Configuration Manager のステータス システムの構成

 

適用対象: System Center 2012 Configuration Manager,System Center 2012 Configuration Manager SP1,System Center 2012 Configuration Manager SP2,System Center 2012 R2 Configuration Manager,System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1

Configuration Manager のステータス システムを構成するには、次の手順に従います。

すべての主要な System Center 2012 Configuration Manager コンポーネントはステータス メッセージを生成します。Configuration Manager ステータス システムは、ほとんどの環境に適した既定の設定を使用して動作するため、構成を必要としません。 ただし、次のような構成が可能です。

  • ステータスの要約機能:追跡されるコンポーネントのステータス インジケーターの変更を生成するステータス メッセージの頻度を構成します。 次の 4 つの要約機能があります。

    • アプリケーションの展開の要約

    • アプリケーションの統計情報の要約

    • コンポーネント ステータス サマライザー

    • サイト システム ステータス サマライザー

  • ステータス フィルター規則カスタム ステータス フィルター規則を作成して、既定の規則を変更できます。

    [!メモ]

    ステータス フィルター規則は、環境変数を使用して外部コマンドを実行することをサポートしません。

  • ステータス レポート:サーバーとクライアント コンポーネントのステータスを構成します。

ステータス システムはサイト別の構成を保持するので、各サイトごとにステータス システムを編集する必要があります。

次のセクションを基に、Configuration Manager のステータス システムを構成してください。

  • ステータスの要約機能の構成

  • ステータス フィルター規則の構成

  • ステータス レポートの構成

ステータスの要約機能の構成

次の手順に従って、各サイトのステータスの要約機能を編集します。

ステータスの要約機能を構成するには

  1. Configuration Manager コンソールで、[管理] をクリックします。

  2. [管理] ワークスペースで、[サイトの構成] を展開して、[サイト] をクリックしてから、ステータス システムを構成するサイトを選択します。

  3. [ホーム] タブの [設定] グループで、[ステータス サマライザー] をクリックします。

  4. [ステータス サマライザー] ダイアログ ボックスで、構成するステータス サマライザーを選択してから、[編集] をクリックしてそのサマライザーのプロパティを開きます。 アプリケーション展開サマライザーまたはアプリケーション統計情報サマライザーを編集する場合は、手順 5 に進みます。 コンポーネント ステータスを編集する場合は、手順 6 に進みます。 サイト システムのステータスの要約を編集する場合は、手順 7 に進みます。

  5. アプリケーションの展開の要約またはアプリケーションの統計情報の要約のいずれかのプロパティ ページを開いた後で、次の手順を実行します。

    1. サマライザー プロパティ ページの [全般] タブで、概要作成間隔を構成してから、[OK] クリックして プロパティ ページを閉じます。

    2. [OK] をクリックして [ステータス サマライザー] ダイアログ ボックスを閉じ、この手順を完了します。

  6. コンポーネントのステータスの要約のプロパティ ページを開いた後で、次の手順を実行します。

    1. 要約機能のプロパティ ページの [全般] タブで、レプリケーションとしきい値の期間の値を構成します。

    2. [しきい値] タブで、構成する [メッセージの種類] を選択してから、[しきい値] ボックスでコンポーネントの名前をクリックします。

    3. [ステータスのしきい値のプロパティ] ダイアログ ボックスで、警告しきい値と重大しきい値を編集してから、[OK] クリックします。

    4. 必要に応じて手順 6.b と 6.c を繰り返し、作業が完了したら [OK] をクリックして要約機能のプロパティを閉じます。

    5. [OK] をクリックして [ステータス サマライザー] ダイアログ ボックスを閉じ、この手順を完了します。

  7. サイト システムのステータスの要約のプロパティ ページを開いた後で、次の手順を実行します。

    1. 要約機能のプロパティ ページの [全般] タブで、レプリケーションとスケジュールの値を構成します。

    2. [しきい値] タブで、[既定のしきい値] の値を指定して重大ステータス表示と警告ステータス表示の既定のしきい値を構成します。

    3. 特定のストレージ オブジェクトの値を編集するには、[固有のしきい値] ボックスからオブジェクトを選択してから、[プロパティ] ボタンをクリックしてそのストレージ オブジェクトの警告しきい値と重大しきい値にアクセスして編集します。 [OK] をクリックして、ストレージ オブジェクトのプロパティを閉じます。

    4. 新しいストレージ オブジェクトを作成するには、[オブジェクトの作成] ボタンをクリックしてストレージ オブジェクトの値を指定します。 [OK] をクリックしてオブジェクトのプロパティを閉じます。

