Office Web Apps を非アクティブ化またはアンインストールする (SharePoint 2010 製品にインストールされている)

 

適用先: Excel Online, PowerPoint Web App Preview, Word Web App Preview

トピックの最終更新日: 2011-06-22

この記事では、組織の Microsoft SharePoint 2010 製品構内での Microsoft Office Web Apps の非アクティブ化またはアンインストールの情報および手順について説明します。Office Web Apps は、Microsoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPoint、および Microsoft OneNote のオンライン コンパニオンです。特に明記していない限り、この記事での SharePoint 2010 Productsは、Microsoft SharePoint Foundation 2010 および Microsoft SharePoint Server 2010 を表しています。

ほとんどの場合は、コントロール パネルを使用して Office Web Apps を正常にアンインストールできます。ただし、コントロール パネルを使用して Office Web Apps をアンインストールした後で、エラーが表示されることがあります。詳細については、「Office Web Apps をアンインストールしようとすると、既にアンインストールされているというエラーが表示される」を参照してください。

SharePoint Server 2010 はアンインストールしたが、Office Web Apps はアンインストールしていない、またはアンインストールできない状態で、同じサーバー上に SharePoint Server 2010 を再インストールしようとした場合もエラーが表示されます。詳細については、「コンピューター上に SharePoint Server 2010 を再インストールしようとすると、前にインストールした SharePoint 2010 製品との競合があるというエラーが表示される」を参照してください。

警告

Office Web Apps をサーバー ファームにインストールすると、SharePoint 2010 Productsと密接に統合されます。
Office Web Apps をファームに含まれる SharePoint 2010 Productsサーバーからアンインストールすると、次のようになります。

  • Office Web Apps のアンインストールが完全に終了し、ファーム内のすべてのサーバーで SharePoint 製品構成ウィザード を実行するまで、サーバーの全体管理サイトを含め、すべてのサイトで機能の損失が発生します。

  • インターネット インフォメーション サービス (IIS) の Web アプリケーションと Web サイトがすべてサーバーから削除されます。

  • サーバーがファームから削除されます。

  • 行ったカスタマイズはすべて削除されます。これらは、ファームにサーバーを再び追加した後で再適用する必要があります。以下に、これらのカスタマイズの一部を示します。

    • Web フロントエンド サーバー上の web.config ファイルに加えた変更

    • Web フロントエンド サーバーに追加した Secure Sockets Layer (SSL) 証明書

    • 手動で展開したすべての機能

ダウンタイムを発生させないようにするには、または大幅なカスタマイズがある場合は、Office Web Apps をアンインストールするのではなく、非アクティブ化することをお勧めします。
Office Web Apps を非アクティブ化しても、Office Web Apps のファイルはサーバー上に残るため、Office Web Apps 関連のすべての更新プログラムをファーム内のサーバーに引き続き適用する必要があります。

この記事の内容

  • Office Web Apps を非アクティブ化する

  • スタンドアロンの SharePoint 2010 製品サーバーから Office Web Apps をアンインストールする

  • SharePoint サーバー ファームから Office Web Apps をアンインストールする

Office Web Apps を非アクティブ化する

Office Web Apps を非アクティブ化する手順は、スタンドアロンの SharePoint 2010 Productsサーバーでも、SharePoint 2010 Productsサーバー ファームでも同じです。1 つのサイト コレクションで Office Web Apps の機能を非アクティブ化するには、ブラウザーを使用して [サイト コレクションの機能] ページにアクセスして構成するか、Windows PowerShell を使用します。サイト コレクションの数が多い場合は、Windows PowerShell を使用して、すべてのサイト コレクションで機能を同時に非アクティブ化することをお勧めします。

サイト コレクション管理者が機能を再びオンにできないようにするには、機能を非アクティブ化し、サービス アプリケーションを削除してから、サービスを停止することをお勧めします。

重要

Office Web Apps を非アクティブ化しても、Office Web Apps のファイルはサーバー上に残るため、Office Web Apps 関連のすべての更新プログラムをファーム内のサーバーに引き続き適用する必要があります。

