インデックスが断片化されている検索プロパティ データベースがあります (SharePoint Server 2010)
適用先: SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2010-07-01
ルール名: 検索 - インデックスが断片化されているプロパティ データベースがあります
概要: ここでは、Search Service アプリケーションのプロパティ データベースの最適化に関する SharePoint Health Analyzer ルールの詳細について説明します。プロパティ データのインデックスの断片化は、普通のディスクの断片化とは異なるレベルで発生します。つまり、通常のクロール アクティビティの間にデータが作成、更新、または削除されると、各プロパティ データベースの内部で発生します。プロパティ データベースの正常性ルールを実行すると、使用されている記憶域が連続化され、使用されていない記憶域が除去されて、データベースが最適化されます。
現象: 以下の現象のうちの 1 つまたは複数が発生する場合があります。
クエリの待機時間が長くなります。
プロパティ データベースへのメタデータの書き込みにかかる時間が長くなるため、クロール レートが低下します。
プロパティ データベース最適化正常性ルールは、インデックスが断片化しているプロパティ データベースを検出し、断片化の是正を試みます。注: このルールが断片化を修正している間、クエリの待機時間およびクロール レートが影響を受けます。
原因: キー値に基づく論理的な順序がデータ ファイル内での物理的な順序と一致しないページがインデックスにある場合、断片化が存在します。インデックスのすべてのリーフ ページには、インデックス内の次のページと前のページへのポインターが含まれます。これにより、すべてのインデックス/データ ページの二重にリンクされたリストが形成されます。理想的には、データ ファイル内のページの物理的な順序が、論理的な順序と一致している必要があります。物理的な順序がデータの論理的な順序と一致していると、ディスクの全体的なスループットが大きく向上します。
断片化したインデックスを手動で検出して修復する方法など、データベースの断片化に関する詳細については、Microsoft SQL Server のドキュメントを参照してください。
解決策: プロパティ データベース最適化正常性ルールを有効にして実行します
サーバーの全体管理ホーム ページで、[監視] をクリックします。
[監視] ページの [Health Analyzer] セクションで、[ルール定義の確認] をクリックします。
[すべてのルール] ページの [パフォーマンス] セクションで、[検索 - インデックスが断片化されているプロパティ データベースがあります] ルールをクリックします。
ルールが有効になっていない場合は、[Health Analyzer ルールの定義] ダイアログ ボックスで、リボンの [アイテムの編集] をクリックします。[有効] チェック ボックスがオンになっていることを確認し、リボンの [保存] をクリックします。
リボンの [今すぐ実行] をクリックします。
[閉じる] をクリックします。
既定では、プロパティ データベース最適化ルールは有効になっており、すべての Search Service アプリケーションのすべてのプロパティ データベースに対して 1 週間に 1 回実行されます。ルールは、実行すると、特定のプロパティ データベースが設定されている断片化率を超えているかどうかを判定します。プロパティ データベースが設定されている断片化率を超えている場合、正常性ルールは最初にオンラインでの最適化の実行を試みます。次に、必要に応じてオフラインでの最適化に切り替えます。オンライン最適化では、Microsoft SQL Server のリーフ ページのみが最適化され、SQL Server のロックされているページは最適化されません。オフライン最適化では、ロックされているページとすべてのリーフ ページが最適化されます。
注意
Microsoft SQL Server 2008 Enterprise では、正常性ルールは自動的にページ圧縮機能を有効にして、I/O とディスク使用率を最適化します。