Office Online Server で外部データ接続を使用して Excel Online データ更新を構成する
** 概要:** は Secure Store と外部の Office データ接続 (ODC) ファイルを使用して、Excel Online データの更新を構成します。
Excel Online には、ブック内で外部データ ソースを更新するために Secure Store Service を使用する 2 つの方法が用意されています。
ブックで Secure Store ターゲット アプリケーションを指定できます (これは埋め込み接続と呼ばれます)。 (これは埋め込み接続と呼ばれます)。詳細については、「Office Online Serverで埋め込みデータ接続を使用して Excel Online データ更新を構成する」を参照してください。
Secure Store ターゲット アプリケーションを指定する Office データ接続 (ODC) ファイルを使用できます。 ここでは、その方法について説明します。
データ接続に ODC ファイルを使用して、Excel ブックをデータ接続情報と分離します。 これにより、複数のブックで 1 つの ODC ファイルを共有でき、さらにデータ接続を一元管理できます。
ODC ファイルで Excel Online を使用する前に、Office Online Serverをインストールし、SharePoint Server で動作するように構成しておく必要があります。 ODC ファイルを使用するには、Office Online Server と SharePoint Server のサーバー間認証設定も行う必要があります。
Excel Online で ODC ファイルを使用するには、次の手順を実行します。
データ アクセス アカウントを構成する
Excel ブックの接続先データ ソースへのアクセスを許可できるアカウントが必要です。 このアカウントには、データ ソースの要求に従って Active Directory アカウント、SQL Server ログオン、またはその他の一連の資格情報を使用できます。 アカウントは Secure Store に保存されます。
アカウントを作成したら、そのアカウントに必要なデータへの読み取りアクセス権を付与します。 (この記事では、Active Directory アカウントを使用してSQL Server データベースにアクセスする例を使用します。SQL Server以外のデータ ソースを使用している場合は、データ アクセス アカウントのデータ読み取りアクセス許可を持つログオンを作成するデータ ソースの手順を参照してください)。
次の手順に従って SQL Server ログオンを作成し、データベースへの読み取りアクセスを許可します。
データ アクセス アカウントの SQL Server ログオンを作成するには
SQL Server Management Studio で、データベース エンジンに接続します。
オブジェクト エクスプローラーで、[ セキュリティ] を展開します。
[ ログイン] を右クリックし、[ 新しいログイン] をクリックします。
[ ログイン名] ボックスに、データ アクセス用に作成した Active Directory アカウントの名前を入力します。
[ ページの選択] セクションで [ ユーザー マッピング] をクリックします。
アクセスできるようにするデータベースの [ マップ] チェック ボックスをオンにして、[ <database> のデータベース ロール メンバーシップ] セクションで [ db_datareader] チェック ボックスをオンにします。
[ OK] をクリックします。
これでデータ アクセス アカウントが作成されました。作成したアカウントは、データ ソースにアクセスできます。次の手順では、Secure Store ターゲット アプリケーションを作成します。
Secure Store ターゲット アプリケーションを作成する
データ アクセス用に作成した資格情報を含む Secure Store にターゲット アプリケーションを作成する必要があります。 このターゲット アプリケーションは ODC ファイルで指定でき、ブック内のデータの更新時に Excel Online によって使用されます。
ターゲット アプリケーションを作成するときは、Secure Store に格納されている資格情報を使用する権限を持つユーザーを指定する必要があります。 ユーザーを個別に一覧表示することも、Active Directory グループを使用することもできます。 管理を容易にするために、Active Directory グループを使用することをお勧めします。
注:
ターゲット アプリケーションで指定するユーザーは、保存されている資格情報に直接アクセスすることはできません。 代わりに、Excel Online がユーザーに代わって資格情報を使用し、このターゲット アプリケーションを指定するデータ接続ブックのデータを更新します。
以下の手順を使用して、Secure Store ターゲット アプリケーションを作成します。
ターゲット アプリケーションを作成するには
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページの [ アプリケーション構成の管理] セクションで、[ サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
Secure Store Service サービス アプリケーションをクリックします。
リボンの [ 新規] をクリックします。
[ターゲット アプリケーション ID] ボックスに、このターゲット アプリケーションの一意の ID (ExcelOnlineDataAccess など) を入力します。
[ 表示名] ボックスに、フレンドリ名または簡単な説明を入力します。
[ 連絡先の電子メール] ボックスに、このターゲット アプリケーションの連絡先の電子メール アドレスを入力します。