    5. ストレージ オブジェクトを削除するには、オブジェクトを選択して [削除] ボタンをクリックします。

    6. 必要に応じて手順 7.a ~ 7.e を繰り返します。 作業が完了したら [OK] をクリックして、要約機能のプロパティを閉じます。

    7. [OK] をクリックして [ステータス サマライザー] ダイアログ ボックスを閉じ、この手順を完了します。

ステータス フィルター規則の構成

新しいステータス フィルター規則の作成、規則の優先順位の変更、規則の無効化と有効化、および使用されていない規則の削除を行うには、次の手順を実行します。

ステータス フィルター規則を作成するには

  1. Configuration Manager コンソールで、[管理] をクリックします。

  2. [管理] ワークスペースで、[サイトの構成] を展開して、[サイト] をクリックしてから、ステータス システムを構成するサイトを選択します。

  3. [ホーム] タブの [設定] グループで、[ステータス フィルター規則] をクリックします。 [ステータス フィルター規則] ダイアログ ボックスが開きます。

  4. [作成] をクリックします。

  5. ステータス フィルター規則の作成ウィザードの [全般] ページで、新しいステータス フィルター規則の名前とその規則のメッセージ一致条件を指定してから、[次へ] をクリックします。

  6. [操作] ページで、ステータス メッセージがフィルターの規則と一致した場合に実行する操作を指定してから、[次へ] をクリックします。

  7. [要約] ページで新しい規則の詳細を確認し、ウィザードを完了します。

    [!メモ]

    Configuration Manager では、新しいステータス フィルター規則の名前だけが必須です。 規則を作成しても、ステータス メッセージを処理するための条件を指定しなければ、ステータス フィルター規則は適用されません。 この状態で、各規則のステータス フィルターの条件を構成する前に、規則を作成して整理しておくことができます。

ステータス フィルター規則を変更または削除するには

  1. Configuration Manager コンソールで、[管理] をクリックします。

  2. [管理] ワークスペースで、[サイトの構成] を展開して、[サイト] をクリックしてから、ステータス システムを構成するサイトを選択します。

  3. [ホーム] タブの [設定] グループで、[ステータス フィルター規則] をクリックします。

  4. [ステータス フィルター規則] ダイアログ ボックスで、変更する規則を選択して、次のいずれかの操作を実行します。

    - \[**優先順位を上げる**\] または \[**優先順位を下げる**\] をクリックしてステータス フィルター規則の処理順序を変更します。 次に別の操作を選択するか、手順 8 に進み、このタスクを完了します。
    
    - \[**無効にする**\] または \[**有効にする**\] をクリックしてルールのステータスを変更します。 規則のステータスの変更後に別の操作を選択するか、手順 8 に進み、このタスクを完了します。
    
    - このサイトからステータス フィルター規則を削除する場合は \[**削除**\] をクリックしてから、\[**はい**\] をクリックして操作を確定します。 規則の削除後に別の操作を選択するか、手順 8 に進み、このタスクを完了します。
    
    - ステータス メッセージ規則の条件を変更する場合は、\[編集\] をクリックし、手順 5 に進みます。
    
  5. ステータス フィルター規則のプロパティ ダイアログ ボックスの [全般] タブで、規則とメッセージ一致条件を変更します。

  6. [操作] タブで、ステータス メッセージがフィルターの規則と一致した場合に実行する操作を変更します。

  7. [OK] をクリックして変更を保存します。

  8. [OK] をクリックして [ステータス フィルター規則] ダイアログ ボックスを閉じます。

ステータス レポートの構成

Configuration Manager ステータス システムでのステータス メッセージのレポートの生成方法を変更するには、次の手順に従います。 サーバーとクライアント コンポーネントの両方のレポートを構成し、ステータス メッセージの送信先を指定できます。

System_CAPS_warning警告

既定のレポートの設定はほとんどの環境に適しているので、変更は慎重に行う必要があります。 すべてのステータスの詳細を報告するように選択して、ステータス レポートのレベルを上げると、処理されるステータス メッセージの量が増加し、Configuration Manager サイトにかかる処理負荷が大きくなる可能性があります。 ステータス レポートのレベルを下げると、ステータスの要約機能の有用性が制限される可能性があります。

ステータス レポートを構成するには

  1. Configuration Manager コンソールで、[管理] をクリックします。

  2. [管理] ワークスペースで、[サイトの構成] を展開して、[サイト] をクリックしてから、ステータス システムを構成するサイトを選択します。

  3. [ホーム] タブの [設定] グループで、[サイト コンポーネントの構成] をクリックして、[ステータス レポート] を選択します。

  4. [ステータス レポート コンポーネントのプロパティ] ダイアログ ボックスで、レポートを生成するかログに記録するレポートサーバーとクライアント コンポーネントのステータス メッセージを指定します。

    1. ステータス メッセージを Configuration Manager ステータス メッセージ システムに送信するように [レポート] を構成 します。

    2. ステータス メッセージの種類と重要度を Windows のイベント ログに書き込むように [ログ] を構成します。

  5. [OK] をクリックします��