このセクション内のすべての手順の実行順序は、次のとおりです。

  1. Office Web Apps 機能を非アクティブ化する

  2. OpenInClient 機能を有効にする

  3. Office Web Apps サービス アプリケーションを削除する

  4. Office Web Apps サービスを停止する

Office Web Apps 機能を非アクティブ化する

[サイト設定] を使用して 1 つのサイト コレクションで Office Web Apps 機能を非アクティブ化するには

  1. この手順の実行に使用するアカウントがサイト コレクションの管理者であることを確認します。

  2. サポートされているブラウザーで SharePoint サイトを開き、[サイトの操作]、[サイトの設定] の順にクリックします。

  3. [サイトの設定] ページの [サイト コレクションの管理] で、[サイト コレクションの機能] をクリックします。

  4. [機能] ページの [Office Web Apps] で [非アクティブ化] をクリックします。

Windows PowerShell を使用して 1 つのサイト コレクションで Office Web Apps 機能を非アクティブ化するには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、この手順の実行に使用するアカウントが、Windows PowerShell を実行するコンピューターの Administrators グループのメンバーであり、Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. 以下のコードをコピーし、メモ帳などのテキスト エディターに貼り付けます。

    $webAppsFeatureId = $(Get-SPFeature -limit all | where {$_.displayname -eq "OfficeWebApps"}).ID
    $singleSiteCollection = Get-SPSite -Identity <http://site_name>
    Disable-SPFeature $webAppsFeatureId -Url $singleSiteCollection.URL
    
  3. 以下のプレースホルダーを値に置き換えます。

    <http://site_name> は、サイト コレクションの URL です。

  4. ファイルに Deactivate-WebApps.ps1 という名前を付けて保存します。

    注意

    別のファイル名を使用することもできますが、ファイルは拡張子が .ps1 の ANSI 形式のテキスト ファイルとして保存する必要があります。

  5. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品] の順にクリックします。

  6. [SharePoint 2010 管理シェル] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  7. ファイルの保存先のディレクトリに移動します。

  8. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    ./Deactivate-WebApps.ps1
    

Windows PowerShell を使用してすべてのサイト コレクションで Office Web Apps 機能を非アクティブ化するには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、この手順の実行に使用するアカウントが、Windows PowerShell を実行するコンピューターの Administrators グループのメンバーであり、Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. 以下のコードをコピーし、メモ帳などのテキスト エディターに貼り付けます。

    $webAppsFeatureId = $(Get-SPFeature -limit all | where {$_.displayname -eq "OfficeWebApps"}).ID
    Get-SPSite -limit ALL | foreach {Disable-SPFeature $webAppsFeatureId -url $_.URL}
    
  3. ファイルに Deactivate-WebAppsAll.ps1 という名前を付けて保存します。

    注意

    別のファイル名を使用することもできますが、ファイルは拡張子が .ps1 の ANSI 形式のテキスト ファイルとして保存する必要があります。

  4. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品] の順にクリックします。

  5. [SharePoint 2010 管理シェル] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  6. ファイルの保存先のディレクトリに移動します。

  7. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    ./Deactivate-WebAppsAll.ps1
    

OpenInClient 機能を有効にする

[サイト設定] を使用して 1 つのサイト コレクションで OpenInClient 機能を有効にするには

  1. この手順の実行に使用するアカウントがサイト コレクションの管理者であることを確認します。

  2. サポートされているブラウザーで SharePoint サイトを開き、[サイトの操作]、[サイトの設定] の順にクリックします。

  3. [サイトの設定] ページの [サイト コレクションの管理] で、[サイト コレクションの機能] をクリックします。

  4. [機能] ページの [既定でクライアント アプリケーションでドキュメントを開く] で [アクティブ化] をクリックします。

Windows PowerShell を使用して 1 つのサイト コレクションで OpenInClient 機能を有効にするには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、この手順の実行に使用するアカウントが、Windows PowerShell を実行するコンピューターの Administrators グループのメンバーであり、Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. 以下のコードをコピーし、メモ帳などのテキスト エディターに貼り付けます。

    $defaultOpenBehaviorFeatureId = $(Get-SPFeature -limit all | where {$_.displayname -eq "OpenInClient"}).ID
    Enable-SPFeature $defaultOpenBehaviorFeatureId -Url http://<site_name>
    
  3. 以下のプレースホルダーを値に置き換えます。

    <http://site_name> は、サイト コレクションの URL です。

  4. ファイルに Activate-OpenInClient.ps1 という名前を付けて保存します。

    注意

    別のファイル名を使用することもできますが、ファイルは拡張子が .ps1 の ANSI 形式のテキスト ファイルとして保存する必要があります。

  5. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品] の順にクリックします。

  6. [SharePoint 2010 管理シェル] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  7. ファイルの保存先のディレクトリに移動します。

  8. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    ./Activate-OpenInClient.ps1
    

Windows PowerShell を使用してすべてのサイト コレクションで OpenInClient 機能を有効にするには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、この手順の実行に使用するアカウントが、Windows PowerShell を実行するコンピューターの Administrators グループのメンバーであり、すべてのサイト コレクションの管理者、または Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. 以下のコードをコピーし、メモ帳などのテキスト エディターに貼り付けます。

