DaRT 8.0 回復イメージの保存と展開方法の計画

適用対象: Diagnostics and Recovery Toolset 8.0

ここでは、Microsoft Diagnostics and Recovery Toolset (DaRT) 8.0 回復イメージを保存および展開する方法を説明します。各方法の長所と欠点を検討して、使用する方法を決めてください。 インフラストラクチャとサポート スタッフについても考慮する必要があります。 小規模なインフラストラクチャでは、ローカル ハード ドライブにインストールする回復イメージをいつでも使用できるように、リムーバブル メディアを使用して DaRT 8.0 を展開することをお勧めします。

組織で Active Directory ドメイン サービス (AD DS) を使用している場合は、Windows DS を使用して、ネットワーク サービスとして回復イメージを展開することができます。 回復イメージは、接続されているすべてのコンピューターで常に使用できます。 Windows DS から複数のイメージを展開して、そのすべてを 1 か所で保守することができます。

注意

組織内で、複数の方法を使用することもできます。たとえば、通常はリモート パーティションから DaRT を起動し、エンド ユーザーのコンピューターがネットワークに接続できない場合は USB フラッシュ ドライブを利用します。

次の表に、組織内で DaRT を使用する各方法の長所と欠点を示します。

DaRT の起動方法 長所 欠点

リムーバブル メディア

回復イメージを CD、DVD、または USB ドライブに書きむため、サポート スタッフが、回復ツールとともに不安定なコンピューターのもとに持参することができます。

マスター ブート レコード (MBR) が壊れているためハード ディスクにアクセスできない場合や、その場所にネットワーク接続がない場合をサポートします。

複数の回復イメージを異なるツールで作成して、複数のサポート レベルを提供することができます。

回復イメージをリムーバブル メディアに書き込む、組み込みツールが提供されています。

サポート スタッフが、エンド ユーザーのコンピューターで、実際に DaRT を起動する必要があります。

32 ビット コンピューター用と 64 ビット コンピューター用に異なる構成で複数のメディアを作成する、時間と保守が必要になります。

リモート (ネットワーク) パーティションから

回復イメージが Windows 展開サービス (Windows DS) などのネットワーク ブート サーバーにホストされ、ユーザーやサポート スタッフが、必要に応じてコンピューターにストリーム配信を行うことができます。

ネットワーク ブートサーバーのアクセス許可があるすべてのコンピューターで利用できます。

回復イメージがセントラル サーバーにホストされているため、更新プログラムを集中管理することができます。

集中管理されているヘルプ デスクのスタッフが、リモート接続を使用して修復を行うことができます。

クライアントのローカル記憶域は必要ありません。

特定のサポート レベル用に、異なるツールを使用して複数の回復イメージを作成することができます。

一般ユーザーが起動できるのは、DaRT 回復イメージのみで、完全なオペレーティング システム イメージのプロセスは起動できないように、Windows DS インフラストラクチャをセキュリティで保護する必要があります。

実行時に、エンド ユーザーのコンピューターがネットワークに接続されている必要があります。

回復イメージが、ネットワーク経由で配信される必要があります。

ローカル ハード ディスクの回復パーティションから

回復イメージは、手動で、あるいは System Center Configuration Manager などの電子的なソフトウェア配布システムを使用して、ローカル ハード ディスクにインストールされます。

回復イメージは、コンピューターに事前設定されているため、常に利用することができます。

集中管理されているヘルプ デスクのスタッフが、リモート接続を使用してサポートすることができます。

回復イメージは、集中的に管理および展開されます。

Windows BitLocker ドライブの暗号化によって保護されているコンピューターの追加の回復キーの要求は、削除されます。

ローカル記憶域が必要です。

起動パーティションの失敗リスクを軽減するために、専用の、暗号化されていないパーティションを、回復イメージの配置用に用意することをお勧めします。

DaRT を更新する場合は、1 つのパーティション (ネットワーク上)、または 1 つのリムーバブル デバイスのみを更新するのではなく、社内のすべてのコンピューターを更新する必要があります。

BitLocker を有効にしてから回復イメージを展開する場合は、さらに検討が必要になります。

参照:

その他のリソース

展開を計画する DaRT 8.0

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