監査証跡

 

適用対象: System Center 2012 SP1 - Orchestrator,System Center 2012 - Orchestrator,System Center 2012 R2 Orchestrator

監査証跡は、外部のツールおよびシステムと Runbook の相互作用についての情報を含むテキスト ログ ファイルのコレクションです。 監査証跡を使用すると、構成とプロセスのコンプライアンス対応の変更についてのレポートを作成し、監査目的で Microsoft 以外のシステムに行われた変更を特定し、サービスの中断を引き起こす変更を修正することができます。

呼び出す Runbook の数とそれらの Runbook に含まれる活動の数によっては、監査証跡が Management サーバーと Runbook サーバーを実行するコンピューターのディスク容量を大量に使用することがあります。 監査を有効にする場合は、監査証跡が生成するファイルを別のコンピューターに定期的に移動するアーカイブ手順を実装してください。

監査証跡のアクティブ化と非アクティブ化

既定では、Orchestrator をインストールした時点では、監査証跡はアクティブになっていません。 次の手順を使用して、アクティブにすることができます。

監査証跡をアクティブまたは非アクティブにするには

  1. 管理者資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。

  2. <システム ドライブ>:\Program Files (x86)\Microsoft System Center 2012\Orchestrator\Management Server に移動します。

  3. 監査証跡をアクティブにするには、「atlc /enable」と入力します。監査証跡を非アクティブにするには、「atlc /disable」と入力します。

監査証跡ファイル

監査証跡ファイルは、コンマ区切り値ファイル (.csv) 形式で保存されます。 次の表は詳細を示したものです。

ログの種類

ファイル名

コンテンツ

コンピューター

場所

Runbook の発行元

<コンピューター名>_ RunbookPublisher_<タイムスタンプ>.csv

  • Runbook が起動された日付と時刻

  • Runbook を起動したユーザー名とドメイン

  • Runbook が実行されたコンピューターの名前

管理サーバー

<システム ドライブ>:\ProgramData\Microsoft System Center 2012\Orchestrator\Audit\ManagementService

Runbook Server

<システム ドライブ>:\ProgramData\Microsoft System Center 2012\Orchestrator\Audit\RunbookService

活動のランタイム情報

<コンピューター名>_ ObjectRuntimeInfo_<タイムスタンプ>.csv

  • 活動が実行された日付と時刻

  • 活動を実行した Runbook サーバーの名前

  • 活動を実行したジョブ プロセスの ID

  • 入力データとして活動が受け取ったオブジェクト XML コード

Runbook Server

<システム ドライブ>:\ProgramData\Microsoft System Center 2012\Orchestrator\Audit\PolicyModule

ファイル サイズが 200 メガバイト (MB) に達すると、新しいファイルが作成されます。 各ファイル名を一意にするために、ファイル名にはタイム スタンプが含まれます。 監査証跡ファイルのパスワードとその他の暗号化テキスト フィールドには、5 つのアスタリスク (*****) が表示されます。

[!メモ]

監査ファイルを保持する ProgramData フォルダーはシステム フォルダーであり、隠されていることがあります。