System Center 2012 - Orchestrator の VMware vSphere 統合パック

適用対象: System Center 2012 - Orchestrator, System Center 2012 SP1 - Orchestrator

VMware vSphere 統合パックは System Center 2012 - Orchestrator のアドオンで、VMware vSphere の操作の自動化を支援し、仮想コンピューティング インフラストラクチャを完全に管理できるようにします。

Microsoft Corporation (以下、「マイクロソフト」といいます) では、お客様の求められるパフォーマンス、パワー、便利さを備えた製品をお届けすると同時に、お客様のプライバシー保護に努めています。 詳細については、「Privacy Statement for System Center 2012 - Orchestrator (System Center 2012 - Orchestrator の個人情報保護方針)」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=216995) を参照してください。

既知の問題

VMware vSphere 統合パックの使用時に、次の問題が発生する可能性があります。

  • VM ネットワークの設定活動は、最大で 4 つのネットワーク アダプターを使用する VM をサポートします。 5 つ以上のアダプターを使用する VM 上でこの活動を使用すると、[インデックスが範囲外です] というエラー メッセージが表示されます。

  • VM の再構成活動には 1 ~ 4 の範囲の CPU 数のオプション リストがあります。CPU の数が 5 つ以上の VM をサポートするvSphere であっても、その範囲は変わりません。 この制限に対応するには、有効な数をフィールドに手動で入力します。

  • ネットワーク アダプターの追加活動では、アダプターの [ネットワーク] ラベルを手動で入力できます。 このネットワークは、利用できない場合や存在しない場合であっても、vSphere のアダプターに適用されます。

  • VM の作成活動に、有効なネットワークの各 NIC プロパティを参照するオプションがありません。

  • VM の再構成活動で、[パワーオン後のスクリプト]、[再開後のスクリプト]、[ゲスト スタンバイ前のスクリプト]、および [ゲスト スタンバイ前のスクリプト] の戻り値が指定された入力値と一致しません。

  • VM ディスクの追加活動に、使用可能なデータ ストアを参照するオプションがありません。

  • VM CD/DVD を ISO イメージに設定活動は、[相対ファイル パス] に存在しないファイルを設定して指定できます。 この活動は正常に完了し、エラー メッセージは生成されません。

  • Windows VM の複製活動および Linux VM の複製活動は、利用できないリソース プールを [リソース プール パス] ブラウザーからフィルター処理しません。

  • Windows VM の複製活動および Linux VM の複製活動は、ゲスト オペレーティング システムに基づいてリソース VM をフィルター処理しません。

  • Opelis グローバル構成を誤ってインポートすると、次のエラーが表示される場合があります。

    • 構成を追加または編集している場合:

      サービス クラスを含むアセンブリを読み込めませんでした
    • vSphere 活動のプロパティを編集している場合:

      サービス クラスを含むアセンブリを読み込めませんでした
      ランタイム エラーです。 …このアプリケーションは例外的な方法で中断するランタイムを要求しました。 詳細については、アプリケーションのサポート チームに問い合わせてください。
  • 既に電源の入っている VM を VM の開始活動を使用して開始しようとする場合、2,147,483 よりも大きなタイムアウト値を指定すると、VM を開始できないことが vSphere サーバーで示されている場合であっても、統合パックは正常に開始されたと報告します。

  • vSphere の活動を含むワークフローを Opalis Integration Server 6.3 からエクスポートして Orchestrator にインポートすると、Orchestrator に格納されている vSphere 構成が破損します。 この問題に対応するには、インポート プロセスでグローバル構成を省略してから、同じ構成を Orchestrator に手動で作成します。

    対応策: Opalis のワークフローをエクスポートおよびインポートするときは、次の手順に従います。

    警告

    Runbook をインポートする前に、Orchestrator データベースのフル バックアップを実行することを強くお勧めします。 別のシステムからグローバル構成をインポートしてローカルの変更を上書きしないと、Orchestrator データベースが不安定な状態になります。 Runbook のインポートを実行した後で Runbook Designer または Runbook サーバーに問題が発生する場合は、Orchestratorデータベースをバックアップから復元します。

    ステージ 1: Opalis ワークフローをエクスポートして Orchestrator にインポートします。

    1. 従来の方法で Opalis 統合サーバー クライアントからワークフローをエクスポートします。 このプロセスで加える変更はありません。

    2. Orchestrator Runbook Designer で、フォルダーのコンテキスト メニューの [インポート]またはメイン メニューの [操作] を使用して、Runbookを適切な場所にインポートします。

    3. [インポート] ダイアログで、.ois_export ファイルを置くファイルを選択します。

    4. 必要に応じて、[次のグローバル構成をインポートする] のオプションを Runbook 用に構成します。

    5. [グローバル構成をインポートする] チェックボックスがオフになっていることを確認します。 こうすると、Opalis のグローバル構成が Orchestrator にインポートされません。

    6. [完了] をクリックします。

    ステージ 2: ワークフローをインポートしたら、新しい vSphere 構成を作成します。

    1. Opalis 6.3 のソース システムからエクスポートされたワークフローで使用している vSphere 構成の詳しい設定内容を記録します。 この設定は、Opalis 統合サーバー クライアントのメイン メニューで [オプション] -> [VMWare vSphere] を選択して確認できます。

      各構成の [名前]、[サーバー]、[ユーザー]、[パスワード]、および [SSL] のプロパティ値をメモします。 構成の名前は大文字と小文字を区別します。

    2. Orchestrator Runbook Designer で、インポートした Runbook で使用する構成ごとに新しい vSphere 構成を作成します。

      1. [オプション] をクリックし、[VMWare vSphere] をクリックして [前提条件の構成] ウィンドウを開きます。

      2. [追加] をクリックして、新しい構成を追加します。

      3. Opalis 6.3 システムに表示される構成名を入力します。 [名前] フィールドは大文字と小文字を区別することに注意してください。

      4. [種類] で [vSphere 設定] を選択して、構成の種類を選択します。

      5. [サーバー]、[ユーザー]、[パスワード]、および [SSL] のプロパティ値に、記録した Opalis 6.3 システムの値を入力します。

        この段階では、[ポート] 設定と [Web サービスのタイムアウト] 設定は空白のままにしておくことができます。

      6. [OK] をクリックして変更内容を保存し、新しい構成を作成します。

    3. インポートした Runbook で使用するすべての構成について、手順 2 を繰り返します。

    4. インポートした Runbook で使用するすべての構成を作成したら、[前提条件の構成] ウィンドウの [完了] をクリックします。

    5. インポートした Runbook が正常に実行することをテストします。

  • リソース プールのランタイム情報を取得活動が、空のリソース プール (VM がない) エラーで失敗します。 このエラーの簡単な説明: StartIndex はゼロより小さくできません。 パラメーター名: startIndex

  • Runbook Tester で vSphere 活動をクリックすると、次のエラーが表示される場合があります。

    エラー
    詳細: パスワード
    例外: IntegrationPackException
    ターゲット サイト: ServiceBase.Design

    このメッセージは無視して問題ありませんが、各種プロパティのオプション リストは Runbook Tester で自動的に入力されません。 必要に応じて、これらのプロパティの値を手動で編集できます。