送信電子メールのフィルターを設定する

 

適用対象: Forefront Online Protection for Exchange

ドメインを検証して有効化し、受信電子メールのフィルターを設定すると、オプションで送信電子メールのフィルターを構成することができます。

  1. 使用している送信ドメインが、オープン リレーに使用されていないことを確認します (送信 IP アドレスからスパムが送信されていることが判明した場合は、問題が解決するまで、残りのネットワークを保護するためにその送信 IP アドレスが無効になる場合があります)。

  2. 送信 IP アドレスを Forefront Online Protection for Exchange (FOPE) 管理センターに追加します。このようなアドレスから送信される電子メールはすべて、FOPE によってフィルター処理されます。送信 IP アドレスは、会社レベルまたはドメイン レベルで追加できます。送信 IP アドレスをドメインに追加するには、以下の手順を実行します。

    注意

    Microsoft Exchange Online 構成によって送信 IP アドレスが決まるため、Microsoft Office 365 をご利用の場合は送信 IP アドレスを FOPE 管理センターに追加する必要はありません。

    1. FOPE 管理センターで [管理] タブをクリックし、[ドメイン] タブをクリックします。

    2. [ドメイン] ボックスで、変更するドメインの名前をクリックします。検索ボックスを使用して、特定のドメイン名を検索することもできます。

    3. 中央のウィンドウの [メール配信の設定] セクションで、[送信メール サーバー IP アドレス] の横にある [追加] をクリックします。

    4. [送信 IP アドレスの追加] ダイアログ ボックスの "IP アドレス" フィールドに、電子メールの送信にドメインで使用する送信 IP アドレスを入力します。複数の IP アドレスは、一度に 1 行で入力します。

      ヒント

      ドメインに追加したすべての送信 IP アドレスで、FOPE 送信フィルター サービスの使用が承認済みであることを確認します。電子メールが FOPE への中継を試みたときにエラーを受信する場合、または入力する送信 IP アドレスがわからない場合は、正しいアドレスを確認するため ISP にお問い合わせください。

  3. すべての送信メール メッセージを mail.messaging.microsoft.com に転送するように、メール サーバーを構成します。

    Exchange Server 2000 および Exchange Server 2003 でこれを行うには、SMTP コネクタを構成します。詳細については、「Exchange 200x で SMTP コネクタを構成する方法」を参照してください。仮想サーバー環境での Exchange Server 2003 の構成の詳細については、「SMTP 仮想サーバーでのスマート ホストの構成」を参照してください。Exchange Server 2007 および Exchange Server 2010 の場合、SMTP コネクタの代わりに送信コネクタを構成する必要があります。詳細については、「新しい送信コネクタを作成する方法」(Exchange 2007) および「送信コネクタについて」(Exchange 2010) を参照してください。

FOPE サービス ネットワーク経由の送信アクセスは IP およびドメインによって制限されます。送信電子メール サーバーの FOPE プール経由で送信される電子メール メッセージはすべて、送信前に、ウイルス、ポリシー フィルターのルールとの一致、およびスパムの特性がないかスキャンされます。

重要

FOPE 管理センターに表示されるドメインからの送信電子メールは、特定の IP アドレスの送信プールによって通常どおりに配信されます。迷惑メールの可能性があると分類された電子メールも引き続き配信されますが、高リスク配信プールと呼ばれる別の IP プールを経由します。このプロセスにより、危険にさらされたコンピューターによって生成された迷惑メールや構成が適切でないドメインが、正規の電子メール フローに影響を与えないようにします。

FOPE 設定プロセスの最後のステップに進むには、「FOPE の設定を確認する」に移動します。

関連項目

概念

FOPE の設定を確認する