FOPE で使用できるレポートの種類

 

適用対象: Office 365 Enterprise, Live@edu, Forefront Online Protection for Exchange

Forefront Online Protection for Exchange (FOPE) では、以下の 4 種類のレポートを利用できます。

  • 電子メール トラフィック レポート

  • 上位ウイルス レポート

  • 遅延レポート

  • 上位ユーザー レポート

レポートの作成後に、[レポート] タブでレポートを修正することもできます。ここで、レポートから得られる情報に基づき、簡単な変更をレポート設定に加えることが可能です。レポートの作成と変更の詳細は、「レポートを作成、変更、または削除する」を参照してください。

以下では、各レポートの詳細について説明します。

電子メール トラフィック レポート

電子メール トラフィック レポートは、選択したトラフィックの種類に対応するメッセージの数とボリュームを返します。レポートは、"電子メール トラフィック カウント" と "電子メール トラフィック ボリューム" の 2 つのセクションに分かれています。それぞれのセクションには、返された結果の概要が、パーセンテージ、円グラフ、および折れ線グラフに分類されて表示されます。加えて、レポート内の一部の値については、さらに詳しい情報が表示されます。日次の概要から時間単位の概要を確認する場合は、各エントリを展開すると、より詳しい情報を表示できます。特定のトラフィックの種類については、"電子メール トラフィック カウント" セクションからのみ詳細情報を確認できます。

使用できるトラフィックの種類を次に示します。

  1. **配信済み受信メッセージ:**この組織またはドメインに配信された正当なメッセージ。このトラフィックの種類を含むレポートには、ポリシー フィルター ルールによって許可されているメッセージは含まれません。

  2. コネクタ: FOPE コネクタの条件と一致するメッセージ。および、コネクタの条件と一致しても拒否されるメッセージ (たとえば、TLS が必要なのにメッセージに TLS が適用されていない場合には、そのメッセージは拒否されます)。

  3. スパム: スパムとしてフィルター処理された受信メッセージ。このトラフィックの種類には、スパムおよび誤検知報告用の電子メール エイリアス宛てに送信される要求が含まれます。さらに、該当する場合は、スパム検疫電子メール メッセージまたはスパム通知電子メール メッセージから要求された、迷惑メールではないメッセージとしてマークされているメッセージも含まれます。

  4. 受信ウイルス: スキャンされた受信メールおよびウイルスに感染した添付ファイルと、ブロックおよびクリーニングされたウイルス。

  5. 受信ポリシーのフィルター: ポリシー フィルターによってフィルター処理された受信メッセージ (レポートでは、フィルターの種類別にメッセージが分類されます)。

  6. 送信の配信: この組織またはドメインから送信されたすべてのメッセージ。このトラフィックの種類には、正常に送信された送信メッセージと、ポリシー フィルターによってブロックされた送信メッセージが含まれます。

  7. 疑わしい送信: サービスのスパムのしきい値を超えたために高リスク配信プールの IP アドレスを通じて配信されることになったすべての送信メッセージ。

  8. 送信ウイルス: スキャンされた送信メールおよびウイルスに感染した添付ファイルと、ブロックおよびクリーニングされたウイルス。

  9. 送信ポリシーのフィルター: ポリシー フィルターによってフィルター処理された送信メッセージ (レポートでは、フィルターの種類別にメッセージが分類されます)。

上位ウイルス レポート

上位ウイルス レポートは、ドメインのウイルス フィルターによってキャプチャされた上位 10 種類のウイルスの一覧を返します。ウイルス スキャンは Exchange オンライン サーバ上の Forefront Protection 2010 for Exchange Server によって実行されるため、このレポートには Exchange オンライン カスタマのウイルス データは表示されません。

遅延レポート

遅延レポートは、サービスによって遅延されたメッセージの一覧を返します。このレポートには、メッセージとその遅延の理由が含まれます。遅延レポートには受信メッセージのみが含まれます。ユーザのドメインからインターネットに送信されたメッセージは含まれません。

上位ユーザー レポート

上位ユーザー レポートは、上位受信者、上位送信者、上位スパム受信者、および上位ウイルス受信者の一覧を返します。

注意

このレポートには、ディレクトリベースのエッジ ブロックが有効なドメインに属しているユーザーのみが表示されます。これにより、レポートに含まれる無効なユーザー アカウントの数を減らすことができます。