System Center 2012 SP1 の Virtual Machine Manager のリリース ノート

 

適用対象: System Center 2012 SP1 - Virtual Machine Manager,System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager

これらのリリース ノートには、Virtual Machine Manager (VMM) で System Center 2012 Service Pack 1 (SP1) を正しくインストールし展開するために必要な情報が記載されています。 製品のドキュメントには載っていない情報が含まれます。

VMM の System Center 2012 SP1 をインストールして使用する前に、リリース ノートをお読みください。

既知の問題

サービスの展開に失敗し、バーチャル マシン上のゲスト エージェントが正しく機能しない

**説明 :**サービスの展開に失敗し、サービス インスタンスによって作成されるバーチャル マシン上のゲスト エージェントがアンインストールされるか、破損しています。

**対応策 :**この問題が発生した場合は次の手順でエージェントを手動でインストールします。

  1. バーチャル マシン ホストに Visual C++ 再領布可能パッケージをインストールします。 インストール ファイルは次の場所にあります。

    64 ビット コンピューター: <VMM インストール フォルダー > \agents\amd64\vcredist_x64.exe

    32 ビット コンピューター: <VMM インストール フォルダー > \agents\i386\vcredist_x86.exe

  2. バーチャル マシンにエージェントをインストールします。 インストール ファイルは次の場所にあります。

    64 ビット コンピューター: <VMM インストール フォルダー > \agents\Guest\amd64\vmmGuestAgent.msi

    32 ビット コンピューター: <VMM インストール フォルダー > \agents\Guest\amd64\vmmGuestAgent.msi

NPIV で高可用性がサポートされない

**説明 :**System Center 2012 SP1 の VMM では、VMM コンソールを使用して、仮想ファイバー チャネル アダプター (NPIV) でバーチャル マシンを作成することはできません。

**対応策 :**バーチャル マシンを Hyper-V マネージャーで作成した後、これを VMM コンソールで管理します。 バーチャル マシンのゲスト オペレーティング システムには、ファイバー チャネル記憶域を使用してフェールオーバー クラスターを構成できます。

ローカライズされたオペレーティングシステムを実行しているコンピューターで Windows PowerShell のヘルプが正しく表示されない

**説明 :**System Center 2012 SP1 の Windows PowerShell のヘルプは英語のみで利用可能です。Update-Help コマンドを実行すると、ヘルプがダウンロードされ英語版 (ENU) の指定フォルダーに保存されます。 ただし、Get-Help コマンドを実行すると、コンピューターはオペレーティング システムの言語に対応するフォルダーからヘルプを開こうとします。 したがって、オペレーティング システムの言語が英語でない場合にエラーが発生します。

**対応策 :**この問題を解決するには、Microsoft の記事 2770917:Windows 8 と Windows Server 2012 の更新プログラムのロールアップ:2012 年 11 月」に記載されている更新プログラムを、System Center 2012 SP1 用の.Windows PowerShell のヘルプを必要とするコンピューターにインストールします。

境界ネットワーク上のホストにバーチャル マシンを展開できない

**説明 :**バーチャル マシンを作成するときに、VMM を、バックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) を非暗号化モードで使用するよう構成し、VMM サーバーまたはライブラリ サーバーから境界ネットワーク上にある移動先ホストへのファイル転送を開始すると、転送できないことがあります。 これは、既定ではファイアウォール上で、VMM が暗号化されたトラフィックに使用されるポート (ポート 443) のみを開くために発生します。

**対応策 :**境界ファイアウォールで WSMan TCP ポート (既定ではポート 5985) を手動で開きます。

ライブラリ サーバーに記憶域ファイル共有を登録するとエラーが発生することがある

**説明 :**記憶域ファイル共有を、同名のライブラリ共有が含まれたライブラリ サーバー上に登録した後、そのライブラリ共有を削除したり記憶域ファイル共有の登録を解除すると、VMM の機能が予期せず停止することがあります。

**対応策 :**この問題を回避するには次の手順を実行します。

  1. VMM コンソールの外で、記憶域ファイル共有が存在する記憶域プロバイダーに移動し、共有を停止します。

  2. VMM コンソールで、記憶域プロバイダーを更新します。 その後、ファイル記憶域共有に一意の名前を指定して、もう一度登録します。

クラスター ノードでレプリケートされたバーチャル マシンをフェールオーバーして移行すると、構成が不安定になることがある

**説明 :**次のシナリオでは、バーチャル マシンのフェールオーバーと移行が正しく機能しないことがあります。

  1. クラスター ノード上のプライマリ バーチャル マシンを、クラスター ノードまたはスタンドアロン ホスト上のセカンダリ バーチャル マシンにレプリケートします。

  2. プライマリ バーチャル マシンからセカンダリ バーチャル マシンへのフェールオーバーを開始します。

  3. その後 1 日以内にプライマリ バーチャル マシンをクラスター内の別のノードに移行します。

このような状況が発生した場合、プライマリ バーチャル マシンとセカンダリ バーチャル マシンがクラスター ノード内またはスタンドアロン サーバー上に正しく表示されないことがあります。 また、どちらかのバーチャル マシンを削除するともう片方のバーチャル マシンも削除される可能性があります。

**対応策 :**バーチャル マシンが削除されないようにするには、次の手順を実行します。

  1. クラスターをいったん削除してから追加し直します。 するとセカンダリ バーチャル マシンの VMM データベースがクリーンアップされます。

  2. ホスト上のバーチャル マシンを更新してプライマリ バーチャル マシンがクラスター ノード内に正しく表示されるようにします。

テナント管理者のアクセス許可を変更すると、セルフサービス ユーザー ロールのアクセス許可に影響する

**説明 :**テナント管理者ユーザー ロールのプロパティを変更や追加すると、テナント管理者によって作成されたセルフサービス ユーザー ロールに割り当てられている共有および受信のアクセス許可が予期せず削除されます。 これらのセルフサービス ユーザー ロールに割り当てられたその他のアクセス許可は影響を受けず、正しく動作します。

**対応策 :**テナント管理者ロールのプロパティを変更した後、テナント管理者によって作成されるセルフサービス ユーザー ロールに割り当てられたアクセス許可が、正しく定義されていることを確認します。 アクセス許可が誤って削除されている場合には、追加し直します。

ネットワーク クォータのメンバー レベルのアクセス許可がテナント管理者ロールに適用されない

**説明 :**バーチャル マシン ネットワークを作成するアクセス許可のあるテナント管理者ロールを作成するときにメンバー レベルのバーチャル マシン ネットワークのクォータを設定すると、クォータが適用されず、設定された制限をユーザーが超えることがあります。

**対応策 :**ロール レベルのクォータ値を使用して、実施する制限を設定します。

新しいバーチャル マシンの作成時にウィザードを取り消して再起動すると、失敗することがある

**説明 :**バーチャル マシンに指定されるコンピューター名がテンプレートの名前付けパターンに基づいて自動生成される場合、新しいバーチャル マシンの作成時にウィザードを取り消して再起動すると、操作に失敗することがあります。

**対応策 :**コンピューター名プロパティにパターンを使用するテンプレートに基づいてバーチャル マシンを作成する場合、ウィザードを取り消して再起動することは避けてください。

BlogEngine サービスの展開が失敗する

**説明 :**BlogEngine サービスを展開しようとすると操作が失敗し、エラー 22631 が発生します。

**対応策 :**サービスの展開に使用される構成ファイル (.vhd または .vhdx) に、9.5 GB 以上の空きディスク領域があることをご確認ください。