Orchestrator のバックアップ方法

 

適用対象: System Center 2012 SP1 - Orchestrator,System Center 2012 - Orchestrator,System Center 2012 R2 Orchestrator

Orchestrator 環境の完全なバックアップには次が含まれます。

  • Orchestrator データベースのバックアップ。

  • Orchestrator Management Server のファイル バックアップ。

  • 各 Runbook サーバーと Orchestrator Web サーバーのファイル バックアップ。

System Center 2012 - Orchestrator は、System Center 2012 – Data Protection Manager (DPM) を使用した ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) によるバックアップと復元をサポートしています。 VSS は、アプリケーションの実行を止めずにボリューム バックアップを実行できるフレームワークです。

Orchestrator の VSS への登録

SCOExpressWriter コマンドライン ユーティリティは、Orchestrator データベースを Orchestrator Management Server の関連コンポーネントとして登録します。 この関連付けによって、DPM が Management サーバーのバックアップを実行する際に Orchestrator データベースのバックアップが指示されます。 この登録がないと、DPM は、各コンポーネントのバックアップを個別に実行しなければなりません。

登録されている Management サーバーで SCOExpressWriter を実行して、ローカルの Administrators グループのメンバーであるユーザー アカウントを使用してログオンする必要があります。

コマンドライン ユーティリティの使用法は次のとおりです。

SCOExpressWriter {/register | /unregister}

ローカルの Management サーバーが使用する Orchestrator データベースを登録するには、次のコマンドを実行します。

SCOExpressWriter /register

Orchestrator サーバー

Orchestrator Management Server、Runbook サーバーおよび Web サーバーは、いかなるデータも保持しません。 Runbook とその設定はすべて Orchestrator データベースに保存され、必要に応じてサーバーがアクセスします。 Management サーバーと Runbook サーバーには、Orchestrator データベースに接続するための構成詳細を含む settings.dat ファイルがあります。Orchestrator Web サーバーには、これと同じ情報を含む web.config ファイルがあります。 これらのファイルは、DPM によってサポートされている標準ファイル バックアップを使用してバックアップされます。

Orchestrator データベース

Orchestrator データベースは、DPM によってサポートされている標準 SQL Server データベースです。 サービス マスター キーがバックアップされていて、安全な別の場所に保存されていることを確認してください。 詳細については、「BACKUP SERVICE MASTER KEY (Transact-SQL)」を参照してください。