FOPE でのスパム送信と評価について

 

適用対象: Forefront Online Protection for Exchange

ユーザーと管理者は、以下の手順を実行することにより、迷惑メールを低減できます。これらの手順では、Microsoft® Forefront® Online Protection for Exchange スパム分析チームにメッセージを送信する方法を説明します。

スパムとして識別されるべきメッセージを報告する

FOPE 製品では、「スパム」という語は、未承諾または不要なメッセージのことを意味します。完璧なスパム フィルターは存在しません。FOPE も、スパムとみなされるべきメッセージを受信トレイに配信することが時々あります。このため、メッセージが誤って分類されたことをユーザーがマイクロソフトに通知する手段を用意しました。次の手順では、このようなメッセージを報告する方法について説明します。

ヒント

Microsoft Office Outlook® ユーザーの場合、スパムを報告する主な手段として、Microsoft Office Outlook 用 Microsoft 迷惑メール報告アドインというプラグインを使用します。詳細については、Microsoft ダウンロード センターの「迷惑メール報告ツール」 (https://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?displaylang=en&id=18275) を参照してください。

スパムを報告する方法

  1. 空のメッセージを新規作成して、スパム メッセージを添付ファイルとして追加します。

  2. 元のスパム メッセージの件名行をコピーし、新しいメッセージの件名行に貼り付けます。

    重要

    新しいメッセージの本文は空のままにします。

  3. 新しいメッセージを abuse@messaging.microsoft.com に送信します。

スパムとして識別されるべきではないメッセージを報告する

FOPE 製品では、「誤検知」という語は、サービスによってブロックまたはフィルターされるものの、受信者はブロックまたはフィルターの必要はないと考えるメッセージのことを表します。言い換えれば誤検知は、スパムとして認識されずに受信者が受信したいメッセージのことを表します。ニュースレターなどの一括送信メッセージ、個人対個人のビジネス コミュニケーション、個人的な電子メールなどが誤検知される可能性があります。広範なモニタリングの結果、FOPE の誤検知メッセージ率は 250,000 分の 1 未満、つまり 0.0004% 未満であることが判明しています。ただし、完璧なスパム フィルターは存在しません。場合によっては、FOPE サービスがスパムとして認識するものの、エンド ユーザーやメッセージの受信者の基準ではスパムには分類されないアイテムが存在します。このため、メッセージが誤って分類されたことをユーザーがマイクロソフトに通知する手段を用意しました。次の手順では、このような誤検知を報告する方法について説明します。

ヒント

誤検知を報告する主な手法は、スパム検疫メールボックスにあります。スパム検疫メールボックスで、報告するメッセージにチェック マークを付け、メッセージの一覧上にある [迷惑メールではないメール] ボタンをクリックします。詳細については、「FOPE での検疫されたメッセージの管理」を参照してください。

誤検知を報告する方法

  1. 空のメッセージを新規作成して、保存したい (誤検知された) メッセージを添付ファイルとして追加します。

  2. 元のメッセージの件名行をコピーし、新しいメッセージの件名行に貼り付けます。

    重要

    新しいメッセージの本文は空のままにします。

  3. 新しいメッセージを false_positive@messaging.microsoft.com に送信します。

スパム評価とルール展開の処理

スパム分析チームは、提出されたメッセージを調査し、それに従ってメッセージ フィルターを調節して今後の迷惑メールを防ぎます。このように、Forefront Online Protection for Exchange サービスにより、スパム防止プロセスおよび保護プロセスは、常に更新および調整されています。報告されたすべての案件は、ネットワーク レベルで評価されます。誤ってスパムとして認識された正しいメッセージである誤検知が提出されると、調査および評価され、必要に応じて、今後のメッセージがスパム フィルターを通過するようにルールが調整されます。そのため、誤検知とフィルター処理されないスパムを報告することは、FOPE グローバル ネットワークを利用しているすべてのお客様にとって有益です。スパム チームは、報告された各メッセージ内の次のような指標を調べます。

  • 送信元アドレス

  • 送信 IP アドレス

  • キーワード

  • キャッチフレーズ

  • 転送頻度

  • その他の傾向やパターン

この情報を確認すると、スパム チームは FOPE のスパム フィルター層に関連する変更を加えることを決定できます。スパム チームの詳細については、「Microsoft Exchange スパム チーム ビデオ」 (http://youtu.be/-TpX\_-GMC7o?hd=1) (5:56) (英語のみ) を参照してください。

スパムの評価は継続的な処理であり、発信元の言語または文字セットに関係なく適用できます。スパム メッセージは不明確である場合や、件名またはメッセージ本文のテキストが欠けている場合がよくあるため、スパム チームは、利用できるその他のメッセージの特徴を使用してフィルター処理を実行します。つまり、スパム チームが特定のメッセージにスパムとしてフラグを付け、そのルール ベースに必要な変更を加えると、そのメッセージは、フィルターを回避できるほど大幅にその特徴が変更されない限り、それ以降ブロックされます。新しいスパム ルールが次々と展開されています。個々の報告に対してルールが展開されるタイミングは、報告の数量と質によって異なります。新しいスパム ルールはすべての FOPE のお客様に対してグローバルに設定されるため、個々のスパム報告すべてが新しいスパム ルールにつながるとは限らないことに注意してください。

関連項目

概念

スパム対策
スパム検疫およびポリシー検疫の構成
FOPE ヘルプの追加のインターネット リソース