組織でサポートされるクライアント バージョンの指定
トピックの最終更新日: 2011-07-17
Microsoft Lync Server 2010 では、環境でサポートされるクライアントのバージョンを指定できます。 バージョンの異なる 2 つのクライアントが対話する場合、一方のクライアントで使用可能な機能が、もう一方のクライアントの機能によって制限されることがあります。 Lync Server 2010 が備える機能を最大限に活用し、全体のユーザーの操作性を向上させるために、クライアント バージョン フィルタを利用して、Lync Server 環境で使用されるクライアント バージョンを制限できます。 クライアント バージョン フィルタを使用すると、複数バージョンのクライアントをサポートすることで発生するコストも抑制できます。
グローバル ポリシーの他に、特定のサービスやサイトに対応するクライアント バージョン ポリシー、または個々のユーザーに割り当てられるユーザーを対象とするポリシーを作成できます。 ユーザーを対象とするクライアント バージョン ポリシーは、Lync Server コントロール パネルの [ユーザー] グループから、個々のユーザーに割り当てることができます。
注: |
---|
匿名ユーザーをユーザー、サイト、またはサービスに関連付けることはできないため、匿名ユーザーが影響を受けるのはグローバル レベルのポリシーだけです。 |
重要: |
---|
フィルタは、優先順にリストされます。 たとえば、バージョン 1.5 以上を実行するクライアントに接続を許可するフィルタの後に、2.0 より古いバージョンを実行するクライアントを禁止するフィルタを設定した場合、最初のフィルタが優先されるため、バージョン 1.5 を実行するクライアントの接続が許可されます。 |
既定のクライアント バージョン ポリシーを編集するには
ブラウザー ウィンドウを開いて管理 URL を入力し、Lync Server コントロール パネルを開きます。Lync Server コントロール パネルを開くために使用できる他の方法の詳細については、「Lync Server 管理ツールを開く」を参照してください。
左側のナビゲーション バーで [クライアント] をクリックします。
注: 既定では、[クライアント バージョン ポリシー] タブが選択されます。 [クライアント バージョン ポリシー] ページで、一覧から [グローバル] のポリシーをダブルクリックします。
[クライアント バージョン ポリシーの編集] で、次のいずれかを実行します。
新しいクライアント バージョン ルールを作成するには、[新規] をクリックします。
一覧から定義済みのクライアントの種類を 1 つクリックしてから、[詳細の表示] をクリックします。
注: ワイルドカードを使用してクライアントの種類を指定できます。 [アプリケーション] で、クライアントの種類を選択します。
[バージョン番号] で、次の操作を実行します。
[メジャー バージョン] に、クライアントのメジャー リリースに対応する番号を入力します。
[マイナー バージョン] に、クライアントのマイナー リリースに対応する番号を入力します。
[ビルド] に、クライアントのメジャーおよびマイナー リリースに対応する番号を入力します。
[更新済み] に、クライアントの更新済みのリリースに対応する番号を入力します。
注: ワイルドカードを使用してクライアント バージョン番号を指定できます。 これまでの手順で指定したクライアント バージョンの一致操作を指定するには、[比較操作] で、次のうち 1 つをクリックします。
[同じ]
[異なる]
[より新しい]
[以上]
[より古い]
[以前]
これまでの手順で指定した基準と一致する場合に実行するアクションを指定するには、[アクション] で、次のうち 1 つをクリックします。
クライアントのログオンを許可するには、[許可] をクリックします。
クライアントのログオンを許可し、Windows Server Update Service または Microsoft Update の更新プログラムを受信するには、[許可およびアップグレード] をクリックします。 このアクションは、Microsoft Lync 2010 が選択されている場合にだけ選択できます。
注: このアクションを選択すると、ユーザーが次に Lync 2010 にサインインしたときに通知が表示されます。この通知では、更新があり、Windows Server Update Service または Microsoft Update にまだリリースされていなくても、更新を利用できることが伝えられます。混乱を避けるため、このアクションは更新が利用できるようになった後でのみ選択する必要があります。 クライアントのログオンを許可し、他のクライアント バージョンをダウンロードする場所についてメッセージを表示するには、[許可して URL を表示] をクリックします。 この手順の後半で URL を指定します。
クライアントのログオンを禁止するには、[禁止] をクリックします。
クライアントのログオンを禁止し、クライアントに Windows Server Update Service または Microsoft Update の更新プログラムの受信を許可するには、[ブロックおよびアップグレード] をクリックします。 このアクションは、Lync 2010 アプリケーションが選択されている場合にだけ選択できます。
クライアントのログオンを禁止し、他のクライアント バージョンをダウンロードする場所についてメッセージを表示するには、[禁止して URL を表示] をクリックします。 この手順の後半で URL を指定します。
(オプション) 前の手順で [許可して URL を表示] または [禁止して URL を表示] をクリックした場合、[URL] にメッセージに含めるクライアント ダウンロード URL を入力します。
[OK] をクリックしてから、[確定] をクリックします。