コンテンツ データベースを接続またはデタッチする (SharePoint Server 2010)

 

適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2010-04-29

この記事では、Microsoft SharePoint Server 2010 コンテンツ データベースを接続またはデタッチする方法を、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトによる方法と Windows PowerShell 2.0 による方法について説明します。

コンテンツ データベースの接続とデタッチは、次のような状況で行われます。

  • コンテンツ データベースが大きくなりすぎて扱いにくくならないように、新規のコンテンツ データベースを新しいサイト コレクションに追加する。

  • 別のファームから復元したコンテンツ データベースに含まれているサイトを Web アプリケーションからアクセスできるようにする。

  • サイト コレクションをアーカイブしたので、多くのコンテンツ データベースが不要となった。残りのサイト コレクションをコンテンツ データベースから移動し、コンテンツ データベースを Web アプリケーションからデタッチできます。詳細については、「データベース間でサイト コレクションを移動する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

データベースを追加する手順とデータベースを接続する手順はよく似ています。データベースの追加方法については、「コンテンツ データベースを追加する (Office SharePoint Server 2010)」を参照してください。

サーバーの全体管理を使用してコンテンツ データベースを接続するには

  1. この操作で使用するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

    新規のコンテンツ データベースを作成したとき同時にそのデータベースに接続する場合は、SharePoint ファーム サービス アカウントが SQL Server dbcreator 固定サーバー ロールのメンバーでなければなりません。コンテンツ データベースを Web アプリケーションに接続するには、SharePoint ファーム サービス アカウントがコンテンツ データベースに対する db_owner 権限を持っていなければなりません。

    ヒント

    データベースが既に存在している場合は、そのバージョンが Microsoft SharePoint 2010 製品 ファームと同じでないと、この操作は失敗します。ファームと異なるバージョンのコンテンツ データベースを接続するには、以下に説明する Windows PowerShell 2.0 コマンドを使用します。

  2. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  3. [アプリケーション構成の管理] ページの [データベース] セクションで、[コンテンツ データベースの管理] をクリックします。

  4. [コンテンツ データベースの管理] ページで、[コンテンツ データベースの追加] をクリックします。

  5. [コンテンツ データベースの追加] ページで、次の操作を実行します。

    1. [Web アプリケーション] ドロップダウン メニューで、コンテンツ データベースの接続先となる Web アプリケーションを選択します。

    2. データベースをホストするデータベース サーバーを指定します。

    3. データベース名を指定します。データベースがまだ存在していなければ、新しく作成されます。

    4. データベースの認証方法を指定します。SQL 認証を使用する場合は、アカウント名とパスワードを指定します。

      重要

      アカウント名とパスワードは SQL Server ログインとして既に存在している必要があります。SQL 認証ではなく Windows 認証の使用をお勧めします。これは、既定では SQL 認証が暗号化されていないパスワードを SQL Server が実行されているコンピューターに送信するからです。SQL 認証を使用する場合、SQL アカウントには SharePoint ファーム サービス アカウントと同じ SQL 権限が必要です。

    5. [OK] をクリックします。

サーバーの全体管理を使用してコンテンツ データベースをデタッチするには

  1. この手順を実行しようとしているユーザー アカウントが、Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  3. [アプリケーション構成の管理] ページの [データベース] セクションで、[コンテンツ データベースの管理] をクリックします。

  4. コンテンツ データベースをデタッチする Web アプリケーションを選択します。

  5. デタッチするコンテンツ データベースをクリックします。

  6. [コンテンツ データベース設定の管理] ページで、[コンテンツ データベースの削除] チェック ボックスをオンにします。

    コンテンツ データベースにデータが含まれていると、警告が表示されます。[OK] をクリックして、次の手順に進みます。

  7. [OK] をクリックしてデタッチを確認します。あるいは、[キャンセル] をクリックしてデタッチを中止します。

    サーバーの全体管理でデータベースをデタッチしてもコンテンツ データベースは SQL Server にまだ存在しています。コンテンツ データベースを完全に削除するには、SQL Server の手順を使用して削除する必要があります。

Windows PowerShell を使用してコンテンツ データベースを接続またはデタッチするには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、ユーザー アカウントが、コンテンツ データベースの存在する SQL Server インスタンス上の SQL Serverdbcreator 固定サーバー ロールのメンバーでなければなりません。

  2. Remove-SPContentDatabase コマンドレットを使用して、デタッチと同時に SQL Server からコンテンツ データベースを削除する場合は、コンテンツ データベースの SharePoint_Shell_Access ロールのメンバーでもなければなりません。

  3. [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

  4. [Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。

  5. [SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。

  6. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、コマンドを入力します。

    • 既存のコンテンツ データベースを接続する:

      Mount-SPContentDatabase "<ContentDb>" -DatabaseServer "<DbServer>" -WebApplication http://SiteName
      

      ここで、

      • <ContentDb> は、接続するコンテンツ データベースです。

      • <DbServer> は、データベース サーバーの名前です。

      • http://SiteName は、コンテンツ データベースの接続先の Web アプリケーションの名前です。

    • コンテンツ データベースをデタッチする:

      Dismount-SPContentDatabase ""

    ここで、<ContentDbName> は、コンテンツ データベースの名前です。

    重要

    同じ名前の複数のコンテンツ データベースがある場合は、このコマンドでコンテンツ データベース名の代わりにコンテンツ データベースの GUID を使用する必要があります。コンテンツ データベースの GUID を調べるには、Get-SPContentDatabase コマンドレットを引数なしで実行してください。

    Dismount-SPContentDatabase コマンドレットはコンテンツ データベースを Web アプリケーションからデタッチしますが、SQL Server から削除はしません。デタッチしたコンテンツ データベースを Windows PowerShell 2.0 で削除することはできません。削除するには、SQL Server のツールを使うしかありません。コンテンツ データベースをデタッチと同時に SQL Server から削除する場合は、代わりに Remove-SPContentDatabase コマンドレットを使用してください。

詳細については、「Mount-SPContentDatabase」および「Dismount-SPContentDatabase」を参照してください。

注意

コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。

See Also

Reference

Get-SPContentDatabase
New-SPContentDatabase
Remove-SPContentDatabase