Active Directory によるライセンス認証の概要

Active Directory によるライセンス認証 (ADBA) は Windows(R) 8 の新機能です。この機能を使うと、企業は自社ドメインへの接続を利用してコンピューターのライセンス認証を実行できます。多くの企業には本社以外の場所にもコンピューターがあり、そのコンピューターでその会社に対して登録されている製品が使われています。以前は、このようなコンピューターがある場合、販売キーまたはマルチ ライセンス認証キー (MAK) を使うか、キー管理サービス (KMS) を使って製品のライセンス認証を行うために物理的にネットワークに接続する必要がありました。ADBA には、コンピューターを企業のドメインに追加できる場合に、これらの製品のライセンス認証を行う方法が用意されています。ユーザーが自分のコンピューターをドメインに追加すると、そのコンピューターにインストールされている Windows のライセンス認証を ADBA オブジェクトが自動的に実行します。ただし、そのコンピューターに Generic Volume License Key (GVLK) がインストールされている必要があります。ライセンス認証オブジェクトはドメインから配布されるため、ライセンス認証オブジェクトとして機能する物理的なコンピューターは不要です。

Active Directory によるライセンス認証のシナリオ

IT 担当者は、VAMT を使って、Active Directory によるライセンス認証オブジェクトを管理し、ライセンス認証を実行できます。ライセンス認証は、次のようなシナリオを使って実行できます。

  • オンライン ライセンス認証: ADBA フォレストのオンライン ライセンス認証を実行するには、[Online activate forest] 機能を選び、使う KMS ホスト キー (CSVLK) を選び、Active Directory によるライセンス認証オブジェクトの名前を指定します。

  • プロキシ ライセンス認証: プロキシ ライセンス認証の場合は、最初に [Proxy activate forest] 機能を選び、使う KMS ホスト キー (CSVLK) を選び、Active Directory によるライセンス認証オブジェクトの名前を指定し、インストール ID を含む CILx ファイルの保存先のファイル名を指定します。次に、インターネットに接続され、VAMT が実行されているコンピューターにそのファイルをコピーし、VAMT のランディング ページの [Acquire confirmation IDs for CILX] 機能を選び、元の CILx ファイルを指定します。VAMT によって元の CILx ファイルに確認 ID が読み込まれたら、このファイルを元の VAMT インスタンスにもう一度コピーします。そこで、[Apply confirmation ID to Active Directory domain] 機能を選び、プロキシ ライセンス認証処理を実行します。

関連項目

他のリソース

Active Directory フォレストのオンライン ライセンス認証の方法
Active Directory フォレストのプロキシ ライセンス認証の方法