URL アクセス パラメーターの使用

次のパラメーターを URL の一部として使用すると、レポートのルック アンド フィールを構成できます。ここでは、最も一般的なパラメーターについて説明します。パラメーターは大文字と小文字が区別されます。レポート サーバーに出力する場合は rs:、HTML ビューアーに出力する場合は rc: をパラメーターの先頭に追加します。デバイスや表示拡張機能に固有のパラメーターを指定することもできます。デバイス固有のパラメーターの詳細については、「URL でのデバイス情報設定の指定」を参照してください。

HTML ビューアーのコマンド

次の表は、先頭に rc: を付けて HTML ビューアーをターゲットとするために使用する URL アクセス パラメーターを示しています。

パラメーター

動作

Toolbar

ツール バーの表示と非表示を切り替えます。このパラメーターの値が false の場合、残りのオプションすべてが無視されます。このパラメーターを省略すると、サポートされている表示形式でツール バーが自動的に表示されます。このパラメーターの既定値は true です。

重要な注意事項重要
rc:Toolbar=false は、SharePoint サイト上でホストされているレポートを対象とするために (ドメイン名ではなく) IP アドレスを使用する URL アクセス文字列に対しては機能しません。

Parameters

ツール バーのパラメーター領域の表示と非表示を切り替えます。このパラメーターを true に設定すると、ツール バーのパラメーター領域が表示されます。このパラメーターを false に設定すると、パラメーター領域は表示されません。ユーザーが表示することもできません。このパラメーターの値を Collapsed に設定すると、パラメーター領域は表示されませんが、エンド ユーザーが表示と非表示を切り替えることができます。このパラメーターの既定値は true です。

Zoom

レポート ズーム値を整数のパーセンテージまたは文字列定数として設定します。標準的な文字列値には Page Width と Whole Page などがあります。Internet Explorer 5.0 よりも前のバージョンの Internet Explorer および Microsoft 以外のすべてのブラウザーでは、このパラメーターが無視されます。このパラメーターの既定値は 100 です。

Section

表示するレポートのページを設定します。レポートのページ数よりも大きい値を設定すると、最後のページが表示されます。0 よりも小さい値を設定すると、レポートの 1 ページが表示されます。このパラメーターの既定値は 1 です。

StartFind

検索する最後のセクションを指定します。このパラメーターの既定値は、レポートの最終ページです。

EndFind

検索に使用する最終ページの番号を設定します。たとえば、5 の値は、検索する最後のページがレポートの 5 ページであることを示します。既定値は現在のページ番号です。このパラメーターは、StartFind パラメーターと一緒に使用します。

FallbackPage

検索または見出しマップの選択が失敗した場合に表示するページ番号を設定します。既定値は現在のページ番号です。

GetImage

HTML ビューアー ユーザー インターフェイス用の特定のアイコンを取得します。

Icon

特定の表示拡張機能のアイコンを取得します。

Stylesheet

HTML ビューアーに適用するスタイル シートを指定します。

HTML 表示を出力するために、URL で追加パラメーターを渡すことができます。詳細については、「HTML デバイス情報設定」を参照してください。

レポート サーバー コマンド

次の表は、先頭に rs: を付けてレポート サーバーをターゲットとするために使用する URL アクセス パラメーターを示しています。

パラメーター

動作

Command

検索する最後のセクションを指定します。このパラメーターの既定値は、レポートの最終ページです。

Format

レポートを表示する形式を指定します。一般的な値には、HTML3.2、HTML4.0、MHTML、IMAGE、EXCEL、WORD、CSV、PDF、XML、NULL があります。詳細については、「URL での表示形式の指定」を参照してください。

ParameterLanguage

ブラウザーの言語とは関係なく、URL で渡されるパラメーターの言語を指定します。既定値は、ブラウザーの言語です。値は、en-us や de-de. などのカルチャ値に設定できます。

Snapshot

レポート履歴スナップショットに基づいたレポートを表示します。詳細については、「URL アクセスを使用したレポート履歴スナップショットの表示」を参照してください。

PersistStreams

1 つの永続化ストリームでレポートを表示します。このパラメーターは、表示レポートをチャンク単位で送信するために画像レンダラーによって使用されます。URL アクセス文字列でこのパラメーターを使用した後、同じ URL アクセス文字列を、PersistStreams パラメーターではなく GetNextStream パラメーターと共に使用すると、永続化ストリームの次のチャンクを取得できます。この URL コマンドは、最終的に永続化ストリームの末尾に到達した時点で 0 バイト ストリームを返します。既定値は false です。

GetNextStream

PersistStreams パラメーターを使用してアクセスした永続化ストリームの次のデータ チャンクを取得します。詳細については、PersistStreams の説明を参照してください。既定値は false です。