    $defaultOpenBehaviorFeatureId = $(Get-SPFeature -limit all | where {$_.displayname -eq "OpenInClient"}).ID
    Get-SPSite -limit ALL |foreach{ Enable-SPFeature $defaultOpenBehaviorFeatureId -url $_.URL }
    
  3. ファイルに Activate-OpenInClientAll.ps1 という名前を付けて保存します。

    注意

    別のファイル名を使用することもできますが、ファイルは拡張子が .ps1 の ANSI 形式のテキスト ファイルとして保存する必要があります。

  4. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品] の順にクリックします。

  5. [SharePoint 2010 管理シェル] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  6. ファイルの保存先のディレクトリに移動します。

  7. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    ./Activate-OpenInClientAll.ps1
    

Office Web Apps サービス アプリケーションを削除する

サーバーの全体管理を使用して Office Web Apps サービス アプリケーションを削除するには

  1. この手順の実行に使用するアカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. サーバーの全体管理 Web サイトの [アプリケーション構成の管理] で、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. [サービス アプリケーションの管理] ページの [種類] 列で、[PowerPoint Service アプリケーション] をクリックし、リボンの [削除] をクリックします。

  4. [サービス アプリケーションの削除] ダイアログ ボックスで、[サービス アプリケーションに関連するデータを削除する] チェック ボックスをオフにしたまま、[OK] を 2 回クリックします。

  5. この手順を繰り返して [Word Viewing Service アプリケーション] を削除します。

    注意

    既定では、SharePoint Server 2010 Enterprise が実行されていて、サーバーの全体管理 Web サイトをホストしているサーバー上で、Excel Calculation Services のサービス アプリケーションは、Office Web Apps がサーバーにインストールされていない場合でも、作成およびアクティブ化されます。Office Web Apps を無効にした後でエンド ユーザーがブラウザーに Excel ドキュメントを開けるようにする必要があるので、Office Web Apps をインストールしたときに作成したサービス アプリケーションではない限り、Excel Calculation Services のサービス アプリケーションを削除しないことをお勧めします。

Windows PowerShell を使用して Office Web Apps のサービス アプリケーションを削除するには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、この手順の実行に使用するアカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることも確認します。

  2. [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックし、[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。

  3. [SharePoint 2010 管理シェル] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  4. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    • 削除するサービス アプリケーションを検索するには、次のコマンドを入力します。

      $spapp = Get-SPServiceApplication -Name "<Service application display name>"
      

      <Service application display name> は、削除するサービス アプリケーション表示名です。

      サービス アプリケーションの情報は、$spapp 変数に格納されます。

      重要

      入力する表示名は、二重引用符で囲み、大文字と小文字の区別も含め、サービス アプリケーションの表示名に厳密に一致している必要があります。そのため、同じような表示名を持つ複数のサービス アプリケーションを作成しないようにしてください。そうした状況になっている場合は、Get-SPServiceApplication コマンドレットを使用して、すべてのサービス アプリケーションの一覧を表示します。さらに、-Identity パラメーターでサービス アプリケーションの GUID (Id) を併用することで、削除するサービス アプリケーションを指定できます。詳細については、「Get-SPServiceApplication」を参照してください。

    • 選択したサービス アプリケーションを削除するには、次のコマンドを実行します。

      Remove-SPServiceApplication $spapp
      

    注意

    既定では、SharePoint Server 2010 Enterprise が実行されていて、サーバーの全体管理 Web サイトをホストしているサーバー上で、Excel Calculation Services のサービス アプリケーションは、Office Web Apps がサーバーにインストールされていない場合でも、作成およびアクティブ化されます。Office Web Apps を無効にした後でユーザーが Excel ドキュメントをブラウザーで開いて編集できるようにする必要があるので、Excel Calculation Services のサービス アプリケーションは削除しないことをお勧めします。

Office Web Apps サービスを停止する

サーバーの全体管理を使用してサービスを停止するには

  1. この手順の実行に使用するアカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. サーバーの全体管理 Web サイトで、[システム設定] をクリックします。

  3. [システム設定] ページで、[サーバー] セクションの [サーバーのサービスの管理] をクリックします。

  4. サービスを停止するサーバーを選択するには、[サーバー] メニューの [サーバーの変更] をクリックし、目的のサーバー名をクリックします。

  5. [PowerPoint Service] の [アクション] 列で、[停止] をクリックし、確認のダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。

