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SQL 照合順序の使用

Microsoft SQL Server 照合順序の設定は、インストールの種類によって異なります。通常は、サイトで共通に使用されている Microsoft Windows システム ロケールをサポートする SQL Server 照合順序を選択します。Microsoft Windows 2000 を実行するコンピュータで Windows システム ロケールを確認するには、コントロール パネルの [地域のオプション] をクリックし、必要に応じて [全般] タブをクリックして現在のシステム ロケールを表示します。Windows Server 2003 を実行するコンピュータで Windows システム ロケールを確認するには、コントロール パネルの [地域と言語のオプション] をクリックし、[地域オプション] タブをクリックして現在のシステム ロケールを表示します。ほとんどの場合、コンピュータではユーザーが必要とする言語と一致する Windows システム ロケールが実行されるので、Microsoft SQL Server セットアップでは自動的にその Windows システム ロケールが検出され、適切な照合順序が選択されます。

SQL Server 照合順序は、以下の事項を制御します。

  • SQL Server に非 Unicode データを格納するときに使用するコード ページ。
  • SQL Server が非 Unicode データ型で格納された文字の並べ替えと比較を行う方法を制御するルール。SQL Server セットアップでは、SQL Server がインストールされているコンピュータの Windows 照合順序が検出され、その SQL Server インスタンスに応じた照合順序が自動的に選択されます。並べ替えと比較は、Unicode 文字と非 Unicode 文字では異なる場合があります。

次のような場合は、SQL Server 照合順序を選択します。

  • SQL Server Version 6.5、SQL Server Version 7.0、または SQL Server 2000 の既存のインスタンスでレプリケーション機能を使用する場合。
  • アプリケーション コードが以前の SQL Server 照合順序の動作に依存している場合。

照合順序を選択する必要があるかどうか、選択する必要がある場合はどの照合順序を選択すればよいかを判断するには、次の表を使用します。

ms144260.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
SQL Server 7.0 または SQL Server 2000 を SQL Server 2005 にアップグレードする場合は、以前の SQL Server 照合順序の設定が保持されるため、照合順序を選択する必要はありません。
タスク 照合順序

既存のどのシステムとも同期を取る必要のない新しいシステムにインストールする。

セットアップで識別された照合順序を使用し、バイナリ、大文字小文字の区別などの適切なオプションを選択します。

SQL Server セットアップでは、コンピュータが英語 (U.S.) システム ロケールを実行していることが検出されると、自動的に SQL Server 照合順序の [辞書順、大文字と小文字を区別しない、1252 文字セットを使用。] が選択されます。

同等の Windows 照合順序を選択するには、[照合順序指定子] を選択し、[Latin1_General] を選択して、[大文字と小文字を区別する] をオフにし、[アクセントを区別する] をオンにします。

SQL Server 6.5 または SQL Server 7.0 のインストールを SQL Server 2005 の既定のインスタンスにアップグレードするか、または SQL Server 6.5 のインストールとの間でバージョンが切り替えられる SQL Server 2005 の既定のインスタンスをインストールする。

セットアップで選択された SQL Server 照合順序を使用します。

SQL Server 2005 の既存のインスタンスと同期を取る。たとえば、レプリケートする。

既存のインスタンスのコード エディタから [SERVERPROPERTY(N'Collation')] を選択し、Collation と指定します。詳細については、「SERVERPROPERTY (Transact-SQL)」を参照してください。既存のインスタンスの照合順序名が "SQL" で始まる場合は、セットアップで同じ SQL Server 照合順序を選択します。既存のインスタンスの照合順序名の先頭が "SQL" ではない場合、その照合順序名は Windows 照合順序名を表しており、その名前の構成は最初に照合順序指定子名、次にバイナリ、大文字小文字、アクセント、かな、および幅の区別のオプションがどのように指定されているかの説明、という形式になっています。SQL Server セットアップで同じ Windows 照合順序指定子および並べ替えオプションを選択します。

照合順序の動作の詳細については、「Windows 照合順序並べ替えスタイル」を参照してください。

SQL Server 6.5、SQL Server 7.0、または SQL Server 2000 の既存のインストールとの同期を取る。

既存のシステム上で sp_helpsort を実行し、SQL Server 2005 のインスタンスと既存のインストールが互換性を持つように、並べ替え ID を使用して SQL Server 照合順序を選択します。

詳細については、「SQL 照合順序の選択」を参照してください。

別のコンピュータの Windows システム ロケールとの同期を取る。

コントロール パネルの [地域のオプション] (Windows 2000、Windows 2003)、または [地域と言語のオプション] (Windows XP) でロケール名を見つけて、「セットアップでの照合順序の設定」トピックに記載されている表を使用します。Books Online の「Windows 照合順序並べ替えスタイル」に記載されている説明に従って並べ替えオプションを設定します。

ms144260.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
照合順序に依存する動作を実行する場合、参照されるオブジェクトが使用する SQL Server 照合順序は、コンピュータ上で実行されているオペレーティング システムがサポートしているコード ページを使用する必要があります。

参照

関連項目

SQL 照合順序の選択
クライアント コード ページの設定

その他の技術情報

SQL 照合順序名 (Transact-SQL)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手