Runbook 内のフォルダーの監視
対象: System Center 2012 SP1 - Orchestrator、System Center 2012 - Orchestrator、System Center 2012 R2 Orchestrator
この例では、新しいテキスト ファイルを検出するためにフォルダーを監視する簡単なモニター Runbook の作成方法を示します。 ファイルが検出されると、Runbook はイベント ログのメッセージを送信してから、別の Runbook を開始します。
モニター Runbook の作成とテスト
フォルダーを監視するサンプルの Runbook を作成、構成、テストする手順を、次に説明します。
ワークフローを作成するには
Runbook Designer の [接続] ウィンドウで [Runbook] フォルダーを右クリックして [新規作成] を選択してから [Runbook] をクリックします。
[新しい Runbook] タブを右クリックして、[名前の変更] を選択します。
[チェックアウトの確認] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。
「
モニター Runbook
」など、Runbook の名前を入力して、Enter キーを押します。[活動] ウィンドウで [ファイルの管理] をクリックして、カテゴリを展開してから、[フォルダーの監視] 活動を [Runbook Designer] デザイン ワークスペースにドラッグします。
[活動] ウィンドウで [通知] をクリックして、カテゴリを展開してから、[イベント ログ メッセージの送信] 活動を [Runbook Designer] デザイン ワークスペースにある [フォルダーの監視] 活動にドラッグします。
[Runbook Designer] デザイン ワークスペースで、カーソルを [フォルダーの監視] 活動の右側に置いて、スマート リンクの矢印を表示させます。
スマート リンクの矢印をクリックして、[イベント ログ メッセージの送信] 活動にドラッグします。
[活動] ウィンドウで [Runbook の制御] をクリックして、カテゴリを展開してから、[Runbook の呼び出し] 活動を [Runbook Designer] デザイン ワークスペースにある [イベント ログ メッセージの送信] 活動にドラッグします。
[Runbook Designer] デザイン ワークスペースで、カーソルを [イベント ログ メッセージの送信] 活動の右側に置いて、スマート リンクの矢印を表示させます。
スマート リンクの矢印をクリックして、[Runbook の呼び出し] 活動にドラッグします。
ワークフローを構成するには
[Runbook Designer] デザイン ワークスペースで、[フォルダーの監視] 活動をダブルクリックします。
[フォルダーの監視のプロパティ] ダイアログ ボックスで、[全般] タブをクリックします。
[名前] ボックスで、活動の名前を、「
C:\Monitor フォルダーの監視
」のように、わかりやすく変更します。[詳細] タブをクリックします。
[詳細] タブの [パス] ボックスに、監視するフォルダーのパスを、「
C:\Monitor
」のように入力します。[ファイルのフィルター] 一覧を確認して、[追加] をクリックします。
[フィルターの設定] ダイアログ ボックスで、次を設定します。
[名前] 一覧で、[ファイル名] を選択します。
[関係] 一覧で、[次のパターンと一致する] を選択します。
[値] ボックスに「
*.txt
」と入力します。この設定で、拡張子が txt のファイルを探して監視するようになります。 このフィールドは、正規表現の構文を入力できます。
[OK] をクリックします��
[トリガー] タブを選択します。
[ファイル数が次の条件を満たした場合] オプションを選択して、一覧の値を [次の値より大きい] に設定してから、編集ボックスに「
0
」 (ゼロ) を入力します。[完了] をクリックします。
[Runbook Designer] デザイン ワークスペースで、[イベント ログ メッセージの送信] 活動をダブルクリックします。
[イベント ログ メッセージの送信のプロパティ] ダイアログ ボックスの、[詳細] タブの [プロパティ] セクションで、次を設定します。
-
[コンピューター] ボックスで、イベント メッセージを受信するコンピューターの名前を入力します。
これは、通常は、Runbook Designer を実行するコンピューターです。
[メッセージ] ボックスで、イベント ログに表示するメッセージを、「
ファイルが検出されました
」などと入力します。[重要度] レベルは [情報] にします。
[完了] をクリックします。
[!メモ]
この例では、Runbook の呼び出し活動は構成されていません。 この活動の構成の詳細については、「System Center 2012 - Orchestratorの Runbook アクティビティの参照」の "呼び出す Runbook" 活動を参照してください。
Runbook の設定を変更するには
[Runbook Designer] のデザイン ワークスペースで、[モニター Runbook] のタブを右クリックして [プロパティ] を選択します。
[モニター Runbook のプロパティ] ダイアログで、[ログの記録] タブをクリックして、[活動固有の公開データを保存する] と [共通の公開データを保存する] の両方を選択します。
[完了] をクリックします。
[モニター Runbook] を右クリックして、[チェックイン] を選択します。
Runbook をテストするには
Runbook Tester では、ランタイムがシミュレートされるデバッグ環境で、Runbook をテストできます。 Runbook 全体の実行、1 度に 1 つの活動をステップスルー、または、選択した任意の活動でシミュレーションを停止するブレークポイントの追加をすることができます。
Runbook Tester で Runbook をテストするには、次の手順に従います。
コンピューターを準備するには
[スタート] を右クリックして [エクスプローラーを開く] を選択します。
コンピューターに
C:\Monitor
フォルダーを作成します。コンピューターに
C:\Source
フォルダーを作成します。C:\Source フォルダーに、拡張子が txt であるファイル (
text.txt
など) を作成します。
Runbook をテストするには
[Runbook Designer] デザイン ワークスペースで、[モニター Runbook] タブをダブルクリックします。
[Runbook Designer] デザイン ワークスペースの上にあるツール バーで、[Runbook Tester] をクリックします。
[チェックアウトの確認] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。
Runbook Tester のツール バーで、[ステップ オーバー] をクリックして、Runbook のステップ スルーを開始します。
ヒント [ログ] ウィンドウのサイズを大きくするには、 メニューの [表示] を選択し、[リソース ブラウザー] オプションをオフにして、[リソース ブラウザー] ウィンドウを削除します。
エクスプローラーで C:\Source フォルダー内を表示します。
test.txt を C:\Monitor にコピーします。
エクスプローラーを閉じます。
Runbook Tester ツール バーで [次へ] をクリックします。
しばらくしてから、[ログ] ウィンドウのエントリが更新され、フォルダーの監視活動のイベントが表示されていることを確認します。
[ログ] ウィンドウで [詳細の表示] リンクをクリックして、Runbook のデータ バスの内容を確認します。
プロパティの一覧を、下にスクロールします。 活動ステータスが "success" になり、フォルダーの監視活動がフォルダーの変更を検出したことを示していることを確認します。
Runbook Tester ツール バーで [次へ] をクリックします。
[ログ] ウィンドウが変更され、イベント ログ メッセージの送信活動のイベントが表示されていることを確認します。
[詳細の表示] リンクをクリックして、活動ステータスが success になり、イベント ログ メッセージの送信活動がフォルダーの変更を検出したことを示していることを確認します。
[Runbook Tester] を閉じます。
[Runbook Designer] ツール バーで、[チェックイン] をクリックします。