  6. [Word Viewing Service] の [アクション] 列で、[停止] をクリックし、確認のダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。

    注意

    既定では、SharePoint Server 2010 Enterprise が実行されていて、サーバーの全体管理 Web サイトをホストしているサーバー上で、Excel Calculation Services サービスは、Office Web Apps がサーバーにインストールされていない場合でも開始されます。Office Web Apps を無効にした後でユーザーが Excel ドキュメントをブラウザーで開けるようにする必要があるので、Excel Calculation Services サービスは停止しないことをお勧めします。

  7. この手順をファーム内のサーバーごとに繰り返します。

Windows PowerShell を使用してサービスを停止するには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、この手順の実行に使用するアカウントが、Windows PowerShell を実行するコンピューターの Administrators グループのメンバーであり、Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。

  2. [スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品] の順にクリックします。

  3. [SharePoint 2010 管理シェル] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  4. Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Stop-SPServiceInstance -Identity <ServiceGUID>
    

    <ServiceGUID> はサービスの GUID です。ファーム内で実行されているすべてのサービスとその GUID の一覧を取得するには、次のコマンドを入力します。

    Get-SPServiceInstance | where {$_.Status -eq "Online"}
    

    詳細については、「Stop-SPServiceInstance」を参照してください。

スタンドアロンの SharePoint 2010 製品サーバーから Office Web Apps をアンインストールする

スタンドアロンの SharePoint 2010 Productsサーバーから Office Web Apps のアンインストールのみを行うには、次の手順を実行します。

スタンドアロンの SharePoint 2010 Productsサーバーから Office Web Apps をアンインストールするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックして、[プログラムのアンインストール] をクリックします。

  2. プログラムの一覧で [Microsoft Office Web Apps] を選択し、[アンインストール] をクリックします。

  3. Office Web Apps を削除することを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックし、警告のダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。

  4. Office Web Apps をアンインストールし終えたら、SharePoint 製品構成ウィザード を実行する必要があります。ウィザードを開始するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品]、[SharePoint 2010 製品構成ウィザード] の順にクリックします。

  5. [SharePoint 製品へようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  6. 構成中に一部のサービスの開始またはリセットが必要になる可能性があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックして構成を開始します。

  7. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

SharePoint サーバー ファームから Office Web Apps をアンインストールする

SharePoint 2010 Productsサーバー ファームから Office Web Apps のアンインストールのみを行うには、次の手順を実行します。次の手順は、ファーム内のすべてのサーバーで実行する必要があります。

重要

ファームから Office Web Apps をアンインストールする前に、次の重要な情報を必ず収集してください。次の情報は、Office Web Apps をアンインストールし終えた後、ファームに SharePoint 2010 Productsサーバーを再び追加する場合に必要になります。

  • サーバーの全体管理 Web アプリケーションのポート番号

    ポート番号を確認するには、サーバーの全体管理 Web サイトで [Web アプリケーションの管理] をクリックします。現在選択されている [SharePoint Central Administration v4] Web アプリケーションのポート番号を記録しておきます。

  • サーバー ファームの構成データベースの名前

    構成データベースの名前を確認するには、サーバーの全体管理 Web サイトで、[システム設定] をクリックし、[このファームのサーバーの管理] をクリックします。[ファーム情報] セクションの構成データベース名を記録しておきます。

  • サーバーの全体管理 Web アプリケーションをホストしているファーム内のサーバー

    サーバーの全体管理 Web アプリケーションをホストしているサーバーを確認するには、サーバーの全体管理 Web サイトで、[システム設定] をクリックし、[このファームのサーバーの管理] をクリックします。[実行中のサービス] 列の、[サーバーの全体管理] サービスが実行されているサーバーを記録しておきます。

  • サーバー ファームのパスフレーズ

    ファームのパスフレーズは、表示可能な形式で保存されていません。そのため、構成データベースからは取得できません。パスフレーズを忘れてしまった場合は、Set-SPPassPhrase コマンドレットを使用してパスフレーズをリセットできます。

  • ファームが使用する既定のインターネット インフォメーション サービス (IIS) 認証の種類 (Windows チャレンジ/レスポンス (NTLM) またはネゴシエート (Kerberos))

    ファームが使用する既定の種類の認証を指定するには、サーバーの全体管理 Web サイトで、[セキュリティ] をクリックし、[認証プロバイダーの指定] をクリックします。[認証プロバイダー] ページで、[Web アプリケーション] ボタンをクリックし、[Web アプリケーションの変更]、[SharePoint Central Administration v4]、[既定] の順にクリックします。[認証の編集] ページの [IIS 認証の設定] 領域にある認証の種類を記録しておきます。

