ボリューム ライセンス認証管理ツール (VAMT) の概要

ネットワーク管理者などの IT 担当者は、ボリューム ライセンス認証管理ツール (VAMT) を使って、Windows(R)、Microsoft(R) Office、選んだその他のマイクロソフト製品のボリューム ライセンス認証処理と販売ライセンス認証処理を自動化し、一元的に管理できます。VAMT では、マルチ ライセンス認証キー (MAK) または Windows キー管理サービス (KMS) を使って、ボリューム ライセンス認証を管理できます。VAMT は Microsoft 管理コンソール (MMC) 標準スナップインで、これを使うには Microsoft 管理コンソール (MMC) 3.0 が必要です。VAMT は、次のいずれかの Windows オペレーティング システムが動作しているコンピューターにインストールできます:

  • Windows(R) 7

  • Windows(R) 8

  • Windows 8.1

  • Windows Server 2008 R2

  • Windows Server(R) 2012

  • Windows Server 2012 R2

重要

VAMT は、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Microsoft Office 2010、Microsoft Office 2013 の各製品のボリューム ライセンス認証を管理するように設計されています。Windows XP または Windows Server 2003 のボリューム エディションがインストールされているコンピューターは、VAMT を使って管理できません。ただし、これらの 2 種類のオペレーティング システム上にインストールされている Office 2010 製品と Office 2013 製品は管理対象です。

VAMT の使用について詳しくは、「ボリューム ライセンス認証管理ツールのテクニカル リファレンス」でオンライン ヘルプをご覧ください。

VAMT には、EN-US (x86) パッケージのみが用意されています。

新機能

VAMT 3.1 には新しい機能はありませんが、複数の重要な修正プログラムと更新プログラムが含まれています。

VAMT 3.0 の新機能または更新された機能は次のとおりです。

  • ユーザー インターフェイス: ボリューム ライセンス認証とライセンス管理の処理を簡単に、1 つのコンソールで実行できるように、ユーザー インターフェイスが更新されました。

  • データ記憶域: SQL Server データベース内のデータ記憶域のスケーラビリティが向上し、処理が速くなりました。

  • ライセンス レポート: データベースに保存されている各コンピューターのライセンスの状態を簡単に調べることができる、5 つの新しいボリューム ライセンス レポートが追加されました。

    • At Risk Products Report

    • Duplicate CMID Report

    • MAK Usage Report

    • Unlicensed Products Report

    • Volume Activation by Authority Report

  • PowerShell コマンドレット (cmdlet): vamt.exe コマンド ライン インターフェイスの代わりに VAMT 用の PowerShell モジュールを使うことができるようになりました。

  • プロキシ認証に対するサポート: インターネットにアクセスするためにユーザー名とパスワードを必要とするネットワーク上で作業している場合に、VAMT でログインし、プロキシ ライセンス認証を実行できるようになりました。

  • Active Directory によるライセンス認証: VAMT で、Active Directory によるライセンス認証オブジェクトのオンライン ライセンス認証またはプロキシ ライセンス認証を実行できるようになりました。Active Directory によるライセンス認証が展開されている場合、ドメインに新しく追加されたコンピューターが条件を満たしているときには、自動的にライセンス認証が実行されます。

推奨されなくなった機能と削除された機能

次の機能は、以前のバージョンの VAMT で使われていましたが、バージョン 3.0 では推奨されなくなった機能または削除された機能です。

  • Computer Information File (CIL) 内のデータ記憶域: データの保存先として、コンピューター情報ファイル (CIL) ではなく、SQL Server データベースが使われるようになりました。現時点で CIL ファイルに保存されているデータを VAMT にインポートできます。VAMT からエクスポートしたデータは CILX ファイルに保存されます。

  • vamt.exe コマンド ライン インターフェイス: vamt.exe コマンド ライン インターフェイスは使うことができなくなり、代わりに Window PowerShell モジュールを使うことができるようになりました。

このセクションの内容

VAMT について

VAMT の概要と一般的な使用方法について説明します。

Active Directory によるライセンス認証の概要

Active Directory によるライセンス認証のシナリオについて説明します。

VAMT のインストールと構成

VAMT のインストール方法とネットワーク上のクライアント コンピューターの構成方法について説明します。

ボリューム ライセンス認証管理ツールのテクニカル リファレンス

VAMT コンポーネントに関する技術的な詳しい情報と詳しい解説があります。

VAMT の使い方に関するトピック

コンピューター、ライセンスの状態、ライセンス認証、VAMT データの管理方法を含む、VAMT の使用方法に関する情報があります。

VAMT の詳細なシナリオ

一般的な環境で VAMT を使う場合の詳しい手順について説明します。