ActiveSync OPTIONS コマンドから HTTP 401 エラーが返された

 

トピックの最終更新日: 2013-02-05

Microsoft Exchange ActiveSync では、モバイル デバイスとの間でメールボックス情報を同期できます。これを行うには、Exchange はインターネット インフォメーション サービス (IIS) 内で Microsoft-Server-ActiveSync 仮想ディレクトリを使用します。

Microsoft ベスト プラクティス アナライザーで ActiveSync の接続をテストすると、ActiveSync テストから次のエラー メッセージが返されます。

An ActiveSync session is being attempted with the server.
Errors were encountered while testing the Exchange ActiveSync session.
Test Steps
Attempting to send the OPTIONS command to the server.
Testing of the OPTIONS command failed. For more information, see Additional Details.
Additional Details
An HTTP 401 Unauthorized response was received from the remote IIS server. This is usually the result of an incorrect username or password. If you are attempting to log onto an Office 365 service, ensure you are using your full User Principal Name (UPN).

このエラーは通常、Exchange 2010 または Exchange 2007 環境で、ターゲット メールボックスが Exchange 2003 サーバーに置かれ、Microsoft-Server-ActiveSync 仮想ディレクトリに基本認証が構成されている場合に発生します。

Exchange 2010 または Exchange 2007 が Exchange 2003 と共存している場合、Exchange 2003 メールボックス サーバー上でホストされている Microsoft-Server-ActiveSync 仮想ディレクトリで統合 Windows 認証を有効にする必要があります。これによって、Exchange 2010 または Exchange 2007 クライアント アクセス サーバーと Exchange 2003 バックエンド サーバーは、Kerberos 認証を使用して互いに通信することができます。

このエラーが発生する最も一般的な原因は、ユーザー名またはパスワードが正しくないことです。Office 365 を使用している場合は、user@domain.com などの完全なユーザー プリンシパル名 (UPN) を使用してログインしていることを確認してください。ログイン情報が正しい場合、次の手順を実行してこの問題の解決に役立ててください。

important重要 :
Exchange ActiveSync 仮想ディレクトリの認証設定を調整するには、Exchange システム マネージャーを使用する必要があります。ActiveSync 仮想ディレクトリの認証設定の変更に IIS マネージャーを使用しないでください。これは、Exchange システム アテンダントによって Active Directory に格納されている設定が上書きされるためです。

Exchange 2003 サーバー マネージャーの Microsoft-Server-ActiveSync 仮想ディレクトリのアクセス許可を変更するには

  1. Exchange 2003 サーバーで次の修正プログラムをインストールします。

    モバイル デバイスから Exchange 2007 サーバーに接続して Exchange 2003 バックエンド サーバー上のメールボックスにアクセスすると、CAS 役割を実行している Exchange 2007 サーバーで イベント ID 1036 が記録される。

  2. Exchange 2003 メールボックス サーバーで Exchange システム マネージャーを起動します。

  3. [管理グループ] を展開し、[Administrative_Group_Name] を展開します。次に、[サーバー] を展開します。

  4. [ServerName] を展開し、[プロトコル] を展開して、[HTTP] を展開します。

  5. [Exchange 仮想サーバー] を展開し、[Microsoft-Server-ActiveSync] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

  6. [アクセス] タブをクリックし、[認証] をクリックします。

  7. **[統合 Windows 認証]**チェック ボックスをクリックしてオンにします。

  8. [OK] を 2 回クリックします。

  9. このデータが Exchange サーバー上のメタベースに正常にレプリケートされていることを確認するには、次の手順を実行します。

    1. [管理ツール] のインターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを開きます。
    2. [ServerName] を展開し、[Web サイト] を展開します。次に、[既定の Web サイト] を展開します。
    3. [Microsoft-Server-ActiveSync] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
    4. [ディレクトリ セキュリティ] タブをクリックし、[認証とアクセス制御][編集] ボタンをクリックします。
    5. [統合 Windows 認証] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
      note注 :
      このチェック ボックスがオンになっていれば、Exchange システム マネージャーで行った変更が Exchange サーバー上のメタベースに正常にレプリケートされています。
    6. [キャンセル] を 2 回クリックし、インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを終了します。

詳細については、次の TechNet トピックの「Exchange 2010 のインストール」の手順 7 を参照してください。Exchange 2003 クライアント アクセスからのアップグレード