[ ターゲット アプリケーションの種類] ドロップダウン リストで、[ グループ] を選択します。
[ 次へ] をクリックします。
Windows 資格情報を使用している場合は、[資格情報フィールド] ページの既定の資格情報フィールドを使用します。 Windows 資格情報以外の資格情報を使用している場合は、使用している資格情報に合わせて [ フィールドの種類] ドロップダウン リストを変更します。 [ 次へ] をクリックします。
[メンバーシップの設定を指定します] ページで、以下の操作を実行します。
[ ターゲット アプリケーションの管理者] ボックスに、このターゲット アプリケーションを管理するユーザーのアカウントを入力します。
注:
複数のユーザーまたは Active Directory グループを指定できます。
[ メンバー] ボックスに、データを更新できるようにするユーザーを入力します。
注:
複数のユーザーまたは Active Directory グループを指定できます。
- [OK] をクリックします。
以下の手順を使用して、ターゲット アプリケーションに資格情報を設定します。
ターゲット アプリケーションの資格情報を設定するには
[Secure Store Service アプリケーション] ページの [ ターゲット アプリケーション ID] 列で、作成したターゲット アプリケーションをポイントし、表示される矢印をクリックして、[ 資格情報の設定] をクリックします。
データベース アクセス アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
[OK] をクリックします。
ターゲット アプリケーションの資格情報の設定が終わると、ターゲット アプリケーションを使用できるようになります。 次の手順では、Excel Online データの更新にこのターゲット アプリケーションを指定するための ODC ファイルを作成します。
ODC ファイルを作成して発行する
Secure Store ターゲット アプリケーションが構成されたので、次は、ODC ファイルを作成し、SharePoint Server 2016 ライブラリに発行します。 以下の手順に従って、作成したターゲット アプリケーションを指定するための ODC ファイルを作成します。
ODC ファイルを作成して発行するには
Excel の [ データ] タブで、[ 外部データの取り込み] セクションの [ その他のデータ ソース] をクリックし、データ ソースを選択します。
ウィザードを完了して、データ ソースへのデータ接続を作成します。
[ データ] タブで [ 接続] をクリックします。
[ ブックの接続] ダイアログ ボックスで、作成した接続を選択し、[ プロパティ] をクリックします。
[ 接続のプロパティ] ダイアログ ボックスの [ 定義] タブで、[ 認証の設定] をクリックします。
[ Excel Services の認証の設定] ダイアログ ボックスで [ 保存したアカウントを使用する] オプションを選択し、[ アプリケーション ID] ボックスに、作成した Secure Store ターゲット アプリケーションのアプリケーション ID を入力します。
注:
[Excel 2010] で、[ SSS] オプションを選択します。
[OK] をクリックします。
[ 接続のプロパティ] ダイアログ ボックスで、[ 接続ファイルのエクスポート] をクリックします。
ODC ファイルを、ファーム上のデータ接続ライブラリまたはドキュメント ライブラリに保存します。
発行された ODC ファイルをデータ接続に使用するように Excel ブックを構成する
作成した ODC ファイルをブックが使用するには、データソースの役割を果たす ODC ファイルに接続する必要があります。 接続が完了すると、SharePoint Server 2016 ドキュメント ライブラリにブックを発行でき、ODC ファイルとの接続は維持されます。 Excel Online は、ブックのデータを更新するときに、ODC ファイルで指定した接続情報を使用します。
Excel の ODC ファイルに接続するには、以下の手順を使用します。
Excel で ODC ファイルをデータ ソースとして使用するには
Excel の [ データ] タブの [ 外部データの取り込み] セクションで、[ 既存の接続] をクリックします。
[ 既存の接続] ダイアログ ボックスで、[ 参照] をクリックします。
[データ ソースの選択] ダイアログ ボックスの [URL] ボックスに、ODC ファイルを保存したライブラリの URL を入力し、Enter を押します。
注:
指定した場所のコンテンツでリストを更新する場合は、少し時間がかかる場合があります。
[ データ接続] のリストで、保存した ODC ファイルを選択し、[ 開く] をクリックします。
[ データのインポート] ダイアログ ボックスで、[ ピボットテーブル レポート] または [ ピボットグラフ/ピボットテーブル レポート] オプションを選択して、[ OK] をクリックします。
[ データ] タブで [ 接続] をクリックします。
[ ブックの接続] ダイアログ ボックスで、開いた接続を選択し、[ プロパティ] をクリックします。
[ 接続のプロパティ] ダイアログ ボックスの [ 定義] タブで、[ 常に接続ファイルを使用する] チェック ボックスをオンにし、[ OK] をクリックします。
注:
これにより、埋め込み接続情報ではなく、接続したことのある接続ファイルが使用されるようになります。
[ 閉じる] をクリックします。
データ接続ウィザードが完了したら、レポートを作成し、それをドキュメント ライブラリに発行できます。 Excel Online を使用してブックが作成されている場合は、Excel Online は ODC ファイルで指定された接続情報を使用して、データを更新します。