レポート ビューアー Web パーツのコマンド

次の表では、Reporting Services を Windows SharePoint Services (WSS) 3.0 以降または Microsoft Office SharePoint Server 2007 以降と統合するときにレポート ビューアー Web パーツをターゲットとするために使用する、SQL Server の予約済みのレポート パラメーター名について説明します。これらのパラメーター名の先頭には rv: が付いています。レポート ビューアー Web パーツでは、rs:ParameterLanguage パラメーターも受け取ります。

パラメーター

動作

Toolbar

レポート ビューアー Web パーツのツール バーの表示を制御します。既定値は Full です。値は次のとおりです。

  • Full: ツール バーを完全に表示します。

  • Navigation: ツール バーに改ページのみ表示します。

  • None: ツール バーを表示しません。

HeaderArea

レポート ビューアー Web パーツのヘッダーの表示を制御します。既定値は Full です。値は次のとおりです。

  • Full: ヘッダーを完全に表示します。

  • BreadCrumbsOnly: ヘッダーに階層リンクのナビゲーションのみを表示して、アプリケーションでの現在位置をユーザーに示します。

  • None: ヘッダーを表示しません。

DocMapAreaWidth

レポート ビューアー Web パーツのパラメーター領域の表示幅をピクセル単位で制御します。既定値は、レポート ビューアー Web パーツの既定値と同じです。値には、負以外の整数値を指定する必要があります。

AsyncRender

レポートが非同期に表示されるかどうかを制御します。既定値は true で、レポートが非同期に表示されることを示します。この値には、true または false のブール値を指定する必要があります。

ParamMode

レポート ビューアー Web パーツのパラメーター プロンプト領域を全体表示で表示する方法を制御します。有効な値は次のとおりです。

  • Full: パラメーター プロンプト領域を表示します。

  • Collapsed: パラメーター プロンプト領域を折りたたみます。

  • Hidden: パラメーター プロンプト領域を非表示にします。

既定値は Full です。

DocMapMode

レポート ビューアー Web パーツのドキュメント マップ領域を全体表示で表示する方法を制御します。有効な値は次のとおりです。

  • Full: ドキュメント マップ領域を表示します。

  • Collapsed: ドキュメント マップ領域を折りたたみます。

  • Hidden: ドキュメント マップ領域を非表示にします。

既定値は Full です。

DockToolBar

レポート ビューアー Web パーツのツール バーを上部にドッキングするか、下部にドッキングするかを制御します。有効な値は Top および Bottom です。既定値は Top です。

ToolBarItemsDisplayMode

表示するツール バー項目を制御します。これはビットごとの列挙値です。ツール バー項目を含めるには、項目の値を合計値に加算します。たとえば、[アクション] メニューが表示されない場合は、rv:ToolBarItemsDisplayMode=63 (または 0x3F) を使用します。これは 1+2+4+8+16+32 を表します。[アクション] メニュー項目のみを表示する場合は、rv:ToolBarItemsDisplayMode=960 (または 0x3C0) を使用します。有効な値は次のとおりです。

  1. 1 (0x1): [戻る] ボタン

  2. 2 (0x2): テキスト検索コントロール

  3. 4 (0x4): ページ ナビゲーション コントロール

  4. 8 (0x8): [更新] ボタン

  5. 16 (0x10): [ズーム] ボックスの一覧

  6. 32 (0x20): [Atom フィード] ボタン

  7. 64 (0x40): [アクション][印刷] メニュー オプション

  8. 128 (0x80): [アクション][エクスポート] サブメニュー

  9. 256 (0x100): [アクション][レポート ビルダーで開く] メニュー オプション

  10. 512 (0x200): [アクション][サブスクライブ] メニュー オプション

既定値は -1 です。すべてのツール バー項目を表示します。

使用例

次の例では、rc:Toolbar パラメーター値を false 設定することによって HTML ビューアーのツール バーを非表示にします。

http://<Server Name>/reportserver?/Sales/YearlySalesSummary&rs:Command=Render&rs:Format=HTML4.0&rc:Toolbar=false

次の例では、ハードコードされたパラメーターを渡し、ユーザーが指定するパラメーターの入力フィールドを非表示にします。

http://<Server Name>/reportserver?/Sales/YearlySalesSummary&rs:Command=Render&rs:Format=HTML4.0&rc:Parameters=false&Year=2002

次の例では、rc:Zoom パラメーターを使用してレポートのズーム プロパティを Page Width に設定します。

http://<Server Name>/reportserver?/Sales/YearlySalesSummary&rs:Command=Render&rs:Format=HTML4.0&rc:Zoom=Page Width

次の例では、レポートのセクション 13 の表示と非表示を切り替えます。

http://<Server Name>/reportserver?/Sales/YearlySalesSummary&rs:Command=Render&rs:ShowHideToggle=13