SharePoint 2010 Productsサーバー ファームから Office Web Apps をアンインストールするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックして、[プログラムのアンインストール] をクリックします。

  2. プログラムの一覧で [Microsoft Office Web Apps] を選択し、[アンインストール] をクリックします。

  3. Office Web Apps を削除することを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックし、警告のダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。

  4. 次の手順に進む前に、ファーム内のサーバーごとにこの手順を繰り返す必要があります。

SharePoint 製品構成ウィザード を実行するには

  1. ファーム内のすべてのサーバーで Office Web Apps をアンインストールし終えたら、サーバーごとに SharePoint 製品構成ウィザード を実行する必要があります。ウィザードを開始するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品]、[SharePoint 2010 製品構成ウィザード] の順にクリックします。

    重要

    まず、サーバーの全体管理 Web アプリケーションの既定のホストにするサーバーで SharePoint 製品構成ウィザード を実行します。後続のサーバーで、以下のいずれかが発生します。

    • 既定では、そのサーバーが以前にサーバーの全体管理 Web アプリケーションをホストしていた場合に、そのサーバーをファームに再び加えると、そのサーバーがサーバーの全体管理 Web アプリケーションをホストします。

    • そのサーバーがこれまでにサーバーの全体管理 Web サイトをホストしたことがない場合は、そのサーバーをファームに再び加えるときに、サーバーの全体管理 Web サイトをホストするかどうかを選択できます。

  2. [SharePoint 製品へようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  3. 構成中に一部のサービスの開始またはリセットが必要になる可能性があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックして構成を開始します。

  4. [サーバー ファームへの接続] ページで、[既存のサーバー ファームへの接続] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  5. [構成データベースの設定] ページで、次の操作を行います。

    1. [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server が実行されているコンピューターの名前を入力し、[データベース名の取得] をクリックします。

    2. [データベース名] ボックスで、一覧から適切なデータベースを選択するか、サーバー ファームの構成データベースの名前を入力して、[次へ] をクリックします。

      重要

      SQL Server が実行されている指定サーバーが複数の構成データベースをホストしている場合に、ファームに対し誤ったデータベースを選択すると、[次へ] をクリックした後で [サーバー ファーム製品と更新プログラム ステータス] ページが表示され、サーバー ファーム製品がないことが示されることがあります。[戻る] をクリックして、正しいデータベースを選択します。

  6. [ファーム セキュリティの設定] ページで、サーバー ファームのパスフレーズを入力し、[次へ] をクリックします。

  7. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ページで、次の操作を行います。

    1. [ポート番号を指定する] チェック ボックスをオンにし、ファームのポート番号を入力します。

      重要

      サーバー ファームを最初に作成したときに使用した同じポート番号を使用する必要があります。別のポートを使用すると、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの URL が変更されて、すべてのサーバー上で [スタート] メニューのリンクが解除され、以前に作成した SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトへのデスクトップ アイコンやその他のショートカットはすべて機能しなくなります。

    2. [NTLM] または [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックし、[次へ] をクリックします。

      重要

      サーバー ファームを作成したときに使用した同じ認証プロバイダーを使用することをお勧めします。認証プロバイダーを [NTLM] から [ネゴシエート (Kerberos)] に変更した場合は、追加の構成手順を実行することが必要になります。詳細については、「Kerberos 認証を計画する (SharePoint Server 2010)」または「Kerberos 認証を構成する (SharePoint Foundation 2010)」を参照してください。

  8. [SharePoint 製品構成ウィザード の終了] ページで、構成の設定を見直して、次のいずれかを実行します。

    • ウィザードを実行して、最初のサーバーをファームに再び追加するには、[次へ] をクリックして構成を開始します。

      重要

      まず、サーバーの全体管理 Web アプリケーションをホストするサーバーで SharePoint 製品構成ウィザード を実行します。後続のサーバーでは、そのサーバーがサーバーの全体管理 Web アプリケーションをホストする必要があるかどうかを決定できます。

    • その他のサーバーをファームに再び追加し、そのサーバーを使用してサーバーの全体管理 Web アプリケーションをホストするには、[詳細設定] をクリックし、[このコンピューターで Web サイトをホストする] をクリックします。

      注意

      既存のファームにその他のサーバーを再び追加する場合、既定の設定は [このコンピューターで Web サイトをホストしない] です。

  9. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

    注意

    ファーム構成ウィザードを再び実行する必要はありません。