Microsoft Online Services - 2010 年 3 月の新機能

発行日: 2010 年 3 月

Microsoft Online Services の 2010 年 3 月のサービス更新では、次の機能が含まれています。

Exchange Online 用の 25 GB のメールボックス

Business Productivity Online Suite または Exchange Online Standard User Subscription License (USL) をお持ちのすべてのお客様には、25 GB のメールボックス格納域が割り当てられます。これまで割り当てられていた 5 GB から大幅に増加されました。BPOS で 10 ユーザー (Standard USL) をご契約のお客様の場合、メールボックス格納域の合計がこれまでの 50 GB (10 ユーザー x 5 GB) から 250 GB に変更されることになります。

すべての既存のユーザーに対するメールボックスの割り当ては 25 GB に増加されますが、メールボックス サイズは自動的には変更されません。つまり、増加されたメールボックスの割り当てを使用するには、管理者が既存のユーザーのメールボックス サイズを 25 GB に更新する必要があります。たとえば、管理者によってメールボックス サイズが 1 GB に設定されている既存のユーザーの場合、管理者がこのユーザーのメールボックス サイズを変更しない限り、今回のメールボックスの割り当て増加の実施後もメールボックス サイズは 1 GB のままになります。メールボックスの最大サイズは以前と同じ 25 GB のままです。

Exchange Online Deskless Worker USL の格納域の割り当ては 500 MB のままで変更はありません。

1 ユーザーに対する新しい既定の割り当てサイズは Exchange Online メールボックスで使用可能な格納域の最大サイズでもあるため、今後 Exchange Online Extra Storage SKU の販売はなくなります。Exchange Online の追加格納域 SKU をご購入済みのお客様には追加格納域に対する請求が停止されます。

SharePoint サイト コレクションの最大数の増加

今回のサービス更新を適用すると、SharePoint Online に最大 100 個のサイト コレクションを作成できるようになります。以前は、SharePoint Online のサイト コレクションは最大で 20 個に制限されていました。

ドメイン管理エクスペリエンスの向上

Microsoft Online Services では新しいドメイン管理エクスペリエンスを導入しています。新しいドメイン管理エクスペリエンスでは、Web サービスを使用して、 eNom (英語) によってホストされるドメイン レコードを自動的に構成し、ドメイン構成プロセスを効率化します。以前は、このプロセスで多数の構成手順を手動で実行する必要がありました。

今後は、Microsoft Online Administration Center で新しいドメイン構成ウィザードを実行することにより、eNom ドメイン ホスティング資格情報を提供できるようになり、ドメインは Microsoft Online Services で機能するように自動的に構成されます。または、ウィザードを使用せずにドメインを手動で構成することもできます。お客様の組織に適した構成方法を選択できます。

ウィザードの構成プロセスの最後では、ドメイン構成ウィザードを実行する前のドメイン レコードとドメイン構成ウィザードを実行した後のドメイン レコードのレポートが提供されます。

Microsoft Online Services では、他のドメイン レジストラー用のドメイン自動構成機能も今後のリリースで追加する予定です。

サービス リクエストでのファイル添付

サービス リクエストにファイルを添付できるようになりました。これにより、テクニカル サポート エンジニアへの情報伝達が容易になり、トラブルシューティングのプロセスが効率化されます。

1 つの添付ファイルの最大サイズは 5 MB で、サービス リクエストに添付する全ファイルの最大合計サイズは 20 MB です。1 つのチケットで添付可能なファイルの合計数は 20 ファイルです。

Mac OS X Snow Leopard のサポート

Mac のサインイン アプリケーションで Mac OS X Snow Leopard がサポートされるようになりました。お客様のユーザーは、更新や変更を行うことなく、Mac OS X に対する今回の拡張サポートを利用することができます。

Live Meeting の使用状況レポートに対する機能強化

管理者が使用できる使用状況レポート内の削除されたユーザーには、"_Deleted" が追加されるようになります。これにより、管理者は使用状況レポート内でアクティブ ユーザーと削除されたユーザーを区別できます。

Live Meeting レコーディングの公開プロセスに対する機能強化

Live Meeting レコーディングの公開プロセスに対して多数の機能強化が行われました。

  • レコーディング内でのオーディオおよびコンテンツ表示の同期
  • WMV レコーディングにおけるオーディオ品質の向上
  • WMV レコーディングにおける再現性の向上
  • アプリケーション共有コンテンツを正確に表示するアプリケーション共有の機能強化と、黒い画面または裂かれたイメージの表示。
  • ワイド画面コンテンツのあるアプリケーション共有を含む WMV レコーディングの正確な公開
  • WMV レコーディングのアプリケーション共有の正確性に従ったスライド間移動の追加
  • 標準レコーディング公開プロセスへの内部手動公開ツール機能の組み込み

サインイン アプリケーション 修正プログラム

Microsoft Online Services サインイン アプリケーションの更新プログラムが Microsoft ダウンロード センターにリリースされました。この更新プログラムには 2 つの既知の問題に対する修正プログラムが含まれています。

サインイン アプリケーションのバージョン 1.0.1423.65 が 1 月 24 日にリリースされました。1 月 24 日から現在までにバージョン 1.0.1423.65 をダウンロードしたお客様には、次のような問題が発生している場合があります。

  • Windows XP を実行しているコンピュータから Microsoft Online Services へのアクセスで問題が発生する場合があります。この問題が発生している場合は、サインイン アプリケーションで次のようなエラー メッセージが表示されます。

    " Microsoft Online Services に接続できません。サービスを使用するには、インターネットに接続している必要があります。 "

  • 英語以外の言語の Office Outlook を実行しているコンピュータで、Outlook フォルダー名が英語で表示される場合があります。

サインイン アプリケーションのバージョン 1.0.1423.65 をダウンロードしてインストールし、これらの問題のいずれかが発生している場合は、サインイン アプリケーションの新しいバージョン 1.0.1427.040 (またはそれ以降) をインストールする必要があります。新しいバージョンは、Microsoft ダウンロード センターから入手できます。

使用中のサインイン アプリケーションのバージョンを確認するには、サインイン アプリケーションの [バージョン情報] タブを選択します。バージョンは " Current version: x.x.xxxx.xxx. " のように表示されます。