchange 2007) へのオペレーティング システムのアップグレード

Exchange 2007 管理ツールをインストールする方法の詳細については、「Exchange 2007 管理ツールをインストールする方法」を参照してください。

パスワード リセット機能の向上

Exchange 2007 SP3 には、インターネット インフォメーション サービス (IIS) 7 用のパスワード リセット機能が導入されています。詳細については、「Exchange 2007 SP3 パスワード リセット ツールを有効にする方法」を参照してください。

検索機能の更新

Exchange 2007 SP3 には、Exchange Search (MSSearch) コンポーネントの更新プログラムが含まれています。MSSearch は、Exchange ストア用のフルテキスト インデックスを作成するためのサポートを提供します。Exchange 2007 SP3 により、MSSearch バイナリ ファイルが MSSearch 3.1 に更新されます。

スキーマの変更

Exchange 2007 SP3 には、特定のユニファイド メッセージング (UM) メールボックス属性のための、Active Directory のスキーマの変更が含まれています。詳細については、「Active Directory のスキーマの変更点 (SP3)」を参照してください。

右から左に読む言語での免責事項のサポート

Exchange 2007 SP3 では、アラビア語など右から左に読む言語で、電子メール メッセージの免責事項を右から左の方向で表示できるようになりました。以前のバージョンの Exchange では、トランスポート ルールを使用して、Exchange 2007 ハブ トランスポート サーバー上で右から左に読む言語で免責事項を作成すると、Outlook 2007 でそれを表示したときにテキストが正しく表示されませんでした。

Exchange 2007 SP3 では、トランスポート ルールの設定に機能が追加され、免責事項において右から左に読むテキストが完全にサポートされています。

詳細情報

詳細については、「Exchange Server 2007 SP3 リリース ノート」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。