スパム メールを検疫する

発行日: 2010 年 8 月

Exchange Online では、エンタープライズ レベルの電子メール フィルター処理テクノロジである Forefront Online Protection for Exchange (FOPE) を使用して、組織外部との送受信、および組織内でやり取りする電子メール メッセージを、メールによって媒介されるマルウェアから保護しています。

Exchange Online においては、スパムは標準では削除されるように設定されていますが、Microsoft Online テクニカル サポートにお問い合わせをいただくことでスパムかどうかが疑わしいメールについて以下のいくつかの方法で処置を行うことができます。

  • Outlook の迷惑メールフォルダーに配信
  • FOPE 検疫フォルダーに配信
  • 件名を変更

Outlook の迷惑メールフォルダーに配信

スパムと疑われるメールを、エンドユーザーの Outlook/Outlook Web Access の迷惑メール フォルダーに配信するようにします。これは、FOPE 通過時にスパムに X-Header として

X-EHS-MARKED-SPAM: This message appears to be spam.

を追加するようにすることで実現されます。このX-Headerがついているメールはすべて迷惑メール フォルダーに配信されます。

エンドユーザーにスパム管理を任せたい場合は、この方法を推奨します。

メモ: Outlook Web Access ユーザーは、OWA にログイン後、[オプション] の [迷惑メール] の画面で、[自動的に迷惑メールを処理する] が選択されていることを確認してください。

FOPE 検疫フォルダーに配信

スパムと疑われるメールを、ユーザーごとの検疫フォルダーに配信します。このフォルダーはクラウド内に存在します。必要に応じて、スパムを受信したことをお知らせする通知メッセージを配信することもできます。スパム メッセージは、15 日間保存された後、自動的に削除されます。

検疫フォルダーへログオンする際のアカウントは、Exchange Online のアカウントとは別に発行する必要があります。検疫フォルダーの管理は、エンドユーザーが行う方法と、管理者が一括して行う方法の両方が用意されています。

Exchange Online の将来のバージョンでは、この方法はサポートされなくなる可能性があります。

件名を変更

スパムとして識別されたメッセージの件名に、識別用の単語または語句が挿入されます。必要に応じて、クライアント側のルールを作成し、スパム メッセージをフィルター処理することができます。

追加の情報

FOPE を利用したスパム検疫の方法について、より詳しく情報を知りたい方は、「Forefront Online Protection for Exchange 管理センター ガイド」のスパム検疫関連の章をご覧ください。